小説むすび | 著者 : ケイトリン・クルーズ

著者 : ケイトリン・クルーズ

身代わりのフィアンセ身代わりのフィアンセ

婚外子として生まれたベッカは、大富豪である伯父に疎まれ、 妹を大学に通わせるための援助を乞うたが、邪険に追い払われた。 半年後、伯父の邸宅に呼び出され、不思議に思いつつも向かうと、 そこにいたのは、伯父の娘ラリサの婚約者、セオだった。 聞けば、ラリサは一族の株を浮気相手に譲り渡す文書を残したまま、 事故に遭って、今は昏睡状態にあるのだという。 「きみはラリサによく似ている。だから、呼んだ」 浮気相手からくだんの文書を取り戻すために、ラリサのふりをしろと!? 即座に拒んだベッカに、セオが悪魔のように冷徹な声で告げた。 「妹の未来を捨てる気か。報酬は弾む。いい大学にやりたいんだろう?」 〈私はイミテーション〉と題して、瓜二つの別人になりすますヒロインの切ない恋物語をお届けします。きみを改造してみせるというセオの言葉どおり、髪をブロンドにされ、化粧も服装も変えられたベッカ。そうして、セオの婚約者としての生活が始まりますがーー

ジュリエンヌの悩める献身ジュリエンヌの悩める献身

10年の片想いが実っての結婚。 ただし、おなかの子は祝福されぬまま。 クリスティアーノーー16歳から想い続けてきた私の大切な人。 その夜、ジュリエンヌは憧れのイタリア人富豪に純潔を捧げた。 クリスティアーノは生きるために身を売ろうとした私を救い、 住まいと教育を与え、彼の会社で働くチャンスまでくれた。 だから一夜の思い出以上は望まず、夜明けとともに姿を消した。 ところが数カ月後、ジュリエンヌは妊娠していることに気づく。 再会したクリスティアーノの反応は衝撃的だった。 “自分の子を望んではいなかったが、こうなってはしかたない” そして愛する男性は憎しみをこめ、彼女に結婚を申しこんだ……。 ヒロインは妊娠に驚きますが、喜んでもいました。一人で育てるつもりで、彼女はヒーローに会いに行きます。しかし、待っていたのはトスカーナの彼の屋敷に閉じこめられた孤独な生活でした。ヒロインに選択肢はなかったのですーー愛する男性の要求だったから。

放蕩王の無情な妃選び放蕩王の無情な妃選び

親の顔も知らない貧しい私を、王が娶る。 でも、彼の望みは世継ぎの王子だけ……。 恐れていた日がきた。ショーナは緊張し、現れたマラクを見た。 ウエイトレスとして働く店に、場違いな高級スーツ姿の彼がいる。 21歳の誕生日の夜、恋をして純潔を捧げた私を捨てた男性が。 王子だった彼は王となり、過去の交際相手を調べたという。 ショーナの顔に汗が流れた。やめて、続きは言わないで……。 「出ていって!」この5年間を、マラクには知られたくない! 彼女の不敬な言葉に護衛は気色ばんだが、王は高笑いをし、 プロポーズにはほど遠い傲慢な言葉で、彼女に結婚を迫った。 「君と僕の子は王子に、君は王妃となる。おめでとう、ショーナ」 『授かったのは、王家の秘密』『国王からの結婚命令』『獅子王は惜しみなく奪う』の関連作をお届けします。幼い我が子のそばにいるために、ヒーローの妻となるしかなくなったヒロイン。彼に愛されぬ王宮暮らしは華やかで贅沢でも、不安ばかりがつのり……。

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