2009年5月発売
サックスをはじめ、さまざまな楽器をこなす川口が在籍する二つのグループ。つまり、穏やかで静かな空気流れる栗コーダーと猥雑で元気あふれる渋さ知らズの音楽が共存し、しかも、一つの作品として絶妙に成立しているアルバム。選曲が凝っていて、ファンには、楽しみいっぱいかも。
THE COLTSのベスト・シリーズ第3弾は、バラードに特化した“バラード・ベスト”。全曲、別テイク及び再演・再録音したヴァージョンを収録し、曲の持つ新たな魅力を楽しめる。再録音には脱退した歴代メンバーが参加しているのもうれしい。
キュートな明るさを感じさせる声質が大木綾子の持ち味だ。その歌声を活かしたポップス風の演歌をうたっているのが応援歌「元気を出して」。初めてのワルツ調の歌「雨のワルツ」でも、深刻さではなく、ある種の希望めいたものを感じさせる歌声なのだ。
失踪したリッチー・ジェイムスが残した詩を引用した歌詞が話題になっている9枚目のアルバム。一方でスティーヴ・アルビニが録音を担当。結果、名作と言われる94年の『ホーリー・バイブル』の延長線上の作品とされるが、深みにおいてはこちらの方が上かも。
メジャー移籍第1弾アルバム。金属的なハイ・トーン男女ツイン・ヴォーカルのすさまじい刺激と、メタル、ハードコア、オルタナとJ-POPを均等に並べる独特のセンスあふれるサウンドは、解読不能だが強力な吸引力を持つ。未知の刺激を求める方は一聴を。
札幌で結成された3ピース・ロック・バンド、tacicaのセカンド・アルバム。精力的なライヴ活動を通じて培ってきた演奏力の高さと、tacicaならではの独特の深い詞世界の魅力がたっぷりと詰まった力作といえよう。既発シングルとして人気だった「人鳥哀歌」「メトロ」も収録されている。
山梨県東八代郡一宮町の理不尽な合併に反対し結成されたヒップホップ・グループのミニ・アルバム。地元の農家の人たちを描いた「桃畑」、温泉にまつわるエトセトラを綴った「温泉地帯」など、地元愛に満ちた詞をヴァラエティ豊かなビートで繰り広げる。
2007年に結成された、実は辻仁成、伊藤浩樹、恩田快人、五十嵐公太というECHOESとJUDY AND MARYで活動してきた顔触れの4人組。本作はファースト・アルバム。骨太でダークな色合いのロック・チューンは、個々の経歴を直接的に想起させない意外性を放つ。