音楽むすび | 2019年12月13日発売

2019年12月13日発売

ヒア・ライズ・ネクロフェイジア:35イヤーズ・オブ・デス・メタルヒア・ライズ・ネクロフェイジア:35イヤーズ・オブ・デス・メタル

あのフィル・アンセルモも在籍していた伝説のデス・メタル・パイオニア、ネクロフェイジア。 本作は87年の衝撃のデビュー作からフィル・アンセルモ在籍時、そしてリーダーのキルジョイ急逝により期せずしてラスト作となった14年のアルバムまでを満遍なく俯瞰できる最強のベスト盤! ネクロフェイジアはある意味伝説的なバンドだ。まず、デス・メタルという音楽のパイオニアの1つであるという点において。 そして、あのフィル・アンセルモが参加していたという点において。83年、ホラー映画マニアのヴォーカリスト、キルジョイによって結成されたネクロフェイジア。 84年~86年にかけて多数のデモやリハーサル・テープを発表。ヴォーカル・スタイルは現在でいうグロウルに近く、これらの作品はごく初期のデス・メタル作品としてカルト視されているのだ。87年には『Season of the Dead』でアルバム・デビュー。 あのニュー・ルネッサンス・レコードから発表された本作は、妙にドラマチックなリフをバックに、キルジョイが淡々とホラーストーリーを語りかけてくるという他に類を見ない傑作であり、今なお多くのファンを魅了し続けているクラシックである。 しかし、結局アルバムがリリースされた87年にバンドは解散してしまう。  そんなネクロフェイジアの電撃的復活劇の立役者となったのが、あのフィル・アンセルモである。フィルはもともとアンダーグラウンドなエクストリーム・メタル・マニアであり、またキルジョイ、フィルはともにボクシング・ファンであったこともあり、急速に仲を深めた二人はバンドの復活を画策。 98年にはフィルをギターに迎えたアルバム『Holocausto de la Morte』がリリースされ、大きな話題となった。 それはそうだろう、パンテラのフロントマンがカルト・デス・メタル・バンドに参加したわけだから、話題にならないはずがない。 さらに99年には『Through Eyes of the Dead』というホラー映画さながらの映像作品もリリース。間髪入れず『Black Blood Vomitorium』(00年)、『Cannibal Holocaust』(01年)という2枚のEPを発表するが、フィル・アンセルモとキルジョイという、あまりに強烈なキャラクターを持った2人の蜜月関係は、当然というべきか、長くは続かなかった。その後フィルはフェイドアウトする形でバンドから脱退してしまう。  ちなみに『Season of the Dead』と『Holocausto de la Morte』の音楽性は相当異なる。というのも、キルジョイ自身は一切曲を書かない(書けない)ため、常に曲作りはギタリスト任せ。 ギタリストが変わればバンドの音楽性がそのままガラっと変わってしまうのが、ネクロフェイジアのスタイルなのだ。フィル脱退後もネクロフェイジアは活動を続けていく。 さまざまなミュージシャンが加入しては去っていった。そしてそのたびにネクロフェイジアの音楽性は、多かれ少なかれ変わっていった。そんな彼らに予想外の結末が訪れる。 18年3月、キルジョイが急逝。心臓発作だった。いくら曲作りはしていないとは言え、バンドの顔であり、そのコンセプトを握っていたのはキルジョイだ。 彼の死は、そのままバンドの死を意味していた。  ネクロフェイジアの歴史を俯瞰するのに最適なのが、このたびリリースになるベスト盤『ヒア・ライズ・ネクロフェイジア:35イヤーズ・オブ・デス・メタル』である。 デビュー・アルバムから、フィル在籍期、そして期せずして最後のアルバムとなってしまった14年の『WhiteWorm Cathedral』に至るその長い活動の中から、バンドを代表する楽曲が満遍なく収められた本作。選曲に携わったのは元メイヘムのマニアック、リパルションのスコット・カールソン、エグジュームドのマット・ハーヴェイら。いずれもネクロフェイジアから大きなインスピレーショを受けた名うてのミュージシャンたちである。 時期によって大きく音楽性を変化させていったネクロフェイジアであるが、そこに統一性を持たせているのがキルジョイのヴォーカル、そしてホラー映画というコンセプトだ。 歌詞、アートワーク、サンプリング、その他あらゆる点においてホラーにこだわり続けたキルジョイ。ここまでホラーというテーマにこだわったエクストリーム・メタル・バンドは、このネクロフェイジアが最初だろう。商業的な成功とは無縁であったが、多くのミュージシャンからリスペクトされていたキルジョイは、まさにアンダーグラウンドの帝王の名がふさわしい。 ぜひ、これを機会にネクロフェイジアというバンドに触れてみてほしい。 【メンバー】 キルジョイ(ヴォーカル) アントン・クロウリー(ギター) スクリーム(ギター) アビゲイル・リー・ネロ(ギター) フレディアブロ(ギター) ボリス・ランドール(ギター) ラリー・マディソン(ギター) フグ(ギター) ジャレッド・フォルク(ベース) ダミアン・マシューズ(ベース) ビル・ジェイムズ(ベース) ダスティン・ハヴネン(ベース) イスカリア(ベース) ショーン・スルサレク(ドラムス) ティッタ(ドラムス) オパル・エンスローンド(キーボード) ジョー・ブレイザー(ドラムス) ウェイン “ドゥービー” ファブラ(ドラムス) 川嶋未来(シンセ/オルガン/ホーンティング)

デザイン・ユア・ユニヴァース[ゴールド・エディション]デザイン・ユア・ユニヴァース[ゴールド・エディション]

発売10周年を記念し、エピカの名作4thアルバム『デザイン・ユア・ユニヴァース』が2枚組豪華仕様で再登場。 彼女たちの人気を決定づけた名盤がヨースト・ヴァン・デン・ブルークの手によるリミックス・リマスターでさらにパワーアップ。 新録のアコースティック・ヴァージョン5曲も収録。  シンフォニック/ゴシック・メタルのメッカ、オランダ。ザ・ギャザリングというパイオニアを輩出したこともあり、オランダには女性ヴォーカルをフィーチャしたメタル・バンドが少なくない。中でもこのエピカはその代表格。超人気アニメ『進撃の巨人』の主題歌カバーも記憶に新しいところだ。  この度、そんなエピカの人気を不動のものにした4枚目のアルバム、『デザイン・ユア・ユニヴァース』(2009年)の10周年記念特別盤がリリースされることとなった。 『デザイン・ユア・ユニヴァース・ゴールド・エディション』と銘打たれた本作は、2枚組の豪華仕様。1枚目は、ヨースト・ヴァン・デン・ブルークによるアルバムのリミックス・リマスター。ヨーストは、エピカの前身バンドとでも言うべきアフター・フォーエヴァーのキーボーディストだった人物。 数々のエピカ作品のレコーディング、マスタリング、プロデュースやオーケストラ・アレンジメントに関わっており、『デザイン・ユア・ユニヴァース』のオリジナル盤においても、ピアノのレコーディングを担当。まさに、エピカを一番よく知るエンジニアによるリミックス・リマスターと言える。 そしてセカンド・ディスクには新録アコースティック・ヴァージョンを収録。エピカお得意のアコースティック・アレンジメントを施された『デザイン・ユア・ユニヴァース』からの5曲を楽しむことができる。シモーネが「ヘヴィな曲をシンプルなバラードにアレンジし直したことで、曲の良さを再認識した」と言うとおり、エピカの持つメロディ・センスが際立つアレンジメントが素晴らしい。    繰り返しになるが、『デザイン・ユア・ユニヴァース』はエピカの人気を不動にした傑作アルバム。地元オランダではナショナルチャートのベスト10にランクインするなど、その後のエピカ大躍進のきっかけとなった作品だ。我々の思考が物質に影響を与える可能性という量子力学に基づいた難解なテーマを持つ本作だが、音楽の方は多くの人が楽しめる明快なもの。バンド名の通りエピックでシンフォニック。 バンドの顔であるシモーネ・シモンズによる美しく澄んだ歌声と、マーク・ヤンセンによるデス・ヴォイス、そしてヘヴィなバッキングのコントラスト。他のシンフォニック・メタルとは一線を画すエスニックなアレンジメント。エピカをエピカたらしめている要素が完成を見たのが、この『デザイン・ユア・ユニヴァース』。 リリースから早10年、今なお本作をエピカの最高傑作とする声も高い。 マーク自身もお気に入りの1枚として挙げる傑作が、最新テクノロジーによりさらに高音質となって再登場。ソナタ・アークティカのトニー・カッコもゲスト参加している本作。ファンはもちろん、エピカ未体験の人も必聴の1枚だ。 【メンバー】 シモーネ・シモンズ(ヴォーカル) マーク・ヤンセン(ギター) コーエン・ヤンセン(キーボード/シンセサイザー/ピアノ) アイザック・デラハイ(ギター) ロブ・ファン・デル・ルー(ベース) アリエン・ファン・ウィーゼンビーク(ドラムス)

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