2010年6月発売
札幌出身女性シンガー・ソングライターのファースト。弦楽器を中心としたやわらかなサウンドをバックに、芯の強い凛とした歌声でのびやかに歌っている。等身大の恋愛感情をリアルに歌った曲が多く、同世代の共感を集めそうな印象。ピアノだけのバラード「いつかの今日」がベスト。
2009年にレコチョク新人杯にもノミネートされた女性ポップ・シンガー、プー・ルイのデビュー作。オートチューンを使ったPerfume風の味付けをした歌に、サビの高揚感を重視したギター・ポップが融合。フェス好きの音楽ファンに受ける要素をたらふく詰め込む。ライヴにも興味津々。
関西を中心に活躍するジャワイアン系シンガー・ソングライター、THAMIIの3作目。レゲエを基調としたナチュラルな歌がサーファーの間で人気を集めているのもよくわかる。遅れて来たたヒッピー的な歌詞も、冒険のなくなった今という時代にはかえって新鮮に響く。
日本という枠を超え、アジアやヨーロッパのハード・コア・ファンから支持を受けるバンドの2ndアルバム。トリプル・ギターが織りなす美麗なアルペジオと、曲を切り裂く歪んだサウンド、地を這うようなリズムがドラマティック。
通算9枚目となるアルバムは、人気インスト・バンド、toeの美濃隆章との共同プロデュースによるもので、国籍もジャンルも無関係な不思議な印象の6曲入り。バンドでのセッションと一発録りを中心に、自然体のアンサンブルや即興を展開し、静かでありながらドラマティックな世界を聴かせてくれる。
マイケル・ジャクソンの死を悼み、動画サイト“YouTube”にアップされたマイケル・ジャクソン・ナンバーのカヴァーを収めたアルバム。日米英仏西加から10組のアーティストをセレクトした、独自の解釈で綴るヴァラエティに富んだ作品。マイケルに優しく語り掛けるようなアレンジだ。
“山梨県からスターを育てる会”出身の実力派歌手、泉昇太によるシングル。今回は演歌専門番組『演歌百撰』プロデュースによるテレビ・タイアップ・ナンバーとなった。ここでは独特の甘いヴォーカルで、女性の切ない思いをリアルに綴った点が聴きどころだ。
Mr.マリックの娘であることを公表したことでも話題の女性シンガー、LUNAのサード・アルバム。R&Bをベースにした骨太のトラック、“言えない気持ちを伝えたい”という思いにあふれたリリック、そして、ハスキーにしてソウルフルな歌がバランスよく溶け合ったヴォーカル・アルバムに仕上がっている。
kitsuneレーベルのコンピ盤に楽曲が収録され、海外でも評価の高いエレクトロ・ユニットがセカンド・アルバムに先駆けてリリースするEP。CSSのLovefoxxxをヴォーカルに迎えた「Spoiled Boy」ではラップとメロディの融合を試み、「Northcoast」もメロディの要素を前面に押し出すなど、より広い世界を目指す意欲あふれる佳曲揃い。
ソニー移籍後初となるオリジナル作品。ただでさえ「熱い」楽団が、「一番派手なアルバム」を自認するほどの強力な15周年記念盤。オルケスタ・デ・ラ・ルス結成時のメンバーだった塩谷哲がゲスト参加。
『アメリカン・アイドル』出演で知名度を得た、78年生まれの豪州出身長身シンガーの2009年作。たっぷりした歌い口を活かそうとする、時代を遡った、ロッキン・ソウル基調の一作。プロデューサーのデイヴ・コブの曲を主に歌うが、ビー・ジーズのカヴァー「トゥ・ラヴ・サムバディ」もいい感じ。
2004年に「ガソリーナ」の大ヒットでその名を一躍世界に知らしめたダディーの移籍第1弾アルバム。彼が築き上げた“レゲトン”は本作でも健在で、よりパワー・アップし、さらにセクシーに昇華されている。また他分野の音楽性も加味され、新しいスタイルのラテン・ミュージックといえる出来である。