2010年2月10日発売
ブラジルのサンパウロ発、MCとMC/トラック・メイカーからなるユニット、MENTAL ABSTRATO。これがデビュー作で、勘所を持つヒップホップ基調のジャジィ表現を聴かせる。クールな行き方の奥に見せる人なつこい感覚、くつろいだ感覚がいい感じだ。ブラジルねたを使う曲も。
シンガー・ソングライター、KANの2010年2月発表のシングル。ソロ弾き語りライヴにおいて好評を博していた人気曲で、彼にしては珍しい8ビート・ポップ。心の深い部分に響いてくる楽曲だ。
NHKの大河ドラマ『龍馬伝』にあやかった企画もの。龍馬と同時代の作曲家の作品と、『米欧回覧実記』に登場する曲でまとめられている。あまりにストレートな選曲で、ひねりがないのは面白くないが、選ばれた演奏は優れたもので、難しいこと言わずに、ひとつの名曲集として楽しめばいい。
『コール・ミー・イレスポンシブル』(2007年)に続く、確かな歌唱力を見せつける芳純な4作目。フランク・シナトラやヴァン・モリソン、イーグルスなど時代を越えたヒット曲のカヴァーが多くを占めるが、自作の「素顔のきみに」と「ホールド・オン」でも遜色ない輝きを発する。2009年10月の全米No.1アルバム。
フィンランド出身のロック・バンド、H.I.M.の2010年2月発表のアルバム。ゴシック・サウンドを取り入れた独自の音楽様式“ラヴ・メタル”を確立している彼ら。強力なドラムとメランコリックな旋律、ヴィレ・ヴァロのセクシーな歌声が堪能できる。
ソロ・シングルとしては通算4枚目、前作「明星」より約8ヵ月ぶりのシングルが届けられた。“こわいものなどない こみ上げるものは全部 正しい”という歌詞は、自己を模索し続けた末に辿り着いた彼なりの“応え”と言えるだろう。天空を駆け上るような、由田宇宙ストリングスの演奏も秀逸。