ジャンル : 外国の小説
なかったことになんかできない。 私の想いも、授かった小さな命も。 ローマにできたばかりの新しいホテルで働くエレノラ。 オープニングパーティの夜、直属のボスでホテル王のマルコへの 長年の片想いがようやく報われ、情熱の一夜を過ごした。 愛しい人の肌のぬくもり……この瞬間を、私はずっと思い描いていた。 だが翌朝目を覚ましたとき、マルコの姿はすでになかった。 早朝の便でNYへ帰ったのだと知った数日後、彼から電話で、 きみと過ごしたあの一夜は間違いだったと謝罪された。 2カ月後、エレノラは彼の薄情な言葉を思い出し、ぎゅっと目を閉じた。 身ごもってしまったのだーーマルコの子を。 部下と過ごした一夜をなかったことにしたがっているボスの子を。 老舗ホテルグループを持つ大富豪マルコと、彼に20年以上も密かに憧れ続けてきたエレノラの、甘酸っぱくてもどかしいロマンスをお贈りします。クリスマスの装いをしてまぶしいほど煌めくNYを舞台に、予期せぬ妊娠に揺れる二人の心模様が巧みに描かれています。
純潔を捧げたのは、本気だったから。 でも本気なのは、わたしだけだった。 “永遠に君を愛する”--繰り返される口づけ。18歳の切ない誓い。 義兄ジェイクと結ばれたジェイミーは幸せの輝きに包まれていた。 だがその日、ジェイクがほかの女性と抱きあう姿を見て、 彼女はすべてに絶望し、無言のまま家を去ったのだった。 6年がたち、義兄との思いもよらぬ突然の再会が、 あの日の苦痛よりはるかに酷な傷をジェイミーに刻みつけた。 すでに婚約者がいる、大企業社長となったジェイクが唇を歪め、 辛辣な言葉を浴びせてきたのだ。「あれから何人の男を知ったんだ?」 ああ、なぜそんなことを。わたしは……あなたしか知らないのに。 ジェイミーは心の中でつぶやき、胸に巣くう孤独感にもだえた。 波瀾万丈の展開を圧巻の筆力で描く大スター作家による、血のつながらない兄と妹の切ない恋物語です。再会後、ジェイクの情熱的なキスに応えてしまったジェイミーは、求め求められることを望んでいる自分に気づきますが、彼の非情な言葉に心の傷をえぐられ……。
片隅で働く娘が、世界的大富豪の妻にーー 心華やぐクリスマスのシンデレラ物語! 弟の学費を工面できずに苦悩していたオードリーはある日、 仕事の休憩中に上級秘書たちの会話を偶然耳にしてしまう。 若くして巨万の富を築き上げたCEOのヴィンチェンツォが、 義理の子供のため、母親役を務める女性を雇おうとしている、ですって? エキゾチックな黒髪、地中海のように美しいブルーの瞳、 そして映画スターのように見事なスタイルの彼が? ずっと秘かに憧れる男性のもとで、幼い子供の世話をする。 それで弟が進学できるのなら、ほかに欲しいものなんて何もないわ。 ところが面接の場で、ヴィンチェンツォが驚きの言葉を口にする! 「母親になるということは、僕の妻になるということだーー昼も、夜も」 聖なる季節にぴったりのシンデレラ・ストーリーの名作をお届けします。本作はクリスマス・シーズンに最も華やぐ街ニューヨークが舞台です!
家族と大切な会社を守るため、 彼女は血も涙もない富豪に自らを売った。 ジゼルは代々続いてきた家業の会社を倒産から救うため、 冷酷非情で有名な富豪アダムに助けを求めた。 南仏のレストランに現れたアダムはとても大柄で屈強な男性で、 いきなり彼女をファーストネームで気安く呼ぶほど傍若無人だった。 なんて失礼な人。ジゼルは憤慨したが、彼の機嫌は損ねられなかった。 緊張で食べられない彼女と違い、アダムは食欲旺盛に料理を平らげると にこやかに言った。「僕は君が欲しい。僕と結婚するなら金を出そう」 ジゼルは屈辱と怒りで爆発しそうだった。けれど心の奥には、 アダムの荒削りな魅力に惹かれるのをとめられない自分がいた……。 清純なヒロインを描いて人気があるスター作家A・ウエスト。契約結婚を承知したヒロインはヒーローの意外なやさしさに触れて胸がときめきますが、彼女は修道女みたいだと富豪が人に話すのを聞いて……。大スター作家R・ウインターズがお好きな方にもお勧め!
金目当ての悪女の白い結婚なんて、 いったい誰が信じるだろう? エリアナはパーティ会場で見覚えのある顔を見つけ、凍りついた。 元婚約者のレアンドロス! 6年前、エリアナは婚約指輪を返し、 別の男性と政略結婚した。病床の父と困窮した家を守るための決断 だったが、彼は知る由もない。しかも夫は事故死してしまい、 エリアナは遺産も屋敷もすべて義父に奪われて放り出され、 今は薄給のパート従業員の身。だが彼はその弱みを知ってか、 強引に彼女をパリへ連れ出し、贅沢に着飾らせ、オペラに同伴し、 ついにはベッドへ組み敷いた。ああ、これが新婚旅行だったら……。 すると突然彼女が苦悶の声をあげ、レアンドロスはショックで 呆然とした。「きみは初めてだったのか? どういうことだ?」 大スター作家リン・グレアムも惜しみない賛辞を贈る、スター作家ジュリア・ジェイムズのドラマティックなシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。最愛の人から“不実な婚約者”と罵られても、ヒロインには守るべき秘密があって……。感涙必至の珠玉作!
冴えないシンデレラが恋したのは、 ハンサムで奔放な王子様。 三姉妹の末娘で、美人の姉たちと比べられて育ったレイチェル。 周りからは“シンデレラ”などと呼ばれ励まされるけれど、 私は醜いアヒルの子。きっと愛も知らずに一生を終えるのだろう。 そんな折、レイチェルは親友のいとこのザックと偶然出会う。 目も覚めるようなハンサムな実業家で、自信たっぷりな彼は、 他の女性には目もくれず、なぜか彼女だけを熱心に口説いてきた。 私をからかっているの? いったい何が狙いなのかしら。 訝しみながらも彼の魅力に抗えず、レイチェルは誘われるまま 車に乗り込むが、天候が急変して近くの宿に避難する羽目に。 しかも案内された屋根裏部屋にはベッドがひとつしかなくて……。 強引で自信家だと思っていたヒーローから聞かされた哀しい過去。それは真剣で一途な愛を求めるヒロインにはつらいものでしたが、彼への想いは高まるばかりで……。ハーレクイン・ロマンスではおなじみのヘレン・ブルックスが描くシンデレラ・ロマンスです!
若き日のほろ苦い初恋の男性が、 愛しい息子の父親がーー今、目の前にいる! アンジェリーナは16歳で産んだ息子を一人で育てている。 息子の父親はジェイク・ウィンターズ。 危険な魅力あふれる不良少年だった彼にひと目で心奪われて アンジェリーナはバージンを捧げたが、周囲に仲を引き裂かれ、 ジェイクには息子の存在さえ知らせていなかった。 ある日、突然ジェイクが訪ねてきて、二人は15年ぶりに再会する。 今や裕福な弁護士となった彼に、二人だけで夜を過ごそうと 熱く囁かれ、アンジェリーナは激しく動揺する。 息子のことを、いったいどうやって切り出せばいいの……? 1995年の日本デビュー以来、ヒット作を連発し、殿堂入りを果たしたスター作家ミランダ・リー。歳月が流れても少しも色褪せないドラマティックなシークレットベビー物語は、大スター作家リン・グレアムファンの方に特におすすめします!
聖なる夜が結ぶ、貴族とシンデレラの恋。 3話を集めた珠玉のクリスマス短編集! 大スター作家アニー・バロウズをはじめ、好感度の高いヒロインを描いて人気の作家陣がお贈りする、冬の季節にもってこいの心温まるリージェンシー・クリスマス短編集。恋にうっとりしたり、恥じらって頬を染めたりするかわいらしいシンデレラたちにご注目を!
暖炉の掃除を命じられても、 屋根裏に住んでいても、私はレディ。 天涯孤独のアレグラは優しい親戚のもとに身を寄せていたが、 親戚が亡くなるや、その新妻によるいじめが始まった。 半分イタリアの血を引くアレグラを疎ましく思う新妻は、 彼女を薄汚れた屋根裏の倉庫に追いやり、メイド扱いしようとした。 そんな不遇なアレグラだったが、ある夜会で運命の出逢いを果たすーー 女性を誘惑してもてあそぶと噂の悪名高き放蕩男爵ウィリアム。 若い娘はみな怖がってこの男爵に近づこうとしないというのに、 アレグラは彼の魅力に痺れている自分に戸惑った。 さらに、その夜会で親戚の新妻がアレグラを見世物にしようとしたとき、 ウィリアムが颯爽と前に進み出て、そつなく彼女を辱めから救い……。 亡き父が音楽家で、上流階級のうるさ型からは旅まわりの楽団の娘と見下されているアレグラは、じつはイタリアの子爵の孫娘でした。そんな彼女に目をつけた社交界随一の放蕩男爵ウィリアムは、はたしてどんな意図を持って彼女に近づいてきたのでしょうか?
〈この50人の中に、きっとあなたの味方がいる〉 多くの読者に愛され、読み継がれてきた韓国文学の必読の名作が、細部にさらなる磨きをかけて再登場。 50人の登場人物が、あやとりのようにすれ違い、重なりあい、結び合う。 一度読んだ人も、初めましての人も。読めばだれかと話したくなる、悲しくて、おかしくて、痛くて、愛おしい物語。
1880年、ニューヨーク。ヘラルド紙の唯一の女性記者であるエリザベスと友人のカルロッタは、ミイラのように包まれた女性の遺体を発見する。彼女の記事は話題となり、新たな遺体が発見される度に読者を魅了する。しかし、犯人もすべての記事を読んでおり……
1985年、アイルランドの小さな町。寒さが厳しくなり石炭の販売に忙しいビル・ファーロングは、町が見て見ぬふりをしていた女子修道院の“秘密″を目撃しーー優しく静謐な文体で多くの読者に愛される現代アイルランド文学の旗手が贈る、史実に基づいた傑作中篇
平凡な男・【楊偉/ヤン・ウェイ】は、出張先のC市のホテルでミネラルウォーターを飲んだところ腹痛で倒れ病院に連れ込まれる。そこは巨大で得体のしれない不気味な迷宮だった。『三体』著者劉慈欣も瞠目する、中国SF四天王の一角・韓松が放つ不条理SF《病院》三部作開幕篇
逮捕以来、一言も話さずに奇妙なパズルを作り続ける殺人鬼ジェス。パズル作家のマイクは、彼女のパズルを解き明かすように警察に依頼される。だがそのパズルには、想像もつかないほどに大きな秘密が隠されていた。それは、世界を根底から覆しかねないもので……
なぜか年中、雪に閉ざされた町キンバリー・クラーク・ウェイマスは、児童小説の聖地巡礼の地として有名。だが、観光の目玉である関連グッズ店の店主ビリーが店を閉めて引っ越そうとしたことで、不動産業者や作家や探偵やプロの幽霊を巻きこみ、町は大騒動に!
年じゅうクリスマスの町キンバリー・クラーク・ウェイマス最大の観光名所である小説関連グッズ店“ミセス・ポッターはここにいた”。その店主ビリーが店を閉め、町を出ていくー衝撃のニュースに、町は大騒動に!探偵ドラマの影響で優秀な捜査員ぞろいの住人や記者たちは、さっそく調査に乗りだした。そんな町に、幽霊屋敷にしか住まないホラー作家夫妻が興味を示す。幽霊を雇い、ビリーの家を幽霊屋敷に改装する!?そして、この町の危機は『ミセス・ポッターはじつはサンタクロースではない』の著者ルイーズ・キャシディ・フェルドマンその人にも知らされた…。不思議な町の風変わりな人々の物語。
その日。サンディエゴの検視官補と助手は、目の前の遺体が動き出すのを目撃し、国勢調査局の統計学者のもとには、身元不明遺体に関する異状なデータが届き始める。ミズーリ州のトレーラーハウスに住む女子高校生は、外からの悲鳴で目覚め、アトランタのテレビ局では、互いに襲い合う人々の映像にプロデューサーが息を呑む。そして、洋上の空母オリンピアでも、ただならぬ事態が発生──。なぜ人はこれほどゾンビに心奪われるのか。答えはこの小説にある! 第一幕 死の誕生 二週間 でkえるらなわたしの罪wお赦して 灰色の霧 ここがその場所 悩ましき何かと何かの“間” 最後に笑うのは誰? 見えない手 流産 六四階 行け、レッドスキンズ もっと濃厚な年代物 (ヴ ィンテージ) 歯のない穴 別の生き物 現在使われておりません 夢の終わり 悪い奴 vs もっと悪い奴 ごく一部の戯言(ざれごと) ChuckSux69 イライラして寿命が縮みそう 想像以上に肝が据わっている 特異な事例 ジューシー、グリズリー、セクシー 食屍鬼 (グール) 死すべき全ての肉体に沈黙を守らせよ 鳥インフルエンザ的な何か ただのジェニー それは自分たちのせい 愛は海 ゴーレム おまえは飢えている マミーズ・ボーイ パターン 神の完全な鎧 制御された墜落(クラッシュ) 血の海 ミレニアリスト 身体はパンに 指揮を執っておられる おまえはひとりではない もしも世界がドロドロになったら ニクバエ ウルシュライム 人間らしさを晒(さら)す 全部、私のもの 卒業 気まぐれな神々 永遠にこのまま 第二次南北戦争 ああ、ジュビリー
その日から10年が過ぎた。人類は激減し、通信、水道、電気、ガスなどのインフラは機能停止。都市は廃墟と化し、植物の楽園となった。生き残った者たちが知恵を寄せ合って作った小さなコミュニティには、さまざまな人間が流れ着く。元金持ちも、貧乏人も、善人も、悪人も。そして、人間とゾンビたちの関係性に新たな局面が訪れる──。ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロの未完の小説が、比類なき壮大な物語となって、ついに完成! 第一幕 死の誕生 二週間 〈続〉 ショットガン・マリッジ ウォーク アウェイ レギオン あんたは保安官だ 間違ったパイロット ホーム これはテスト くたばれ、ジャンスキー 風に向かって舵を取る とても有能 幕 死の人生 十一年 第三幕 死の終焉 ある日 じきに存在しなくなる やることが増える スーパーボウル・サンデー スコップ一杯分の土 イェイ、トースト! ライオンとハト あれは月曜日だった? 小さな星条旗 自分たちを驚かせてやろう 突然の悲しみ ベオウルフ ノー・ロング・グッドバイ 落とした側、落とされた側 支配欲 期限経過 コヘレトの言葉のどこか 最初の一発 重要なのはここだけ 強制退去 より速く、より明るく、より深く 我々がこれを起こした 心臓を刻み取る