2010年11月24日発売
最高の音で楽しむために!
海外ではレーベル未契約にも関わらず、すでに3度の来日を敢行。少しずつだが確実に知名度を上げているシアトル出身の4人組。本作は、前作から約1年半ぶりのミニ・アルバムで、ピアノを基軸としたダイナミックなバンド・アンサンブルと、哀愁漂うポップなメロディが耳に残る力作だ。
日本のゴス・シーンを先導した唯一無二の存在であるジュネ(vo)率いるバンドが放つ8作目。結成30年のタイミングだが、アルバム・タイトルが反語的な意味合いを持つことは瞬時にわかるはず。セルフ・カヴァーを含むハードな楽曲群は、変わらぬダークさと隠喩的メッセージにあふれている。★
チップ・チューンとバンド・サウンドを掛け合わせた音楽性を志向するヒゲドライバーのサード・アルバム。ロック成分が120%アップ、エッジーかつダイナミックな音像(もちろんすべて打ち込みですが)とどこかノスタルジックなイメージを持つメロディが、バランスよく共存している。
2010年に結成20周年を迎えたジャーマン・アイリッシュ・パンク・バンド、FIDDLER'S GREENのライヴ盤。例によって、持ち前のバイテンの速さのスピード・チューンが会場を盛り上げる。この痛快さだけは本家アイリッシュにもないスタイル。前のライヴ盤と曲がダブってないのも嬉しい。★
結成15周年を迎えたグループ魂による、2年ぶりとなる6枚目のアルバム。「俺たちに品はない」「余命40年の花嫁」など、タイトルからして笑える、ユーモラスなパンキッシュなロック・ナンバーが満載だ。
ギリシャのスラッシュ・メタル・バンドのサード。緩急の付け方もリフもスレイヤーの流れを感じさせ、迷いなき猪突猛進のスラッシュ・パートが大半にもかかわらず飽きさせない作りだ。英語の歌詞も曲名どおりに殺伐としており、エド・レプカ画のジャケでトータル・ワークとして完璧だ。デモ2曲を追加。
後のパンク・シーンにも大いなる影響を与えたUSガレージ・サイケデリック・バンドのファースト・アルバム(66年)の紙ジャケ化。ブリティッシュ系R&Bの香りを漂わせるサウンドと歌声は、洗練と泥臭さの両方をサイケデリック感の中に映し出している。そのシンプルかつカラフルな音像は唯一無二と言ってもいい。