出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
キャスリンは大財閥の御曹司ヒューの秘書に採用されて数カ月になる。父親に代わって巨大企業のCEOを務めることになったボスは、何よりも女性を愛するプレイボーイとして名高いが、彼女はあくまでも上司と部下の関係を貫いていた。そんなキャスリンには一刻も早く結婚したい事情があった。幼いときの自分に救いの手を差し伸べてくれた亡き恩人ーその大事な思い出の家を受け継ぐには、30歳までの結婚が条件なのに、1カ月後に期限の誕生日を迎える今になっても相手が見つからない。どうしたらいいの?ある朝、泣きはらした顔で出社すると、キャスリンはボスに理由を問いつめられ、真相を告白してしまい…。
歪んだ愛をケンドラに捧げるのは、史上最悪の連続殺人鬼ーー シリーズ最高潮! 〈ケンドラ・マイケルズ〉第3弾!! 盲目だったが故に人間離れした五感を持つケンドラは、一流犯罪コンサルタン トのアダムと組み、事件を解決してきた。4カ月前には長年の宿敵であった殺人 鬼コルビーを処刑場へ送り込むが、平穏を取り戻した世界で、彼女だけがその 死を信じられずにいた。猟奇的な事件が起きるたび、コルビーの痕跡を血眼で 探すケンドラは嘲笑の的となってしまう。そんな中、ケンドラを揶揄する記事 を書いた記者が殺される。その手口は紛れもなくコルビーのものだった。そし てついに、邪悪な求愛者が帰還を果たす。アダムの不在を狙ったかのように。
公爵家の末っ子が恋したのは、男装した記憶喪失のレディ!? あの〈モアランド公爵家〉が15年の歳月を経て、新章開幕! モアランド公爵家のアレックスはその日、双子の兄弟が営む調査所にたまたま 一人でいた。そこへ、帽子を深々とかぶって顔を隠した、小柄な紳士が依頼に 現れるーーと思いきや、なんとその紳士は男装した、黒髪の美しきレディ。ど うやら気がついたときにはいっさいの記憶をなくしていたらしく、「自分を探 してほしい」という。しかし手がかりは身につけていた指輪やロケットのわ ずかな所持品と、そこに記されていた“サブリナ”という名前だけ。行くあて のない彼女をひとまず公爵家に連れて帰ることにしたアレックスだが……。
父が起こした仕事上の重大なトラブルを処理するため、ミーガンは取引相手のイーサンの住む屋敷へ向かった。噂によれば、世にも醜い姿の彼は決して人前に現れないという。屋敷の異様さに不安を覚えつつも従僕に取り次ぎを頼むと薄暗い部屋に通され、男の姿が闇に浮かびあがった。顔は半分しか見えないが、この世のものとは思いないほど美しいー想像との違いに戸惑いながら、ミーガンは父の免罪を請う。すると男は、彼女を幽閉して“楽しむ”間は許すとしたうえで、冷たく告げた。「ただし君に飽きた瞬間、僕は彼を破滅させる」
幼稚園で働くジャニンは最近入園してきた少女が気がかりだった。 5歳のトリーシャは他の子と遊ばずに大人と一緒にいたがるのだ。 話を聞けば、仕事のため街に住む父親に会えなくて寂しいという。 ジャニンは事態を黙認できず、家庭訪問をすることにした。 少女の父は富と権力を誇る名門キャラウェイ家の次男キャメロン。 彼の圧倒的な男らしさに戸惑いつつもジャニンが意見すると、 キャメロンは口出しするなと言って真っ向から対立してきた。 幼い娘を放っておくなんて、この人は最低の男に違いないわ! 彼女は怒りのあまり帰ろうとするが、嵐のせいで足止めされ……。
あるときキャロラインは富くじで豪華海外旅行を当て、 異国情緒あふれる魅惑の国、西バラカットにやってきた。 案内役として現れたカイファルに導かれながら時をすごすうち、 知性と気品に満ちたその男性の虜になっていった。 生まれて初めて抱く愛に戸惑うキャロラインだったが、 彼から誘惑されると、抗うすべもなく身も心も捧げてしまう。 しかし、次に目を覚ましたとき、思わぬ事態が待ち受けていた。 周囲に王子と呼ばれるカイファルに、こう告げられたのだーー ここは宮殿のハレムの一室で、あなたは私の人質なのだ、と。
パリのセーヌ川にかかる橋の上で、アナは震えていた。昨日会ったばかりの異国の王に嫁いで、困窮する国と父王を救う。でも前の婚約で、私は女として役立たずだと言われた。ベッドをともにできず、ののしられた心の傷はまだ残っている。同じ恥はかけないと逃げだしたのは、本当は結婚したくないから?そこへ一人の男性が追いかけてきて、アナを捕らえた。スキャンダルにはなるけれど、もうほかに方法はない。アナはどきどきしながら、精悍でハンサムな彼に唇を押しつけた。その男性が結婚するはずだった王の弟、ザヒールとも知らず…。
生後まもなく盗まれた息子を捜したい。 その一心で、彼女は契約結婚に同意した。 雇い主の誕生日パーティに現れたゴージャスな紳士を見て、 家政婦のカーリは絶句した。スタヴロス! それは紛れもなく、先だって屋敷のプールの改修を手がけ、 甘いキスと抱擁で彼女をとりこにした修理工だった。 彼が世界的に有名な大富豪? じゃあいったいあれは……? 混乱するカーリに、スタヴロスはさらなる衝撃を与えた。 「ぼくと期限付きの結婚をして、ニューヨークに来てほしい」 愛のない結婚なんてまっぴらよ。でも、あの街には ひと目会いたい息子がいる──カーリは苦渋の決断をした。 悲しい秘密を抱えた家政婦カーリと、富も名声もすべてを手に入れたかに見える大富豪スタヴロス。便宜結婚から始まるせつないロマンスをお楽しみください。『シンデレラは二度傷つく』関連作!
彼が愛するのは我が子だけ。 私はただのおまけにすぎない。 メリーは女手一つで生後6カ月の娘を育てている。 娘の父親はかつての雇い主、巨大複合企業を率いるアンゲルだ。 妊娠を伝えたとき、彼はすべての処理を弁護士にまかせた。 そんな冷酷さに耐えられず、それ以来一切の連絡を絶っている。 そのアンゲルが娘との面会を求めていきなり訪ねてきた。 家族第一主義の父親にたきつけられ、やむなく来たらしい。 ところが娘を一目見た彼はたちまち夢中になり、結婚を申しこむ。 断れば法廷で親権を争うと半ば脅して。メリーは激しく煩悶した。 娘には父親が必要よ。でも妻への愛がないと知りつつ結婚できる? 大人気作家リン・グレアムの真骨頂、愛を信じないギリシア人億万長者と、無垢な元部下のドラマティックなロマンスをお届けします。身勝手で傲慢なヒーローが、初めて小さな我が子と対面した瞬間から、まるで別人のように劇的に変わっていく様子に要注目!
憎みたければ私を憎めばいい。 でも、この子だけは愛してほしい。 母亡きあと、障害のある弟の世話をしながら ケータリング業を営むソフィは、運転中に事故を起こした。 見たこともない高級車にぶつけてしまったのだ。 よりによって車の持ち主は、父の会社の買収を狙う実業家、 マティアス・リヴェロだった。彼はソフィの素性を知るや 多額の賠償金を突きつけ、支払えないなら彼のパーティに 無報酬で完璧な料理を提供するよう迫った。 無事成功を収めたソフィだったが、誘惑の罠に絡めとられ、 彼に身を捧げてしまう──まさか妊娠するとも知らずに。 無垢で健気なヒロインを数多く描いてきたC・ウィリアムズ、渾身のシンデレラ・ロマンスです。横暴な父と冷酷なヒーローの狭間で、必死に我が子と弟を守ろうとするヒロインに心を揺さぶられます。
捨てられた小さな天使、そして…… 愛を知らぬ富豪とシンデレラの二都物語。 ホテルの清掃係のサニーは、とある客室で修羅場を目撃した。 新生児を乗せたベビーカーを押していきなり入りこんできた美女が、 その部屋の客、魅力的な大富豪マックス・グレイランドを相手に、 赤ん坊の父親であるマックスの老父をさんざん罵って出ていったのだーー にわかに事態をのみこめず呆然とする彼に、幼子を押しつけて。 それは、急逝したマックスの父親が女性に産ませた子だという。 彼がこちらの存在に気づかぬよう、サニーはじっと息を殺していた。 だが、マックスはすかさず彼女に目を留め、鬼気迫る声で言った。 「その掃除用具を置いて、この子を受け取ってくれ!」 サニーは退けられなかったーー彼の無茶な願いも、胸のときめきも。 サニーは早くに母を亡くし、遺された4人の弟妹を大学に行かせるため、15歳で学校をやめて働きに出た苦労人。どういうわけか、厄介事を背負いこんでしまう彼女は、今度もまた、無垢な赤ん坊とその異母兄であるハンサムな大富豪を放っておくことができず……。
運命の人と愛し愛され、結ばれる。 それを叶えられるのは彼だけなのに……。 “10年後、おたがい独身だったら結婚しよう” ケイトは学生時代に友人ルークと卒業を祝った夜、そんな協定を結んだ。 しかし、敏腕外科医となったルークの結婚でそれは無効となり、 以来、ふたりは疎遠になったままだった。 本当はずっと彼に片思いをしていたケイトの心も宙ぶらりんのまま。 やがて仕事の一環で、彼女はルークと偶然の再会を果たす。 奇しくもそのとき、ちょうど約束した歳月が過ぎ、 しかもルークは妻の不義で離婚して独身に戻っていた。 そして、ずっと密かに想いを寄せていたケイトの気も知らず、 恋愛感情より“友情”に基づく結婚をしようと、協定の復活を宣言した! 大好きなルークから女性として相手にされてこなかったケイトは、友情結婚を素直に喜べず、今一歩踏み出す勇気が出ません。そんなとき親友の妊娠が発覚し、刺激を受けた彼女は恋愛への幻想や憧れを捨てて前に進む決意を固めますが……。片思いの第二章、開幕!
見知らぬ伯爵の匂い立つ魅力に、 乙女の胸はざわめいて……。 「君たちに関することはすべて把握するのが僕の役目だ」 ロンドンに出てきたばかりのテッサとその妹たちは、 傲慢な伯爵ペイトン・ラムスデンを前に戸惑いを隠せなかった。 生前の父が、私たちが全く知らない男性に後見役を頼んでいたなんて。 比類なく美しい伯爵は姉妹の日常にたやすく溶け込み、 寄る辺なきテッサの疲れた心を巧みに解きほぐしていく。 舞踏会で彼とワルツを踊ったあとに物陰で唇を奪われ、 生まれて初めての喜びに漂うテッサは夢想だにしなかった。 彼の唇からこぼれる言葉はすべて偽りだということをーー 甘い愛の囁きも、彼が後見人であるという話も。 特殊な事情により極秘の任務を帯びて姉妹を守護するペイトンと、そんな彼への恋心を密かに募らせるテッサ。制約に縛られながらもどうしようもなく惹かれあう二人に、やがて命の危機が訪れて……。2018年RITA賞ファイナリストが描く激動の愛をご堪能ください!
フランスに住むイングランド貴族出身のステファンは、海を漂流する瀕死の若い娘を見つけた。懸命な看護で意識を取り戻した彼女はしかし、記憶をすべて失っていた。その娘を“アン”と名づけて居城に置くことにしたが、時に厳しく時に優しく接するステファンに、アンは恋心を抱き始めた。ゆえあって愛を自制する彼はその想いに気づき、冷たくあしらった。「わたしが品性の劣った男なら、きみを愛人にするところだ」けれど彼の禁欲的なふるまいとは裏腹に、二人の間に噂がたち、アンの名誉のため、ステファンはやむをえず求婚する。ところが、結婚を間近に控えたある夜、彼女は忽然と姿を消し…。
1年だけの期限付きの結婚に、 愛など期待してはいけない。 イアン・マクニール! 莫大な富を誇る一家の次男がなぜここに? 高級リゾートホテルの改装の仕事でマイアミを訪れたリディアは、 関係者の会合の席に突然現れた彼を見て凍りついた。 1年前、リディアは仕事先のタヒチでイアンと出会って恋に落ち、 少しでもふたりきりになる時間があれば情熱のときを過ごした。 ところが、ある日、彼の不実の証拠を見つけて衝撃を受け、 数週間の濃密な関係に終止符を打ったのだった。 いま再びリディアの目の前に現れたイアンは、 調査の末に握った彼女の弱みを利用し、耳を疑うような提案をする。 「きみが12カ月間ぼくの妻でいてくれれば問題はすべて解決する」 『メールオーダー・ブライド』で数多くの受賞歴を誇る筆力を存分に示したジョアン・ロック。本作はその関連作で、前作で脇を固めていた富豪一家の次男イアンがヒーローを務めます。トロピカルなリゾート感あふれる契約結婚の物語をご堪能ください。
彼が欲しいのは形だけの恋人。 どんなに愛しても、報われないのに。 プレスリーは意地悪な継母が売り飛ばしてしまった愛馬に一目会いたくて、 ハリントン家の厩舎へと急いだ。舞踏室は今、パーティーの真っ最中だ。 愛馬との再会を喜んでいたそのときーー。「ここで何をしている?」 怒声が静寂を破り、彼女は驚いて振り向いた。憂いを秘めた端整な顔。 新聞の社交欄の常連、資産家のケイン・ハリントン。 事情を話すと、意外にも彼は馬を返すと言った。 ただし、交換条件は彼の恋人のふりをすること。 莫大な財産目当ての女たちを追い払うには君みたいな娘がぴったりだ、と。 ずっと醜い娘と言われて育った私には、とても無理よ……。 目を伏せる彼女に、練習と称してケインはいきなりキスをした! 神々しいまでに美しい大富豪にたちまち恋したヒロイン。彼が自分を利用するつもりで近づいたとも知らず、初めての恋心を弄ばれて……。本国で高い評価を受けた、作家得意のけなげなヒロインとセクシーな大富豪の、情熱のシンデレラ・ストーリーです。
レオニーは青白い顔で、大富豪ホーク・シンクレアの再訪に息をのんだ。 ホークがレオニーの妹と自分の息子が交際していることに反対し、 手切れ金を払うと言いに家まで乗り込んできたのは9カ月前のこと。 彼女の顔色が優れないのは、傲慢な彼との望まぬ再会だけでなく、 先日の早産で体が弱っているのが原因だったーー そう、私は過ちを犯した。彼と初めて会ったあの日、たった一度だけ。 私たち姉妹を侮辱した男と、枕を交わしてしまっただなんて……。 この腕に抱いている小さな娘が彼の子とは、とても言えない。 しかし、鋭いまなざしでこちらを見すえるホークの目は、 赤ん坊が確かにシンクレア家の血を引いていることを見抜いていた! その年のベスト・ブックを厳選する企画より、言わずと知れたロマンス界の話巧者、キャロル・モーティマーの作品をお贈りします。1987年に発表された後、2007年に翻訳版が刊行され話題を呼びました。伝説のシークレットベビー&年の差ロマンスをご堪能あれ!
親友の恋人の城で開かれた仮装パーティで、リリーは巨万の富を持つスペイン侯爵、トリスタン・ロメロに出会った。抗い難い彼の魅力にとらわれ、城のはずれの塔で一夜をともにしたあと、それは単なる束の間の戯れだと冷たく宣告されてしまう。リリーは翌朝、彼が目を覚ます前に城をあとにした。ひと月半後、彼女は予想外の妊娠に気づく。この子はひとりで育てよう。でも、父親の愛を知らずに育った私と同じ思いは味あわせたくない…。妊娠を打ち明けたリリーのそんなささやかな願いを嘲けるように、トリスタンの冷たいブルーの瞳がリリーを射貫く。「認知をする条件は結婚ーいやなら子供との関わりは一切持たない」
リジーのもとに、ある日一通の手紙が届いた。 彼女が所有するアパートメントに問題が発生し、 現地まで来てほしい、さもないと裁判沙汰にするという。 差出人は大富豪イリオス・マノス。 リジーはなんとか旅費を工面し、彼の住むギリシアへ飛んだ。 金色の瞳と漆黒の髪を持つギリシア神話の英雄さながらの彼はしかし、 「詐欺師め!」とリジーをなじったのだ。 リジーは共同所有者にだまされ、莫大な借金を背負わされたと知る。 だがお金などまったくないと言う彼女に、イリオスは憤然と言った。 「では、その体で払ってもらおう。ぼくと結婚するんだ」 “ロマンスの女王”として不動の人気を誇り、2011年に惜しまれつつその短すぎる生涯を閉じた作家、P・ジョーダン。孤児として育ったヒロインは、真実の愛を見つけられるのでしょうか?
父の会社が乗っ取られ、困窮したライアは 友人である年上の伯爵の厚意で、形だけの結婚をした。 やがて亡き夫の遺産を相続したライアは舞踏会で 浅黒い肌の野性味溢れる豪腕実業家、ロアーク・ナバーラと出会う。 大胆不敵にも彼は、ダンスフロアの真ん中でライアの唇を貪欲に奪った。 「君が欲しい」彼女の体をしっかりと抱きしめ、ささやく。 ライアは心ならずもキスに溺れたーー誰あろうロアークこそが 父の会社を奪った張本人だと知るのは、バージンを捧げたあとだった。 1年半後、ライアは結婚式会場でロアークと再会。 娘のルビーが彼の子だと知られてしまい……。 名実ともにロマンスの新女王として、ハーレクイン・ロマンスのトップ作家の座に躍り出たジェニー・ルーカス。大人気のシークレットベビーがテーマの本作では、愛をくれないヒーローを愛したくないのに愛さずにいられないヒロインの切なさが胸に迫ります。