2010年1月発売
約2年半ぶりに発表されたファン待望のシングル。「雪よされ」は津軽三味線に導かれる、叙情性豊かな楽曲。物語のように紡がれる哀愁世界を説得力のある歌声で堪能させる。民謡歌手の代表格たる存在感に感服。「下町歌ごよみ」は東京・台東区で催されているさまざまな伝統行事の光景を描く。
映画およびアニメによる『のだめカンタービレ』最終楽章の公開&放映を機に、テーマ曲“ベト7”をあらためて全曲録音したもの。オケの実態は若手による臨時編成。時に個性的なダイナミクスの変化を挟みつつ、軽快な響きと速めのテンポで一気呵成に音楽を運ぶ。若々しい演奏だ。
宮平照美のソロ・プロジェクト、jimamaのベスト・アルバム。“最も泣ける歌”として注目を集めた「大丈夫」ほか、インディ時代も含む9年間の音楽活動の集大成が詰め込まれている。
大ブレイクの予感がする阿部真央のサード・シングル。恋する女の子のまっすぐな気持ちを、なんのてらいもなくぶつけてくるところが同性の共感を呼びそう。サウンドは特に凝った部分があるわけではないが、ここにも普遍性がある。サビ部分でグッと盛り上がるところはシングル曲としてポイント高し。
どこかケルト音楽的な旋律のイントロに始まり、ストリングスも加わってビートも加速……そんな風にぐんぐんとスケールが広がっていく痛快な一曲。またクラゲのように生きたいと歌う「クラゲ」も、ピアノの音色などで水の中のひんやりした雰囲気を演出するなど、曲者的なポップ・センスが表われた10枚目のシングル。
清春の19枚目のソロ・シングル。アシッドでダークなグルーヴが心震わすロック・チューン「LAW'S」は、人気テレビ・ゲーム『バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ』のイメージ・ソング。退廃的な世界観はそのままに、アブストラクトでノイジィなブルース「すれちがい」も斬新だ。
本名ジミー・ラヴェルの宅録プロジェクトとして出発したアルバム・リーフ。活動10年目、2009年末に発表されたこのアルバムは、フル・バンドでのレコーディング。クラシック的な感覚がバンドの演奏に見え隠れする独自の世界を聴かせる。アイスランドはシガー・ロス所有のスタジオでの録音。
アパレル系イベントでも活躍するトラックメイカー/プロデューサーの2作目は、ステフ・ポケッツほか海外ラッパーを曲に応じてフィーチャー。時にジャジィ、時にスカ調と、多彩な曲調をスムーズに聴かせる。達者にまとめすぎて、インストに本人の顔が見えづらいが。