小説むすび | 著者 : 恩田陸

著者 : 恩田陸

完全版 ユージニア完全版 ユージニア

著者

恩田陸

出版社

KADOKAWA

発売日

2025年10月2日 発売

恩田陸を語るうえでは外せない、第59回日本推理作家協会賞に輝いた傑作ミステリ『ユージニア』。 2005年刊の単行本は、ブックデザイン・祖父江慎、フォントディレクション・紺野慎一、写真・松本コウシと、各分野の巨人が一堂に会し、作品世界を表現した先鋭的な造本は業界に衝撃を与え大きな話題となった。 いまなお語り継がれる「伝説の本」が今年、〈完全版〉となって登場! 物体としての本の魅力が満載の、恩田陸ファンはもちろん、すべての本好きにとって、入手必須の一冊。限定生産なのでこの機会をお見逃しなく! ◆発売20周年記念の〈完全版〉 当時、技術や費用の面で断念せざるを得なかった部分も含め、本来目指していた仕様をすべて実現した外函入りの〈完全版〉を限定生産で発売! ◆作品の魅力を引き出す唯一無二の造本 冒頭に挟み込まれる、本とは異なるサイズの「現場に残されたメモ」。 目が見えない少女・緋紗子が感じる世界を表現した、白い膜の向こうに風景が透けて見えるカバー。触覚で感じられる、凹凸のある表紙。 徐々に平衡感覚を失っていくような、ひずんだ本文デザイン。 ほかにも、見返し、扉、なんと、かがり糸にまで、作品世界に引き込むためのこだわりが随所に! 巻末の「ユージニアノート2025」では造本のこだわりポイントを解説! ================================== ユージニア、私のユージニア。 私はあなたと巡りあうために、 ずっと一人で旅を続けてきた。 数十年前のあの夏、青澤家で催された米寿を祝う席で、十七人が毒殺された。その場にいた人間で生き残ったのは、目が見えない少女一人のみ。ある男の遺書によって一応の解決をみた大量殺人事件が、年月を経てさまざまな視点から再構成される。見落とされた「真実」を証言する関係者たちは、果たして真実を語っているのか? 日本推理作家協会賞受賞の傑作ミステリ! プロローグ 第一章 海より来たるもの 第二章 二つの川と一つの丘 第三章 遠くて深い国からの使者 第四章 電話と玩具 第五章 夢の通い路(一) 第六章 見えない人間 第七章 幽霊の絵 第八章 花の声 第九章 幾つかの断片 第十章 午後の古書店街にて 第十一章 夢の通い路(二) 第十二章 ファイルからの抜粋 第十三章 潮騒の町 第十四章 紅い花、白い花 ユージニアノート2025

夜果つるところ夜果つるところ

著者

恩田陸

出版社

集英社

発売日

2023年6月26日 発売

執筆期間15年のミステリ・ロマン大作『鈍色幻視行』の核となる小説、完全単行本化。 「本格的にメタフィクションをやってみたい」という著者渾身の挑戦がここに結実…! 遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子。無表情で帳場に立つ名義上の母・文子。ある時、「私」は館に出入りする男たちの宴会に迷い込む。着流しの笹野、背広を着た子爵、軍服の久我原。なぜか彼らに近しさを感じる「私」。だがそれは、夥しい血が流れる惨劇の始まりで……。 謎多き作家「飯合梓」によって執筆された、幻の一冊。 『鈍色幻視行』の登場人物たちの心を捉えて離さない、美しくも惨烈な幻想譚。 【リバーシブル・カバー仕様】 恩田陸によるミステリ・ロマン大作『鈍色幻視行』作中で、幻の作家・飯合梓の唯一の著作として登場する『夜果つるところ』。 『鈍色〜』の核となる小説を完全単行本化した本書のカバー、恩田陸版/飯合梓版を自由にかけかえ可能なリバーシブル仕様でお届けします! 【著者略歴】 恩田陸(おんだ・りく) 1964年生まれ、宮城県出身。92年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作に選出された『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、06年『ユージニア』で日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、07年『中庭の出来事』で山本周五郎賞、17年『蜜蜂と遠雷』で直木三十五賞と本屋大賞を受賞。ミステリ、ホラー、SFなど、ジャンルを越えて多彩な執筆活動を展開する。他の著書に、『スキマワラシ』『灰の劇場』『薔薇のなかの蛇』『愚かな薔薇』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』など多数。

鈍色幻視行鈍色幻視行

著者

恩田陸

出版社

集英社

発売日

2023年5月26日 発売

謎と秘密を乗せて、今、長い航海が始まる。 撮影中の事故により三たび映像化が頓挫した“呪われた”小説『夜果つるところ』と、その著者・飯合梓の謎を追う小説家の蕗谷梢は、関係者が一堂に会するクルーズ旅行に夫・雅春とともに参加した。船上では、映画監督の角替、映画プロデューサーの進藤、編集者の島崎、漫画家ユニット・真鍋姉妹など、『夜〜』にひとかたならぬ思いを持つ面々が、梢の取材に応えて語り出す。次々と現れる新事実と新解釈。旅の半ば、『夜〜』を読み返した梢は、ある違和感を覚えてーー 【著者略歴】 恩田陸(おんだ・りく) 一九六四年生まれ、宮城県出身。九二年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作に選出された『六番目の小夜子』でデビュー。二〇〇五年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、〇六年『ユージニア』で日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、〇七年『中庭の出来事』で山本周五郎賞、一七年『蜜蜂と遠雷』で直木三十五賞と本屋大賞を受賞。ミステリ、ホラー、SFなど、ジャンルを越えて多彩な執筆活動を展開する。他の著書に、『スキマワラシ』『灰の劇場』『薔薇のなかの蛇』『愚かな薔薇』『なんとかしなくちゃ。青雲編』など多数。

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