小説むすび | ジャンル : 外国の小説

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赤い薔薇とキス赤い薔薇とキス

赤い薔薇の花が、思い出させるーー 恋い焦がれるあの人の唇を。 ロンドンの病院で主任看護師を務めるマギーは、恋に奥手な24歳。 あるとき、オランダから著名な専門医パウルが講演に訪れた。 長身で鷲のような風格漂う30代半ばの彼に、看護師たちは色めき立ち、 遅れて講堂に入ったマギーもまた、壇上の彼と目が合い、強く惹かれる。 講演のあと、主任室に戻ったマギーを追うように現れたパウルに、 「僕のことを覚えておいてほしい」と言われ、唇を奪われた。 それからというもの、マギーは気づけばパウルのことを考えていたが、 すでに帰国したであろう彼とどうなるわけもなく……。 そんなとき、マギーが非番の日に書かれた看護ノートを目にし、驚いた。 なんと、パウルの母親が病に倒れ、この病院に運び込まれたというのだ! 世界中に愛される作家の珠玉の名作を、《ベティ・ニールズ・コレクション》より初リバイバルでお届けします。パウルへの恋心とは裏腹に、なぜか逃げ出したい思いにも駆られる奥手なマギー。やがて専属で彼の母親の看護をするため、オランダに渡りますが……。

愛を語らぬローマ富豪愛を語らぬローマ富豪

その男は、約束の12時を過ぎてから、ジュリアの前に悠然と現れた。 彼女の疎遠の父が遺言を託した相手ーーイタリア大富豪のランド。 父は愛人の存在を公言して母を苦しめ、ジュリアが赤ん坊のとき離婚した。 どれだけ貧しかろうと、父の遺産など受け取りたくはなかったけれど、 乳がんを患った母のために、なんとしても治療費を工面したい……。 最愛の母を助けたい一心で、ランドに連絡をとり、こうして会いに来たが、 彼の圧倒的な男らしさと人目を引く顔立ちに、彼女は思わず息をのんだ。 しかし、一方のランドは瞳に軽蔑の色を浮かべ、ジュリアに言い放った。 「きみは亡くなった父親のことさえ気にしない女だ」 彼は私を、見舞いにも来ずに遺産は受け取る悪女と思っているんだわ! 〈波瀾のラブストーリー〉をテーマに、愛憎物語で人気のJ・バードの秀作をお贈りします。遠い国に住む父を見舞うことも、葬儀に参列することもできなかったジュリア。それには、病を宣告された母を置いておけなかったというやむなき事情があったのですが……。

マーチン・ヒューイット【完全版】マーチン・ヒューイット【完全版】

バロネス・オルツィの「隅の老人」、ジャック・フットレルの「思考機械」と並ぶ“シャーロック・ホームズのライバル”「マーチン・ヒューイット」。原書4冊に収録されたシリーズ全25作品を1冊に集成! 本邦初訳作品も多数! 初出誌の挿絵165点を完全収録! 初出誌と単行本の異同もすべて記録! マーチン・ヒューイットは、ホームズの「ライヴァル」というよりも、ホームズ・シリーズが「最後の事件」をもって「ストランド・マガジン」の連載を終了したあと、その穴を埋めるべく連載が始まったものなので、「シャーロック・ホームズのピンチヒッター」と呼んだほうがいいのかもしれない。挿絵も、ホームズと同じくシドニー・パジェットが担当し、描かれたマーチン・ヒューイットの姿形がホームズの兄マイクロフト・ホームズにそっくりで、しかも氏名の頭文字がどちらも「M・H」だったので、二人は同一人物なのではないかという奇説まで飛び出した。 マーチン・ヒューイット・シリーズは、全四冊の単行本からなっている。 幸い、すべての作品がこれら四冊の単行本に収録されているので、多くが単行本未収録だった「思考機械」とは違って、楽に作品を蒐集することができた。また「隅の老人」のような大幅な書き換えもなく、三つの中では訳出する上で一番苦労が少なかったかもしれない。だが、最初の二冊の収録作には既訳が多くあるものの、あとの二冊はほとんど手つかずで、特に『赤い三角形』は本書がすべて本邦初訳である。(平山雄一「訳者解説」より) 『マーチン・ヒューイット、探偵』レントン農園盗難事件/サミー・スロケットの失踪/フォガット氏事件/ディクソン魚雷事件/クイントン宝石事件/スタンウェイ・カメオの謎/亀の事件『マーチン・ヒューイットの事件簿』蔦荘の謎/ニコバー号の金塊事件/ホルフォード遺言状事件/失われた手の事件/レーカー失踪事件/記憶喪失の外国人事件『マーチン・ヒューイットの冒険』ゲルダード氏の駆け落ち事件/故リューズ氏事件/セットン夫人の子どもの事件/「コウモリ槍騎兵隊」事件/死んだ船長の事件/ワード・レーンの礼拝堂事件『赤い三角形』サミュエルのダイヤモンド事件/ジェイコブ・メイソン氏事件/レヴァー鍵の事件/納屋の火事の事件/海軍暗号事件/チャネル・マーシュの冒険マーチン・ヒューイットの略歴/訳者解説

ハテラス船長の航海と冒険ハテラス船長の航海と冒険

「どんな子供でもハテラス船長に付きしたがって、世界の果てまで、北極点まで、近づく者を焼きつくす火山の聳え立つ、あの「クイーンズ島」まで行ってしまうにちがいない」(ル・クレジオ)。 人類未踏の北極点を目指す狂熱の冒険行。屹立する氷山、酷寒の氷原、友愛と叛乱……、北極圏を生き延びる「ロビンソン」たちを待ち受けていたものとは。 ドゥルーズ的「無人島」がヴェルヌ世界に初めて出現し、〈驚異の旅〉の真の出発点となった「紛れもない傑作」(グラック)が、「出版者まえがき」(エッツェル)とともにその全貌を現す、待望の新訳・完訳。オリジナル挿絵約270葉、ジュール・ヴェルヌ略年譜収載。 「ヴェルヌが自作を一作に集約させようと思えば、この作品以外にはありえない」(石橋正孝)。ヴェルヌ理解を決定づけたビュトールがその「至高点」の概念を抽出したのも『ハテラス』だった(「至高点と黄金時代」『レペルトワールI』所収)。ピエール=ジュール・エッツェルによって挿絵版シリーズの第一回配本として選ばれ、〈驚異の旅〉を冠せられる第一作となった『ハテラス船長の航海と冒険』。ヴェルヌの小説世界の可能性を示す記念すべき大長篇。 出版者まえがき ハテラス船長の航海と冒険 第一部 第二部 訳註 解説 石橋正孝 訳者あとがき ジュール・ヴェルヌ略年譜 地図 細目次

海の鎖海の鎖

最後の危険なアンソロジーがついに登場! 〈異邦の宇宙船が舞い降りた……何かが起こる、 誰も逃げられない……少年トミーだけは気づいていた〉 破滅SFの傑作として名高い表題作のほか、 日本を代表するSF翻訳家:伊藤典夫が独自の審美眼で精選した全8篇。 これにて〈未来の文学〉シリーズ完結。 アンソロジー〈未来の文学〉第三弾は、長年「自ら見いだして気に入った作品のみ」を翻訳してきた伊藤典夫が厖大な短篇群から厳選した真の傑作集。異星人による侵略を少年の視点から緻密かつ鮮烈に描いた、知られざる傑作として名高いドゾワの表題作のほか、 “世界第八の不思議”に出会った忘れがたき一夜をノスタルジックに語る名品、ファーマー「キング・コング墜ちてのち」、宇宙からもたらされた未知の文明をめぐる葛藤の物語、ジョーンズ「神々の贈り物」、〈神の高速道〉の秘密に挑んだ者たちが見た目眩くヴィジョン! 華麗な文体で彩られたハリスン「地を統べるもの」、宇宙船にひそむ謎の存在との対決がサスペンスフルに展開するナース「偽態」、心優しい異星人が“ショウほど素敵な商売はない”ことを発見する涙ぐましいコメディ、モレッシイ「最後のジェリー・フェイギン・ショウ」、2045年核時代の到来百年祭でアメリカが計画したイベントとは……オールディスの問題作「リトルボーイ再び」、核戦争を生きのびた人々を待ち受ける極寒の世界ーーヒューゴー賞受賞の名作、ポール「フェルミと冬」の全8篇を収録。 収録作品: アラン・E・ナース「偽態」 レイモンド・F・ジョーンズ「神々の贈り物」 ブライアン・オールディス「リトルボーイ再び」 フィリップ・ホセ・ファーマー「キング・コング堕ちてのち」 M・ジョン・ハリスン「地を統べるもの」 ジョン・モレッシイ「最後のジェリー・フェイギン・ショウ」 フレデリック・ポール「フェルミと冬」 ガードナー・R・ドゾワ「海の鎖」 収録作品: アラン・E・ナース「偽態」 レイモンド・F・ジョーンズ「神々の贈り物」 ブライアン・オールディス「リトルボーイ再び」 フィリップ・ホセ・ファーマー「キング・コング堕ちてのち」 M・ジョン・ハリスン「地を統べるもの」 ジョン・モレッシイ「最後のジェリー・フェイギン・ショウ」 フレデリック・ポール「フェルミと冬」 ガードナー・R・ドゾワ「海の鎖」

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