小説むすび | 著者 : アン・ハンプソン

著者 : アン・ハンプソン

最後の船旅最後の船旅

彼と過ごした最後の日々は、 太陽よりもまぶしかったーー まだ20歳のウェンディは治療の難しい病のため余命4カ月と宣告された。 相談できる身寄りもいない彼女は、20年前に自分を取り上げてくれた 医師のすすめで、豪華客船に乗って世界を旅することにーー 亡き母が遺してくれた家と家財を売り払って。 その船上で、ローマ時代の彫刻のような品格を漂わせる 長身でハンサムなガースと出逢い、心を通わせるようになる。 寄港した各地を彼と一緒に回り、幸せな思い出をたくさん作った。 けれど、彼に惹かれれば惹かれるほど、ウェンディは切なくなるのだった。 どれだけ恋い焦がれようと、ガースとは決して結ばれない。 私に残された時間は、あとわずかしかないのだから……。 1976年に上梓された、大作家アン・ハンプソンの伝説の名作が《ロマンス・タイムマシン》に登場! 余命わずかであることは伏せたまま、ウェンディは最期の時を迎える直前まで命を輝かせます。運命の人ガースとの恋は、彼女に奇跡をもたらすのでしょうか?

残された日々残された日々

ギリシア富豪に残された日々が もう長くないとも知らず、娘は花嫁となった。 父とふたり、貧しいけれど幸せに暮らしてきたジュディ。 だが父の再婚により、継母に厄介者扱いされる日々が始まった。 しかも、継母の娘で女優の義姉がジュディの名前を気に入り、 なかば強引に芸名として使うことを決めてしまった。 ある日、義姉の“ジュディ”宛てに手紙が届く。 それは、会ったこともないギリシア海運王ビダスからの求婚だったが、 折しも大役が決まった義姉は1年待つよう返事を書き、家を留守にした。 その間になんと、魅力的な大富豪ビダスが訪ねてきて、 ジュディを自分の“ジュディ”と間違え、結婚を申し込んできた! 「あなたと結婚します」ジュディはそう応えたーー彼は余命半年なのに。 大富豪ビダス・テロンを知る知人から、彼が稀少な難病にかかって余命わずかと知ったヒロインのジュディ。財産目当てで面識のないビダスと結婚するつもりだった義姉の身代わり花嫁となり、ギリシアへ渡ります。ところが義姉が予定より早く帰ってきてしまい……。

黒鷲の大富豪黒鷲の大富豪

あなたが無理やり私と結婚したのは、 亡き婚約者の面影を私の中に見たから? ロクサーヌは生まれてすぐに母親を亡くし、 父親と乳母から厳格なしつけを受けて育った。 ある日、ロクサーヌは親友のバースデーパーティで、 スペインの血を引く大富豪フアン・アルマンド・ラミレスと出会う。 漆黒の髪と鋭い瞳を持つ彼は、鷲を思わせる威圧感を漂わせている。 射抜くような視線を向けられ、ロクサーヌはおののきながらも、 経験のない胸のときめきを感じ、気づけば彼とダンスを踊っていた。 これが運命の出会い? だが、うぶな彼女は想像もしていなかった。 まさかフアンが意図的に彼女の名誉を傷つけ、 彼の妻にならざるを得ない状況を作り出すとは! ハーレクイン・ロマンス黎明期を支えた人気作家アン・ハンプソンの旧作『悪魔に娶られて』を改題してお届けします。純真な令嬢と陰りのある大富豪の詩情あふれる王道ロマンスをこの機会にぜひご堪能ください。鮮やかな場面転換の秀逸な筆致もお見逃しなく!

ふたりの宝島ふたりの宝島

教師のレイナは休暇で訪れた南の島で、海賊を思わせる老人と出会った。 聞けば、島の半分は老人の、もう半分は大富豪トールのもので、 トールは再三、島をすべて売り渡すよう老人に迫ってくるという。 大事な島を、虎の目を持つ“悪党富豪”にみすみす渡したくはないと、 老人は自分の死後に所有権をレイナに移すよう手配りして逝った。 後日、その事情を知ったレイナが戸惑っているところへ、 さっそくトールから島を売るよう迫る手紙が送りつけられる。 あのご老人の気持ちを考えれば、絶対に手放すわけにはいかないわ! だが島を再訪したとき、トールの豪華な別荘へ招かれ、レイナは震えた。 美しき悪魔と二人きり。身も心も、無事で帰れる気がしなくて……。 大スター作家リン・グレアムが愛読してきたと公言する作家、アン・ハンプソンの秀作をお贈りします。風光明媚な島、そして冷酷だが底知れぬ魅力を持つ大富豪に魅了され、運悪く帰りの船を逃してしまったレイナ。つれないトールの手を借りざるをえなくなり……。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP