2009年4月22日発売
デビュー25周年を迎えたTM NETWORKをハウス/エレクトロニカでトリビュートした好企画。ほぼ全曲が女性ヴォーカルということもあり、かなり新鮮に楽しめる。後のプロデューサー時代を含めて、小室哲哉の個性の一貫性とJ-POPシーンへの影響を今さらながら実感。
研ぎ澄まされたヘヴィ・ロックに、メッセージ性に富んだ詞を添えたアルバム。アグレッシヴな演奏を軸としながら、繊細なメロディが息づく豊かな構成力は彼らならでは。矛盾と歪みに満ちた社会に訴える詞が異彩を放っている。
インスト・バンド、SIBERIAN NEWSPAPERのアルバム。耳なじみのあるクラシックの名曲、ヴィヴァルディ「四季」を、ヨーロピアンからブルース、ラテン、さらにはメタルに至るまで、さまざまな要素を採り入れて再構築している。
多彩なアーティストとのコラボを通してシンガーとしての表現力の豊かさを発揮した5作目。高揚感に満ちた野崎良太プロデュースの「LULLABY OF BIRDLAND」、クリヤ・マコトらしい明快な音作りが歌に合う「TAKE THE A TRAIN(A列車で行こう)」など質が高い。ギター弾き語りのSaigenjiとデュエットする「LIGHT MY FIRE」ほかロック系楽曲のカヴァーも充実。
“音響系オルタナ・フォーク・カントリーの歌姫”ことニーコの3年ぶりとなるソロ名義通算第5作。絶賛されるその歌声は、ひたすら美しく、聴いた者の心に残る。それに加え3年という時間がゆとりとなり、彼女の音楽をさらに深いものとしている。これぞ傑作。
ソニー・クラシカルの人気コンピレーション・シリーズ“イマージュ・クラシーク”のバッハ第2弾。前作収録以外の名曲と編成や演奏家を異にした前作の別ヴァージョン曲を収録。前作とあわせてバッハ理解が深まること請け合いだ。
珍しいカップリングで、特にシマノフスキが2曲とも入っているところがいい。ツィマーマンはシマノフスキのふつふつとわき上がるようなロマンをしなやかな美音で十分に歌う。ブリテンも同様に美しく冴えわたっている。これらの曲の新名演。伴奏も非常に良い。
ナガノによるブルックナー第4弾で、手兵・バイエルン国立管との初録音。耳慣れた版(第2稿)とは大きく異なり、ラディカルさの際立つ第1稿を使用するが、ナガノは作曲家の斬新な発想を尊重しつつも、最大限に洗練させて、クリアでスケール豊かな秀演を披露する。★
スタックス・サウンドを支えたMGズのリーダーであるオルガン奏者の20年ぶりのリーダー作はなんとANTIから。南部ロック・バンドのドライヴ・バイ・トラッカーズとニール・ヤング(!)をバックに配しての、ざっくりしたインスト作だ。2009年夏にはフジロックに出演!