2010年1月発売
チバユウスケ(vo,g)、イマイアキノブ(g)、クハラカズユキ(ds)、ヒライハルキ(b)という敏腕4人組による9枚目のシングル。放射される言葉も音も極めてシンプルだが、すべてにおいて必要充分なロックンロールだ。藤井フミヤに提供した「カラスの冷めたスープ」のセルフ・カヴァーも味わい深い。
デビュー25周年を迎えたNOKKOの、2010年1月13日発表のカヴァー・アルバム。レベッカ時代の代表曲「フレンズ」やソロ曲「人魚」などのセルフ・カヴァーに加え、SMAP「夜空ノムコウ」など男性アーティストの名曲のカヴァーも収録。
今なお不滅の人気を誇るカーペンターズ。その結成40周年を記念して、彼らゆかりのナンバーをカヴァー・ヴァージョンで集めたコンピが登場した。この兄妹がいかに楽曲に恵まれていたかがあらためてよくわかる。ダイアナ・ロスやビル・メドレー(元ライチャス・ブラザーズ)の日本/世界初CD化曲もあり。
2004年から2008年までの音源によるベスト盤で、「一晩中踊れ」「あなたのために」が国内初登場トラック。幅広いジャンルの作品を歌いながらも、基本的なアプローチは正統派のメゾ・ソプラノだということが、2007年以降の録音で良くわかる。美質の方向性から、キリ・テ・カナワのフォロワー的な位置を得ていくべき人だろう。
アコースティック・ギターとベースのミニマルなリフが淡々と続くオルタナティヴ・ロック……と思いきや、突如強力な四つ打ちナンバーへと変化するドラマティックな展開が新境地を示す。2010年3月リリースの4人編成となって2作目『CREATURES』からの先行シングルは、ライヴでの新たな核となる重要な曲。
“寄せ集め”が時として存外の掘り出し物に化ける場合がある。本盤はまさにそれだ。カラヤンの「時の踊り」やプレヴィンの「ロミオとジュリエット」に目が輝き、ウォルトン作曲「ファサード」やサリヴァン作曲「パイナップル・ポール」など珍品に胸が躍る。価格も2枚組で1,980円とは手ごろ。
長良川と言えば鵜飼が有名だが、この曲の風景は花火大会のほう。赤々と燃える川面を女心に見立て、今どきの男が怖じ気づくような情念を歌いあげる。カップリング曲「女と男の縄のれん」は、縄のれんで差し向かう男女のデュエット・ソング。男性歌手は両作品の作曲家。元歌手だけあって堂に入った男っぷりを聴かせる。
約2年半ぶりに発表されたファン待望のシングル。「雪よされ」は津軽三味線に導かれる、叙情性豊かな楽曲。物語のように紡がれる哀愁世界を説得力のある歌声で堪能させる。民謡歌手の代表格たる存在感に感服。「下町歌ごよみ」は東京・台東区で催されているさまざまな伝統行事の光景を描く。
映画およびアニメによる『のだめカンタービレ』最終楽章の公開&放映を機に、テーマ曲“ベト7”をあらためて全曲録音したもの。オケの実態は若手による臨時編成。時に個性的なダイナミクスの変化を挟みつつ、軽快な響きと速めのテンポで一気呵成に音楽を運ぶ。若々しい演奏だ。
宮平照美のソロ・プロジェクト、jimamaのベスト・アルバム。“最も泣ける歌”として注目を集めた「大丈夫」ほか、インディ時代も含む9年間の音楽活動の集大成が詰め込まれている。
大ブレイクの予感がする阿部真央のサード・シングル。恋する女の子のまっすぐな気持ちを、なんのてらいもなくぶつけてくるところが同性の共感を呼びそう。サウンドは特に凝った部分があるわけではないが、ここにも普遍性がある。サビ部分でグッと盛り上がるところはシングル曲としてポイント高し。
どこかケルト音楽的な旋律のイントロに始まり、ストリングスも加わってビートも加速……そんな風にぐんぐんとスケールが広がっていく痛快な一曲。またクラゲのように生きたいと歌う「クラゲ」も、ピアノの音色などで水の中のひんやりした雰囲気を演出するなど、曲者的なポップ・センスが表われた10枚目のシングル。
清春の19枚目のソロ・シングル。アシッドでダークなグルーヴが心震わすロック・チューン「LAW'S」は、人気テレビ・ゲーム『バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ』のイメージ・ソング。退廃的な世界観はそのままに、アブストラクトでノイジィなブルース「すれちがい」も斬新だ。
本名ジミー・ラヴェルの宅録プロジェクトとして出発したアルバム・リーフ。活動10年目、2009年末に発表されたこのアルバムは、フル・バンドでのレコーディング。クラシック的な感覚がバンドの演奏に見え隠れする独自の世界を聴かせる。アイスランドはシガー・ロス所有のスタジオでの録音。