小説むすび | 著者 : 高木晶子

著者 : 高木晶子

神様がくれた恋の花神様がくれた恋の花

『魅せられた富豪』受付係のスージーは、会社の新オーナーでギリシア富豪のレオスの到着に怯えていた。以前彼の下で働いたとき、二人は恋仲になったーつかのまで終わった恋だった。9ヵ月後、スージーは彼の子を密かに産んだ。妊娠を利用する女を忌み嫌うレオスには言えなかったから。だが今、リムジンを降りた彼の目がスージーをとらえ…。『愛は戯れでなく』末妹を心配する7人の兄に囲まれて育ったせいか、アントネットは29歳の今も生涯の伴侶と巡り合えずにいた。結婚しなくてもせめて子供を授かれれば…。そんなことを考えていたとき、ふいに雷が落ち、飛行機が墜落した。アントネットは知る由もなかったー彼女が救い出した男性レインに、抱いてほしいと頼む日が来ようとは。『大停電に祝福を』テキサス州ダラスのオフィスビル。半年前までつき合っていたクインランと、エレベーターに乗り合わせたエリザベスは気まずかった。男らしく強引で魅力がありすぎて、一緒にいると怖くなるような人。早く地上階に着かないかしら…。そのとき、がたんと音がして、エレベーターが止まった。7月21日、午後5時23分、大停電発生!

蝶になるとき蝶になるとき

小さな村の牧師の娘マーシーは、よその家で家事や雑用を手伝って弟の学資を稼いでいたが、両親亡きあと、ロンドンで清掃員をしていた。ある日、偶然見つけた住み込み家政婦の求人に応募して採用されるが、雇い主は、プレイボーイと名高いイタリア富豪のアンドレア。男性に不慣れで地味なマーシーは、魅力的な彼に心乱されつつもその気持ちを押し隠して、懸命に仕事に励んでいた。ある日、アンドレアの会社が作るCMへの出演が決まり、マーシーは驚いた。彼の会社は宝石などの高級品の広告しか手がけないと聞いているから。だが撮影日に台本を渡されたとたん、マーシーは屈辱のあまり震えた。不格好な妻でも、この商品でハンサムな夫の胃袋をつかめる、ですって?しょせん私は、醜いさなぎのまま。美しい蝶には決してなれない。密かに想いを寄せるアンドレアが家政婦の自分をどう見ていたのか、まざまざと思い知らされたマーシーの気持ちが切なくて…。こんな雇用関係の二人が、どのように恋を成就させるのか?華麗なる変身物語。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP