音楽むすび | 2009年3月18日発売

湘南在住のシンガー・ソングライターが、ラジオ『竹内靖夫の電リク・ハロー・パーティ』に寄せられたリスナーの人生談を情感たっぷりに歌にしたアルバム。人それぞれいろいろな人生がありハッピー・エンドがあると歌い上げる。聴く人によって感じる曲は違えど元気が出るはず。

ニュージャージー生まれの女性シンガーによる『What Love Is』(2005年)に続く2作目(本邦デビュー作)。簡素なジャズ＆フォーク・テイストが彼女の個性で、絵を描くように歌の情景を伝える。サイモン＆ガーファンクルの「アメリカ」、ポリスの「アイ・バーン・フォー・ユー」などをカヴァー。

ドイツに生まれ育ったロマの血を弾く女性ジャジィ・シンガーの、パリ録音を含むセカンド作。その属性を感じさせる引っかかりを持つスウィング表現から都会的な風景を宿す洒落た行き方までを自在に操り、可憐な歌声を素直にのせる。その後味の良さはかなりのもの。

ジャイルズ・ピーターソンのBBCラジオでも取り上げられた経験を持つジャバループの、前作からおよそ2年ぶりとなるセカンド・アルバム。今作では“クラブ・ジャズ”という概念を飛び越え、ロックやファンクのエッセンスも取り入れたバラエティ豊かな内容となっている。