2010年10月6日発売
制作・出演
クリスタ・ルートヴィヒ / ザ・ニューヨーク・フィルハーモニック / ジェイムズ・マッカーシー / ニューヨーク・コラール・アーティスツ / フリードリヒ・ニーチェ / ブルックリン少年合唱団 / マーラー / ヨセフ・フルマーフェルト / レナード・バーンスタイン声楽付きの大編成の交響曲で、自然との交感をテーマとしている。バーンスタインがマーラーゆかりのオーケストラと成しとげた2度目の交響曲全集からの1枚で、レコード・アカデミー賞を受賞している。
この第6番は、古典的な形式をもつ一方、象徴的な意味を持たせた打楽器の使い方や後期ロマン派ならではの書法など、古典性とロマン性とが一体となっている。バーンスタインの深い情感に満ちた演奏が展開する。
第7番は第6番と並行して書かれ、特徴的な楽器編成やモティーフ、アイディアなどの共通点もあるが、全体としては対照的な曲となっている。バーンスタイン2度目の全集からの1枚で、円熟の演奏が繰り広げられている。
制作・出演
アグネス・バルツァ / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / ケネス・リーゲル / ゲルティ・ツォイマー / ジュディス・ブレゲン / トゥルデリーゼ・シュミット / マーガレット・プライス / マーラー / レナード・バーンスタイン第8番は生前に演奏された最後の作品で、巨大な編成を持ち、2部からなるカンタータのような交響曲である。バーンスタインのマーラーへの深く強い共感に満ちた名演であり、深い感動に導かれる演奏だ。
マーラー初期の「さすらう若人の歌」と、晩年の同時期に書かれた「亡き子をしのぶ歌」と「リュッケルトの詩による5つの歌曲」という管弦楽伴奏付歌曲集3作品を収録したお得なアルバム。バースタインに乗せられてハンプソンが充実した歌唱を聴かせている。
ドイツ中世以降の民謡詩集にマーラーが抜粋して付曲した歌曲集。交響曲とも関連性があり、なかでも第2、3、4番とは密接な関連がある。ポップとシュミットという名歌手を擁し、多彩で情感あふれる演奏が展開されている。
パールマン、レヴァインのモーツァルト、ヴァイオリン協奏曲全集の第2作として発売されたもの。パールマンの明朗な演奏とレヴァインの直截的な演奏とがあいまって、愉悦に満ちた世界が広がっている。
パールマン、レヴァインによるモーツァルト、ヴァイオリン協奏曲全集からの1枚。パールマンの美音に酔いしれることができる。レヴァイン、VPOの演奏も劣らず美しく、至福のひと時を楽しむことができる。
パールマン、レヴァインによる全集の最初に発売されたもの。屈託のない美しい演奏で、モーツァルト的愉悦が満喫できる。中でも明るい曲調の第3番は、パールマンに合った曲で、レヴァインの伴奏も見事である。
協奏交響曲はフーベルマンの生誕100年記念コンサートのライヴ録音。ユダヤの地でユダヤ人たちによって演奏された。パールマン、ズーカーマンの美しく絶妙なアンサンブルが見事で、コンチェルトーネも絶品だ。
イスラエルで行なわれたフーベルマン生誕100年記念フェスティヴァルからのライヴ録音。ユダヤ人を代表する4人のヴァイオリニストが、楽章ごとにソロを担当するという、祭典ならではの超豪華な「四季」だ。
カシオーリ16歳の時のデビュー盤で、当時非常に話題となった作品。古典と現代を自在に行き来するメカニカルなテクニックは、若さもあって爽快である。天才少年の名をほしいままにしたカシオーリの演奏は今も新鮮だ。
ベリオやポリーニらが企画したウンベルト・ミケーリ国際ピアノ・コンクールに、弱冠15歳で優勝したカシオーリがアンコールで取り上げた曲を集めたアルバム。古典から現代作品までを見事に弾き分けている。
ベートーヴェンの変奏曲集という渋い選曲で、世の評論家をあっと言わせたカシオーリの3作目。曲ごとの深い譜読みに基づいた的確な演奏、スケール感など、年齢を超えた演奏が展開されている。
小澤指揮による70年代半ばと、若杉指揮の60年代の武満作品を集めたCDで、もともとは2枚のLPで発表されたもの。ともに武満作品において定評のある指揮者だけに、優れたソリストを擁し、その神髄に触れている。
制作・出演
アンドルー・クローレー / オリヴァー・ナッセン / ピーター・ゼルキン / ポール・クロスリー / マイケル・コリンズ / マイケル・トンプソン / マルク・ファン・デ・ヴィール / ロンドン・シンフォニエッタ / 武満徹イギリスの現代作曲家で武満の友人でもあったナッセンが指揮する2枚目の武満アルバム。ここでは最後の10年間の作品から選曲されている。淡い調性感と独特の透明感に彩られた晩年の武満ワールドが堪能できる。
武満が敬愛するニコレとホリガー夫妻に捧げた作品集。いずれも1970年と1971年の作品だ。まだ60年代の前衛の香りが強いころで、名手たちによる演奏が、尖鋭な美しさを湛えている。
フルートを愛した武満徹の80年代以降のフルート作品を、彼を敬愛するガロワの演奏で収録。後年の武満サウンドが確立された時期の作品で、スタティックで官能的なまでに美しい作品が並んでいる。
初期の傑作「ソン・カリグラフィ」、フィリップ・ジョーンズ・ブラスEns.のために書いた「ガーデン・レイン」ほか、50年代後半から70年代半ばの作品を集めている。武満の作風の変化が実感できる一枚だ。