2010年7月28日発売
ジャパニーズ・レゲエ・ダブ・ミックス・アルバム『爆走エンジェル』の続編となるコンピ。レゲエのみならずヒップホップ・シーンも視野に入れたラインナップに仕上がっている。曲間の小コントなど、随所にちりばめられたネタにも注目。
自身が残してきた名曲の数々を、本人とゆかりの深い歌い手たちとデュエット。グレン・キャンベルとの「バイ・ザ・タイム・アイ・ゲット・トゥ・フェニックス」もいいが、恋人同士だったことのあるJ.D.サウザー、リンダ・ロンシュタット、それぞれとも共演にも深い味わいが。当時の思い出を綴った本人解説が、まるで歌詞のよう。★
2005年以来となるサード・アルバムは、デビューから30年を経たザ・ルースターズ、また50歳を迎えた花田裕之にとっても節目的な意味合いを持つ。贅肉が削ぎ落とされたロックンロールが自らの意志をもって転がっていくさまは、ザ・ルースターズのカヴァーも含め、積み上げた年月ならではの潔さに満ちている。
バリバリにエフェクトが施された王道テクノ・ポップスであるにもかかわらず、ヴォーカルの体温なり呼吸なりがダイレクトに伝わってくるタイトル曲。と思いきや、情感豊かなメロディと素直に響かせるハーモニーに聴き惚れるカップリング。コリアン・ガールズ・ポップの起爆剤となれるセカンド・シングルだ。
人気コンピ・シリーズ『アイのうた』に収録された楽曲を、人気DJによるリミックスで届けるアルバム。菅原紗由理、BENI、MOOMINらのヒット・ナンバーを、LADY BiRD、DJ K.Andoらがラヴァーズ仕様に仕上げている。
ブルガーゴーズマンの豊穣な歌声が我々を官能的な陶酔へと誘う。秘めた恋に身を焦がす女の苦悩を描き出す情熱的な歌唱が見事である。ウェルザー=メスト指揮のクリーヴランド管による豊かな響きも実に魅力的。ワーグナーを聴く歓びに心震える演奏である。★
まったりと歌われ重厚な『スター・ウォーズ』など、いかにもこのオケらしく思わずニヤッとしてしまうが、ともあれこれは、“月・惑星・星”をテーマとして開催された、ウィーン・フィルによる夏の夜のコンサートのライヴ。このオケとしては珍しい曲が並ぶ。
2009年に11年ぶりの新作で旧来からのファンを喜ばせた大西が、ユニバーサルに移籍して早くも発表した2010年作。ハーリン・ライリーらお馴染のメンバーとともに制作した、品質保証付きアルバムだ。
アウル・シティーことアダム・ヤングによる別名プロジェクト、スカイ・セーリングのアルバム。アウル・シティー名義の『オーシャン・アイズ』の世界観を踏襲した、ドリーミー・エレクトロ・ポップが楽しめる。
インディーズ時代のベスト『IMMORTAL』に続いてリリースされた、メジャー2枚目のアルバム。ヘヴィなメタル調サウンドとデス・ヴォイスによる破壊的な世界観が特色だが、明瞭で伝達力の強い歌唱や美しい旋律は“わびさび”さえ感じさせる。クールな作品群だ。
高橋幸宏、原田知世、高野寛、高田漣、堀江博久、権藤知彦という豪華な顔ぶれのバンド、pupa(ピューパ)の2ndアルバム。アコースティックとエレクトロニックを自在に行き来しながら、美麗なサウンドとポップなメロディを同居させている佳作だ。