2009年3月18日発売
ジャンル
DS 455のメンバーとしても活躍するDJ PMXがミックスを手がけたウェッサイ・ミックスCD第2弾。邦楽編と洋楽編からなる2枚組で、エンタテインメント性とラグジュアリー感を持ち合わせた“ウェッサイ・アンセム”が満載だ。
18歳のバンドネオン奏者、三浦一馬のデビュー・アルバム。豊かな想像力とそれに応えるテクニックで、微妙な色合いを醸し出す。聴きものはピアソラがギター2本の演奏用に作曲した「タンゴ組曲」。大萩康司(g)とのデュオ演奏という難関に挑む。
大萩は南の音楽の空気感を鮮やかに捕まえる。アルゼンチンの作品を集めたこのCDも、表情に応じて硬い響きとくぐもった響きを使い分け、要所で絶妙のタメを仕掛けて濃密な情動をジワと直裁にカラダの中に作り出す。先鋭多彩に情景を映すヒナステラが見事。★
タイトルどおり、耳に残る美しいメロディや口ずさみたくなるリズムに彩られた楽曲を厳選したクラシック・コンピレーション。一流の演奏家を揃えた、贅沢な4枚組となっている。
2001年発表の『People』から約8年ぶりとなる、小坂忠のアルバム。プロデュースは佐橋佳幸、バックは高橋幸宏や細野晴臣など豪華な布陣が固めている。還暦とは思えないソウルフルな歌声に敬服だ。
在フィラデルフィアの女性ラッパーで、ご当地ソングとも言える「Morning In Philly」にはスピーチが参加。そう聞いたところでイメージされるオーガニックかつコンシャスな作風は、4作目になるこのアルバムでも前面に。折にふれカリブ的な肌合いが聴かれるのも楽しく、温かな人柄が伝わる。
スペイシーな打ち込みを加えた派手なピアノ・ロックで幕を開け、ジャズ、ファンク、スカ、フォーク・ソングなど、カラフルなサウンドを揃えた躍動感あふれる4枚目。音だけでも聴いて楽しく、物語仕立ての歌詞を短編小説のようにも楽しめる気のおけない作品集。
2004年の『セレクテッド・ショーツ』以来となる、ダン・ヒックス&ザ・ホット・リックスのアルバム。彼らならではの粋なサウンドは本作でも健在。チャーリー・マッスルホワイトら、名うてのミュージシャンが多数参加している。
ニューヨーク出身のゴス・ロック・バンド、ドープの5thアルバム。「Addiction」ではオジー・オズボーン・バンドなどで知られるギタリスト、ザック・ワイルドがゲスト参加している。
疲れた大人たちを癒し励ます女性アーティストの歌の数々を収録したコンピレーション・アルバム。悲しみ傷ついても、そこから立ち直ろうとする人々を、優しく鼓舞する応援ソングが満載だ。
“みうらじゅん”命名するところの“ゆるキャラ”のテーマ・ソングとして、2003年以来温められてきたナンバーを橋幸夫が取り上げた。コンセプトからデザインまで、すべてがゆる〜く、関わった者に圧倒的脱力感をもたらすキャラクターを歌い上げる素敵さ。
インディーズ盤『AKIKO∞ KOKIA〜balance〜』と同時発売されたオリジナル・アルバム。2作品が表裏一体となるスケールの大きな音絵巻で、デビュー10周年にふさわしい充実した内容に仕上がっている。
デビューから10年、2009年元旦に入籍を果たしたことでも話題を呼んだ夏川りみの、初2枚組アルバム。余裕さえ感じさせる端正さが際立つディスク1のスタジオ録音、圧倒的な感情のほとばしりをうちに秘めたディスク2のライヴ作品集と、その充実度には感動する。
CD4枚にわたるショパン生誕200年を記念したボックス・セット。フェイド・アウト/フェイド・インはいっさいなく、落ち着いて各曲・各楽章を味わえる。ダン・タイ・ソンはじめ、演奏家も粒揃いだ。