2009年7月8日発売
前作から1年3ヵ月ぶりとなる3枚目のアルバム。プロデューサーは、もちろん中田ヤスタカだ。グループとしてのスタイルが確立し、アルバム全体を1曲として聴き通す楽しみ方もできるが、トラックごとの味付けの違いがわかってくると、さらに楽しめるはず。
どの曲もポップで勢いがあり、アーティストとしての充実が見える4枚目のアルバム。歌がうまいだけで情感を感じさせない女性ヴォーカリストが多い中、彼女の声には非常に繊細な表現力があるように思う。初回盤にはPVとケータイ音楽ドラマが収録されたDVDが付く。★
日本人史上初となるハワイで先行デビューした3人組ハワイアン・レゲエ・ユニット、Safariiの3rdシングル。夏の心地良い風のような女性ヴォーカルとラップに癒される「この恋にさよなら」ほかを収録。
KREVAに見出された女性ヒップホップ歌謡シンガー、SONOMIの4枚目のシングル。「SUMMER」は享楽的な中にどこか切なさを感じさせるサマー・ソング。「ごめんね」はKREVAのラップを交えた失恋ソング。ナンバー・ワンを目指して旅立つ男をKREVAが好演。
orange pekoeの通算6枚目。今回もすべてバンドによる生演奏でレコーディングされており、オーガニックでグルーヴィな仕上がり。70年代ソウル・ミュージックを基軸に、ラテン、ロック、ジャズ、ブルーズのエッセンスがちりばめられた、聴いているだけで心地良くなる一枚だ。
85年に行なった日本ツアーの模様を収録したライヴ・アルバム。5thアルバム『バイタル・サインズ』からの楽曲を中心に、ヒット曲や人気曲を収録。彼らの全盛期のパワフルな演奏が楽しめる。
ヒット曲を完全網羅したベスト・アルバム。82年に発表した映画『ロッキー3』のテーマ曲「アイ・オブ・ザ・タイガー」をはじめ、チャート100位以内に入った全シングル18曲を収録。正統派アメリカン・ロックが堪能できる。
70年代のフォーク・グループ“六文銭”に在籍したシンガー・ソングライターの初アルバム。名曲「春の風が吹いていたら」の新録ヴァージョンをはじめ、深みのある歌声と穏やかで豊潤なフォーキー・サウンドに癒される。“六文銭'09”としてともに活動する小室等や及川恒平も詞曲などで参加。
乱魔堂ほか、70年前後から活動しているベテラン日本人ギタリストのインストゥルメンタル作。先に出たヴォーカル・アルバム『IN MY LIFE』派生のアルバムで、いろんな曲調のもと、+αを持つ、年輪を感じさせるギター演奏が伸び伸びと披露されている。
思いのほかうまい。粒立ちがいいとか、音に濁りがないとか、作りが明瞭明快だってのは、今時の若い人の共通の特徴だが、この人は、構成感の確かなこと、細部の表情がなかなかきめ細かく、結構陰影にも富んでいる。木も見て森も見ることができる俯瞰力を持っている。
スヌープ・ドッグのシングルに使われたヒット曲「イースタン・ジャム」などで注目を浴びた、ロンドンをベースにする男性二人組のデビュー作。ダンス・ミュージックのすべてが詰め込まれ、しかもサンプリングのアイディアも独特。多彩な職人技を披露している。
日本有数のボサ・ノヴァ・デュオの7作目は2008年に続くカヴァー集の第2弾で、初のリオデジャネイロ録音を敢行。イタマール・アシエルら実力者のサポートを得て、布施尚美が一段と活き活きとした歌声を聴かせる。「スーパー・ブーツ」のみ伊藤ゴロー作のオリジナル曲を再演。
秋間経夫(ex.マルコシアス・バンプ)率いるバンドのデビュー作。普遍的な陽気なロックンロールを主体とした点では、ノスタルジックな微笑ましさが際立つ一作で、ストレートかつ素直な魅力に長けている。もう少しグラム特有の毒気も欲しかったのも本音。
元マルコシアス・バンプの秋間経夫率いるグラム・ロック・バンドのデビュー作。オリジナル盤と2枚同時発売で、本作はカヴァー集。T.レックス、デヴィッド・ボウイなどを演奏、ニヤっとする出来だ。ジャケットを描いた漫画家・栗原正尚がコーラスで参加。
92年から裏方で活動してきた池田憲一=ROOT SOULの1作目。ゲストを多数招きつつ自身が弾くベースを核に、モンク・モンゴメリーの「Fuselage」のカヴァーも交えながら展開するしなやかなソウル・ファンクは、門外漢も躍らせるクールなセンスだ。詳細な解説付き。