著者 : 横溝正史
現在推理小説とよばれている探偵小説が、摩訶不思議な謎の提供と、一分の隙もない論理的な解明という、長篇小説の形で定着したのは、一九二〇年代から三〇年代の初期のことではなかったろうか。私がはじめてそういう傾向の探偵小説にぶつかったのは、大阪薬専の学生時代のことであった。物はA・A・ミルンの「赤い家の秘密」であった。当時神戸から大阪の学校へ汽車通学をしていた私は、神戸の古本屋で全冊見つけて揃えると、汽車の中で、教室で、講議もそっちのけにして、教師にかくれて貪り読んだ。(横溝正史「推理小説の故郷」より)
発表から90年、幻の作品、初書籍化!特別収録、作者急逝後、正史が書き継いだ、海野十三『少年探偵長』。横溝正史没後40年、シリーズ完結!
最初で最後の大全集。全180篇を初めて完全集成。『完本 人形佐七捕物帳』全10巻、ついに登場!江戸を舞台に、人形のような色男である佐七が繰り広げる推理劇。
最初で最後の大全集。全180篇を初めて完全集成。『完本 人形佐七捕物帳』全10巻、ついに登場!江戸を舞台に、人形のような色男である佐七が繰り広げる推理劇。
昭和16年、春陽堂書店は初めての『人形佐七捕物帳』全5巻を刊行した。昭和48年には『人形佐七捕物帳全集』全14巻を春陽文庫より刊行。150篇を収録し愛読されたが、近年、研究者たちにより『人形佐七捕物帳』は全180篇と確定した。ここに綿密な校訂を施し、初めて発表順に決定稿を集成。面目を一新した『完本 人形佐七捕物帳』全10巻をお届けする。横溝正史次女野本瑠美氏の回想『人形佐七は横溝家の天使』を全巻連載。
昭和16年、春陽堂書店は初めての『人形佐七捕物帳』全5巻を刊行した。昭和48年には『人形佐七捕物帳全集』全14巻を春陽文庫より刊行。150篇を収録し愛読されたが、近年、研究者たちにより『人形佐七捕物帳』は全180篇と確定した。ここに綿密な校訂を施し、初めて発表順に決定稿を集成。面目を一新した『完本 人形佐七捕物帳』全10巻をお届けする。横溝正史次女野本瑠美氏の回想『人形佐七は横溝家の天使』を全巻連載。
江戸を舞台に、人形のような色男である佐七が繰り広げる推理劇。最初で最後の大全集。全180篇を初めて完全集成。『完本人形佐七捕物帳』全10巻、ついに登場!