2009年9月30日発売
元ジャパンのリチャード・バルビエリも在籍するプログレ系ロック・バンドの2枚組大作。緻密に組み上げられた緊張感漲るアンサンブルと訴求力を増した質の高い楽曲群は過去最高の出来で、プログレ・ポップと呼びたくなる親しみやすさが出てきたのも注目される。クリムゾン、ジャパンのファンは必聴。
2009年のサマソニで話題をさらったオーストラリア出身の4人組による、待望のファースト。プロデューサーにはアークティック・モンキーズなどを手掛けたジム・アビスが迎えられ、スケールの大きなサウンドを聴かせている。何よりインドネシア人ヴォーカリスト、ダギーの力強い歌声が圧巻だ。
変名カヴァー集をはさんでの3年ぶり13枚目のアルバムは、ストリングスからノイズ・フィードバックまで、音の意匠を幕の内的に網羅。過度にハイブロウになりすぎないところが、米インディ界での息長い人気の理由だろう。ギター・インスト「The Fireside」が、情緒過多に陥らない、ほどよい余韻を残す。
USインディ・シーンのカリスマ、ヨ・ラ・テンゴが97年にリリースした8thアルバム。前作までのノイズや衝動的なサウンドは残しつつもフォーク、エレクトロニックなどを盛り込み、彼らの名を確立させた名盤だ。
前作より約1年後の93年5月に発表された6thアルバムの再リリース。絶叫の問題作「奴隷天国」、「絶交の歌」「日曜日 (調子はどうだ)」とサウンドの幅も広く、彼らにしかないロック観を見せつけた一作だ。
デビュー25周年企画のシングル・コレクション第2弾。88年11月発表の「COME ON EVERYBODY」以降のナンバーを収録。「Love Train」「DIVE INTO YOUR BODY」などのヒット曲が楽しめる。
“GOLDEN☆BEST”シリーズのピーター編。1970年代にレコーディングした作品を収録。1枚目には「夜と朝のあいだに」をはじめとするシングル・コレクションを、2枚目には洋邦のスタンダード楽曲を集め、キャリア全体を俯瞰できる内容に。
“GOLDEN☆BEST”シリーズのにしきのあきら編。2010年にデビュー40周年を迎える“スター”にしきのあきらのシングルを完全収録した。抜群の歌唱力を活かしたパワフルな歌声を2枚組31曲にわたってたっぷりと聴かせる。
2008年にハロプロエッグを卒業した真野恵里菜の4枚目となるシングル。過去3作は元気な女の子のイメージを強く打ち出したアップ・テンポの曲だったが、今回は初のバラードに挑戦。彼女のふわりとした優しさある歌声は、時にはかよわく、また切なさも漂わせている。
クラシックなソウルを模したデビュー作から一転、セカンド、本サード作は普通に現代的な作り。タイトルの意味は「レディ・トゥ・メイク・ラヴ」でわかるが、全編一貫性のある内容で、「ヨー・サイド・オブ・ザ・ベッド」の歌こそプリンスばりの激情がほとばしるものの、ほかは甘くて可愛いR.ケリーといった佇まい。曲の粒も揃った好盤。★