2010年10月発売
ホフマン:ジンクシュピール『愛と嫉妬』 エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン[1776-1822]はドイツの幻想文学の鬼才として知られていますが、彼の才能は文学だけに留まらず、音楽、評論、法律、絵画など多岐に渡り、どの分野にも素晴らしい足跡を残しています。このジンクシュピールは、そんな彼の才能の片鱗を見せつけるものです。 この作品は、当時流行していたスペインの劇作家カルデロンの戯曲を、シュレーゲル兄弟がドイツ語に翻訳したものを台本として使い1807年に作曲されたものですが、スコアは失われてしまい、およそ150年経ってようやく図書館で発見されました。今回の上演は、ルートヴィヒスブルク音楽祭において、ホフマンの意図した形を再現することに成功。ここに世界初録音が実現したのです。曲はモーツァルト的な軽やかさと、ロマン派特有の豊かな表現力を併せ持ったもので、E.T.A.ホフマンの音楽への深淵な知識も存分に味わえるものです。(ナクソス・ジャパン) 【収録情報】 ・ホフマン:3幕のジンクシュピール『愛と嫉妬』AV33 ロベルト・ゼリアー(テノール) クリスティーナ・ゲルストベルガー(ソプラノ) フローリアン・シムソン(テノール) シビレ・スペクト(ソプラノ) ゲイリー・マーティン(バス) テレーゼ・ビンセント(ソプラノ)、他 ルートヴィヒスブルク・シュロス祝祭管弦楽団(オリジナル楽器使用) ミハエル・ホフシュテッター(指揮) 録音時期:2008年 録音方式:デジタル Disc1 1 : Liebe Und Eifersucht - Various Performers 2 : Singspiel in Drei Akten Av 33 Powered by HMV
カリヴォダ:交響曲第2番、第4番 ヤン・ヴァーツラフ・カリヴォダはボヘミア出身の作曲家、楽長、ヴァイオリニストです。彼はプラハ音楽院でヴェーバーに作曲、ピクシス(リストのヘクサメロンで1曲を担当したことで知られます)にヴァイオリンを学び、14歳でヴァイオリニストとしてデビューし、ヨーロッパ各地で演奏旅行を行い、名声を高めます。結局チェコには戻らず、ドナウエッシンゲンの宮廷楽長に就任し、亡くなるまでこの地で作曲家として活躍しました。 彼の作品はとても劇的で、よくベートーヴェンと比較されますが、もっと柔軟でロマン派的性格も持っています。今回のアルバムは2曲の交響曲の他に演奏会序曲を収録。交響曲2番の終楽章のフーガは何とも見事なものですし、1860年頃に書かれた演奏会序曲は、ブラームス風でもあります。交響曲第5&7番(777139)も発売中。(ナクソス・ジャパン) 【収録情報】 カリヴォダ: ・交響曲第2番変ホ長調 Op.17 ・交響曲第4番ハ短調 Op.60 ・演奏会用序曲第17番 Op.242 ケルン・アカデミー ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンス(指揮) 録音時期:2009年 録音方式:デジタル Powered by HMV
3ピース・ロック・バンドのファースト・フル。70年代フォーク的な素朴さをハード・ロックの衣装に包んだような「幸せまでも腹八分」、ディスコ・ビートの「コンクリートジャングル☆ライフ」、生ギターのリフがおしゃれな「幽霊部員グ」と、三人組とは思えないほどカラフルな音が楽しめる。ちょっとXTC風のひねくれたポップ・センスも感じる。
女性ヴォーカルとギタリストを擁する大阪ゴシック系バンドの2作目。全編にシーケンスを導入しながらラウドで刺激的な音を構築し、自分の世界へ誘うような歌が広がる。ケイト・ブッシュにも通じるヴォーカルの表現力がすさまじい。トランス系ナンバーも収めるなど、楽曲にも広がりが出た。
紅一点ドラマーを含む米アリゾナ州出身の5人組ロック・バンドのデビュー作。エレクトロ、パワー・ポップ、エモ系のキャッチーなメロディと親しみやすいサウンドなど、フレッシュで爽やかで、テイラー・スウィフトもファンとか。若者らしい青春ソングがぎっしりだ。