2010年10月6日発売
テノール歌手でありながら、原語でカンツォーネ、ジャズなどをピアノの弾き語りで聴かせたりもする加藤ヒロユキが、日本語の歌をカヴァーしているアルバム。昭和を感じさせる選曲の妙もあって、その昔の二村定一や藤原義江といった歌手を思わせる懐かしいモダンさがあったりもする。
BEAT CRUSADERSのインディーズ時代に残したオリジナル・アルバム以外のスプリット盤や企画盤、現在では入手困難なコンピレーション盤に収録されていた曲を1枚にコンパイル。 初期の名曲の未発表テイク、そしてなんと当時の担当がうっかりアルバムに収録し忘れた幻の未発表曲も収録と、オリジナルアルバムにはない初期ビークルの違った一面を堪能できるCD。
藤田麻衣子のミニ・アルバム。ミディアム・ポップ・チューンや、バック・ビートを強調したナンバーなど、サウンドはヴァラエティ豊か。中でも「あなたを好きになって」や「明日も笑おう」のようなアコースティック・ギターがフィーチャーされたナンバーが、サウンドの温かさと彼女の透明感のある声が相まって心地よさ満点。
結成10年。インディ・シーンの支持も熱い、櫻井有紀(vo)と村田一弘(ds)によるロック・ユニットの、6年ぶりとなるフル・アルバム。ストリングスを取り入れたゴシックで硬質なサウンドと、透明感ある美声。荘厳なロッカ・バラードにして先鋭的な彼らの世界が奏でられている。
ピアノ・トリオの形態で、スピード感あふれるロックなナンバーからノスタルジックなメロディのポップスまで、ロマンティックな世界観を見せるバンド。これがメジャー・セカンド・アルバムで、四つ打ちを大胆に取り入れたナンバーなど、新境地を含む意欲作。歌には独特のソウルフルなコブシあり。
韻シストのBASIとSmall Circle of FriendsのAZUMAによる新プロジェクトのファースト・アルバム。記号的SEやスウィング・スタイルなど多彩かつ魅力的なビートをバックに、二人のコーラスと掛け合い、双方向に視界を広げる言葉とリズムを融合。その絶妙なバランスで刺激的な音楽を作り上げている。
再編ストゥージズでベースを弾く元ミニットメンの音楽家による6年ぶりのソロ4作目。マイクが書いた曲のみで飄々とした佇まいも含みつつファンキーに跳び回り、ギタリストとして全面参加しているトム・ワトソンも関わってきた2000年代のレッド・クレイオラに近い、ねじれたニュアンスも十分である。
アイスランド出身のポスト・ロック・トリオ、アドビシ・シャンクの2作目。ボストン界隈のハードコア・パンクのささくれだった演奏とプログレ〜ジャーマン・ロックの持つアグレッシヴさを併せたような独特のサウンドはクセになるもので、音圧の高さも凄まじい。