2011年10月12日発売
カイヤ・サーリアホ作品集 フィンランドの女性作曲家サーリアホの最近の3つの作品です。最初の曲は、彼女が博物館で中世のタペストリーを見た時のインスピレーションが元になってできたもの。もとより、クラリネット奏者クリークのために曲を書きたいと考えていたサーリアホは、この想いを6つの部分からなる協奏曲に描き出しました。「聴覚」「視覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」そして「一つの欲求(第六感)」。このように題された各部では、クラリネット奏者はホールの様々な位置を移動しながら、陶酔的で強烈な音楽を奏し続けます。2010年9月に初演されたフィンランディア・ホールとは違う場所の録音ですが、この奏者の立ち位置は、どのホールでも柔軟に対応させることと指示されています。 『ラテルナ・マギカ』は2007年に死去したスウェーデンの映画監督イングマール・ベルイマンの思い出のために書かれた作品で、管弦楽の緻密な響きと鋭い打楽器の音色が夢幻的な空間を作り出しています。『レイノの歌』では創造と破壊を繰り返す世界が歌われます。(ONDINE) 【収録情報】 サーリアホ: 1. クラリネット協奏曲「D' OM LE VRAI SENS」 (2010) 2. ラテルナ・マギカ(幻灯機) (2008) 3. レイノの歌 (2007) (あなたを見て/心/平和/夕べに祈る人) カリ・クリーク(クラリネット:1) アヌ・コムシ(ソプラノ:3) フィンランド放送交響楽団 サカリ・オラモ(指揮) 録音時期:2010年1月7日(3)、2010年5月31日ー6月1日(2)、2011年4月18-20日(1) 録音場所:エスポー、セロ・ホール(3) ヘルシンキ、フィンランディア・ホール(8) ヘルシンキ、クルットゥーリ・タロ(1) 録音方式:デジタル(セッション) Powered by HMV
ヴォルフ=フェラーリ:管弦楽作品集 ウルフ・シルマー&ミュンヘン放送管弦楽団 父がドイツ人、母はイタリア人。初期はドイツ風な室内楽を書き、やがてオペラ・ブッファの精神を生かした喜劇で大成功したという、まさに「良いとこどり」の作曲家エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ。現在、彼の名前は『マドンナの宝石』の間奏曲でしか知られていないのは残念でたまりません。 彼はプッチーニやR.シュトラウスにも匹敵するほどの優れたオペラを書いたのですが、第一次世界大戦で精神的ダメージを受けてしまい、一時期創作意欲を失くしてしまったようです。その後、立ち直った彼は、オペラよりもここに収録されているような管弦楽作品に力を注ぐようになります。美しい音楽の中に、ひっそりと見え隠れする陰鬱な表情は、これらの味わいを複雑で深いものにしています。(cpo) 【収録情報】 ヴォルフ=フェラーリ: ・三部作 Op.19 ・エットーレ・ティトの歌によるアラベスク Op.22 ・ディヴェルティメント Op.20 ・ヴェネチア組曲 Op.18 ミュンヘン放送管弦楽団 ウルフ・シルマー(指揮) 録音:2008年(デジタル) SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND Powered by HMV
シベリウス:交響曲第5番、ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲 サラステ&ロンドン・フィル サロネンと並び、フィンランドを代表する指揮者として世界的な名声を博してきたサラステは、2006年からオスロ・フィル音楽監督を務め、2010年からはケルンのWDR交響楽団首席指揮者を兼任するなど幅広く活躍しています。 今回、LPOレーベルから登場する音源は、2008年にロンドン・フィルに客演した際のライヴ。(HMV) 【収録情報】 1. シベリウス:交響詩『ポヒョラの娘』 Op.49 2. シベリウス:交響曲第5番変ホ長調 Op.82 3. ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮) 録音時期:2008年2月20日(3)、2008年10月15日(1,2) 録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール 録音方式:デジタル(ライヴ) Powered by HMV