2010年8月発売
ジョン・コルトレーン、ブライアン・ウィルソンなど、多くのアーティストに影響を受けたという米三人組、ホースバックの日本デビュー作。ブルータルなヴォーカル、強烈なリフが繰り返されじわじわと泥沼化するドゥーム/ドローン系のサウンドだ。ポスト・ロックっぽい「ヘイトクラウド・ディゾルヴィング・イントゥー・ナッシング」も聴かせる。
2009年にガンで他界したベースのmiya38を追悼すべく、かつて彼が在籍して歌詞も書いたthe fantastic designsの3曲をカヴァー。グルーヴィな音も歌心に満ちたヴォーカルも得体の知れないものが宿り、彼らを知らない人の胸も打つこと必至である。8ページのブックレットも鮮やかで、ファン必携。★
3ピース・ロック・バンドのマキシ。ハードに押しまくる「Confusion The Live」、動と静の振幅が妙なトランス感を生みだす「Creep Head」、プロデューサーでもある上杉昇とのコラボ作であるアコースティック・バラード「Never Come Again」と、曲ごとに多彩な表情を見せる懐の深さには大物感さえ漂う。三人とは思えぬ音圧も魅力だ。
伊豆発のお茶の間密着型エンタテインメント楽団のミニ・アルバム。仮性包茎をテーマにした1曲目でドギモを抜き、合コンでのミジメ体験、食い物にされる友情、可愛い子どもの行く末を案じ、ついには自分をゴキブリと歌う。見た目ユーモラスだけど、実は切なく、ホロリとする曲ばかり。
カタラクトのサイモン・フュレマンやボーン・フロム・ペインのシェ・スネルディングを擁する5ピース・パンドによる“終末論”を題材にしたコンセプト・アルバム。プリミティヴなメタルコアの様相を呈した音楽は、グルーヴにも饒舌で、コンセプトに基づいた物語性を幾重にも豊かなものへとしていく。
カンニバル・コープスのメンバーも大絶賛する米テクニカル・デス・メタル4人組の2作目。各人が密室で押しくらまんじゅうをしているかのようなブルータルでプログレッシヴなプレイの応酬は、さらなる進&深化を遂げた模様。とはいえ、あまりに超絶すぎて思わず笑っちゃう瞬間も。
スペイン・メタルのニュー・カマー、ディアブラス・イン・ムジカのデビュー・アルバム。オペラ界のトップ・シンガーをゲストに迎え、スクリーム・ヴォイスとの好対照が、幻想的なシンフォニック・メタルに天使と悪魔の競演のような絶妙なコントラストを生み出している。
ピッツバーグ出身の3ピース・ポップ・パンク・バンドのセカンド・アルバム。シーン全体としてはあまり元気がないが、この三人は例外。とにかく活きがいい。疾走感あふれるグルーヴと、シンプルながらポップでキャッチーなメロディが魅力。ヴォーカルにも熱さが感じられる。かっこいいぜ。
90年代に“JACK”と親しまれ、伝説のバンドと呼ばれたスカ・バンドがついに復活。本作はそれを記念し、彼らがかつて発表した名盤2タイトルをセットにしたお得な2枚組。洗練されたスムース&カジュアルなサウンドは今でも新鮮で、カッコよく聴きごたえ十分。日本盤ボーナス・トラックあり。
2008年に英国で結成され、程なく活動拠点を北米に移した5人組のデビュー作(オリジナル・リリースは2009年秋)。重量級のリフ&グルーヴにエモ・パートを組み込んだメタルコアの典型とも言えるサウンドながら、エレクトロ要素の導入で何とか個性を出そうと頑張っている。
the generousで活動していた女性のソロ・デビュー作。“矢沢永吉の娘”ということを表現者としても受け入れたような本名名義だが、彼女の歌声も歌詞も何かから解放されたみたいな佇まいを感じる。作風的には米国の女性ポップス系ロック・シンガーを思い出すリラックスした風情で、フレッシュだ。
全曲亀田誠治プロデュース!WEAVERのセカンドアルバム! 「新世界創造記・前編」では、大型タイアップ楽曲の2曲を収録したWEAVERの持つポップな魅力が凝縮された内容。9月には「新世界創造記・後編」の発売が決定! 【収録曲】 ・「Hard to say I love you -言い出せなくてー」(フジテレビ系ドラマ「素直になれなくて」主題歌」 ・「僕らの永遠ー何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だからー」(au LISMO! CMソング) ・「心の中まで」 ・「つよがりバンビ」 ほか
ブラジルのメタル・シーンで人気を集めるメタル・プロジェクトの第2弾。ブラジルのトップ・シンガーを集めて作られた本作は、その独特のストーリー仕立てが魅力。各シンガーが物語のキャストを演じるスタイルはまさにオペラ風。キャストの面白さを満喫できる。
ベテラン声優の浪川大輔による朗読CD。英雄と謳われる日本史上の人物を扱うシリーズの第10弾で、歴史的な背景を踏まえつつ独自の観点で掘り下げていく。本作では戦国武将一番人気の真田幸村をフィーチャー。