2010年10月6日発売
『バード・イン・パリ』と名付けられた作品と同じ1958年のライヴを収めたアルバム。バードもさることながら、ボビー・ジャスパーの快活ぶりは特筆すべき。リーダーかと錯覚するほど縦横無尽にサックスを吹きまくっている。
ハーモニカの名手として知られるシールマンスだが、1961年にパリで録音した本作では主にギターを手にしている。フランスのピアノ・トリオとの絡みという点でも貴重で興味深い一枚だ。Polydor原盤。
ミシェル・ルグランのピアノ・トリオによる、フランスらしさいっぱいの1959年作品。Philips原盤。パリにまつわる楽曲を中心にセレクトされており、現地のイメージを鮮明に想起させてくれる小品集といった趣きだ。
バップ期から活躍していたフランス人ピアニストとしては最も知名度の高いプレイヤー、ルネ・ユルトルジェが、ドン・バイアスらと共演して評価を高めていた1950年代当時のトリオ作品。独特のセンスで綴ったバドの作品集だ。
制作・出演
NatPavone / イニー・ルジェーロ / ジェイ・キャメロン / ジョージ・コールマン / スライド・ハンプトン / ブッチ・ウォーレン / ベンジャミン・ジェイコブ=エル / リチャード・ウィリアムズジャズ・トロンボーン奏者、スライド・ハンプトンがピアノレスのコンボで1962年に吹き込んだ作品。ジャズメンによるオリジナル曲が中心だが、よく練られたアレンジでまったく飽きさせない。Philips原盤。
知る人ぞ知るシカゴ生まれのジャズ・ピアニストによるトリオ・アルバム。録音は1958年にパリで行なわれており、ディジー・ガレスピーとの共演などで勢いに乗っていたロンネルの、力強いピアノさばきが聴ける。
ソニー・クリスが1960年代前半にフランスで吹き込んだリーダー・セッションを収録。現地の実力派ミュージシャンをバックに、持ち前のブルージィなサックスを聴かせる。PolydorからのEP音源も追加収録。
制作・出演
ウィントン・マルサリス / エリス・マルサリス / エリス・マルサリス3世 / ザ・マルサリス・ファミリー&フレンズ / ジェイソン・マルサリス / デルフィーヨ・マルサリス / ハリー・コニックJr. / ブランフォード・マルサリスジャズ界で最も有名なファミリー、マルサリス・ファミリーが2009年に行なったライヴを収録。ハリケーンの被害を受けた故郷ニューオーリンズを支援するチャリティ企画で、同郷のハリー・コニックの姿も。
キャッチーなメロディと疾走感あふれるサウンドを武器にもつジミー・イート・ワールドの約3年ぶりのアルバム。初期3作をプロデュースしたマーク・トロンビーノが久々にカムバックしており、黄金タッグの復活による演奏を堪能できる。
リッチー・ブラックモアとキャンディス・ナイトによる、フォーク・ロック・プロジェクトの作品。ルネサンス音楽の要素を散りばめたメロディと、繊細さと華やかさを併せ持つキャンディスの歌声が美しい。静かな曲とハードな曲をバランス良く収めている。
恒例のオールスター・ミュージシャンを従えたライヴの2008年版。ゲストでビリー・スクワイアやコリン・ヘイらが参加。ビートルズ・ナンバーやリンゴのソロ楽曲に加え、参加ミュージシャンがそれぞれの持ち歌を披露している。
米TVドラマから誕生した18歳の歌姫アイドルによるファースト・アルバム。エレクトリック・ポップのビートにのり、キュートな歌声が心地よさを運ぶ。音楽が鳴っていると自然と体が動くという彼女らしい躍動感が魅力の一作。マドンナなどを手掛けたネリー・フーパーがプロデュース。
EMIが所有するジャズ・カタログから新旧のラヴ・ソングを集めた一枚。ヴォーカルものを中心に、ピアノ曲やサックス奏者による演奏も収録。スウィートな大人の時間を演出できる楽曲が盛りだくさん。
アンスネス2度目の録音となる第3番を含めラフマニノフ全曲録音が完成。5年ぶりに果たされたパッパーノとの共演、入念なスタジオ録音、と条件も整えば、その出来栄えも想像されようが、実際はそれをも凌駕して美音極まる。サポートするLSOの秀逸さにHQディスク仕様も加わって、音質面でも好盤。★
2003年に結成された三人組による、フル・アルバムとしては2枚目となる作品。柔らかな表層を持ちながら、かなり鋭角的な演奏を随所で持ち込んでいくスタイルは従前どおり。歌とメロディを前面に押し出しつつも、個々のパートもまた活き活きと躍動するさまがいい。実力派たるゆえんがわかる。
日韓で活躍の場を広げる元祖・韓流歌姫の、約半年ぶりとなる作品。2010年3月リリースの前作「再会」の続編ともいえる、大人の恋愛模様を描いている。情感あふれる歌唱が胸に迫る、極上のラヴ・バラードとなっている。