小説むすび | 著者 : 角田光代

著者 : 角田光代

あなたを待ついくつもの部屋あなたを待ついくつもの部屋

出版社

文藝春秋

発売日

2024年7月23日 発売

母に教わった「バーの味」、夫婦で訪れた憧れの上高地……。 全国3か所の帝国ホテルを舞台に織りなす、めくるめく部屋の物語。 帝国ホテル発行の会報誌「IMPERIAL」で11年間にわたって連載した、42編のショートショートを一冊にまとめました。 幻想的な夢の世界を描くものもあれば、現実の夫婦を描いたものもあり、また過去と現在を行き来して語るものも。42編すべて趣向の違う、角田光代さんの幅の広さを思い知る短編集です。 1話5ページで読める短い文章量ながら、じんわりと心が温まり、時には泣け、時には笑えるストーリーが詰まっています。 (収録作) クロークに預けたままの、亡夫の荷物。夫の秘密がそこにあるのかーー開いた鍵の先に、妻が見たものは(秘密を解く鍵) 半年に一度しか会えない小学校6年生の娘。連れだってブフェに行くも、娘はなかなかマスクを外さない(父と娘の小旅行) 窓から射しこむ朝の光、錆びた流し台にしたたる水滴の音ーーホテルで眠る夜、どこかで出会った部屋たちの夢をみる(表題作・あなたを待ついくつもの部屋)  他、全42編

群像短篇名作選 2000〜2014群像短篇名作選 2000〜2014

雑誌『群像』は1946年10月号を創刊号とし、2016年10月号で創刊70年を迎えました。これを記念し、永久保存版と銘打って発売された号には戦後を代表する短篇として54作品が収録され、大きな話題を呼びました。このたびそれを文庫三分冊とし、さらに多くの読者にお届けいたします。第三弾は「平成」改元から10年、そして21世紀に入ってからの日本文学の諸相を示す18篇。 1946年10月号を創刊号とし、2016年10月号で創刊70年を迎えた文芸誌「群像」。 創刊70周年記念に永久保存版と銘打って発売された号には戦後を代表する短篇として54作品が収録され大きな話題を呼び、即完売となった。このたびそれを文庫三分冊とし、さらに多くの読者にお届けいたします第三弾は「平成」改元から10年、そして21世紀に入ってからの日本文学の諸相を示す18篇。 辻原 登「父、断章」 黒井千次「丸の内」 村田喜代子「鯉浄土」 角田光代「ロック母」 古井由吉「白暗淵」 小川洋子「ひよこトラック」 竹西寛子「五十鈴川の鴨」 堀江敏幸「方向指示」 町田 康 「ホワイトハッピー・ご覧のスポン」 松浦寿輝「川」 本谷有希子「アウトサイド」 川上未映子「お花畑自身」 長野まゆみ「45°」 筒井康隆「大盗庶幾」 津村記久子「台所の停戦」 滝口悠生「かまち」 藤野可織「アイデンティティ」 川上弘美「形見」

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