出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
数多の女性たちを虜にしておきながら、愛だけは与えない男。それが家政婦のエマが7年間仕えてきた雇い主、世界的なホテル王チェーザレ・ファルコネッリだ。彼に快適な生活を送らせるべく、エマは料理や掃除はもちろん、ときには主のベッドに居座る美女を追い払う役目までも担ってきた。でもまさかそのベッドで、私自身が目覚めることになるなんて…。一人きりで迎える朝は冷え冷えとしていた。彼は欲望を満たし、私は純潔を捧げた。それだけのことよ。3カ月後、エマは妊娠していた。病身の彼女にとっては奇跡だった。だがそんな事情も知らず、彼はエマに愛人になるよう迫り…。
やはりスルタンとの政略結婚から逃れることはできないの?プリンセスの素性を隠し、ロンドンで平凡に暮らしたいだけなのに。サラは勤め先の会社に現れた迎えの使者を見つめたースレイマン。幼いころから憧れてきた彼が、いま目の前で、政治のための不毛な結婚の履行をサラに迫っている。彼はもう忘れてしまったのだろうか?5年前のあの夜のことを。禁じられていると知りながら交わした、あの魔法のようなキスを。「君にはスルタンの妻となり、後継ぎを産む義務がある」氷のように冷たいスレイマンの言葉に、サラは身震いした。彼は本気で私をスルタンに差しだす気なのだ。憐れな生け贅として。
ベラは産休の姉に代わって産科病棟で働くことになったが、ドクターのスコットはそれを快く思っていなかった。10代の頃、ベラはスコットに憧れて告白したものの、彼は年の差を理由に若い彼女の愛を拒絶したのだった。そんな過去があるせいか、スコットはいまだにベラに冷たく、二人の間はぎくしゃくしていた。ところが、ベラの家に男の下宿人が住むとわかって以来、スコットは何かと彼女の生活に干渉するようになる。今さら、どういうつもりかしら?ベラはいぶかりながらも、心がざわつくのを抑えようがなかった。
唯一の身内の祖母を亡くしたジルは19歳で故郷をあとにし、ロンドンにある高級ホテルのブティックで働きはじめた。ある日、親しくしている宿泊客の少女が病気で入院し、海外から見舞いに駆けつけた少女の叔父エリックと出会う。アメリカ西海岸で高級百貨店を経営する大富豪の彼は、ヴァイキングの血を引き、大柄で威圧感にあふれた男性だった。灰色の瞳に射られ、恐れか、畏怖か、ジルはえも言われぬ感情に戸惑った。するとエリックは彼女を食事に誘い、思わぬ話を持ちかけてきた。「きみもアメリカへ来て、僕のところで仕事をしないか?」有能な実業家の彼が私のような小娘に声をかけるのは、なぜ?
伯爵令嬢のオクタヴィアは亡き伯母からロンドン郊外の屋敷を相続する。遺言状には屋敷を伯母の知人バラクラフ家に半年貸すとも記されていて、彼らが到着する前に見ておこうと、彼女は現地へ向かった。だが、そこにはすでに先客がいたー大富豪エドワード・バラクラフ。とてもハンサムだけれど、あの険しい表情はまるで“鬼”だわ!しかも、彼女はエドワードに家庭教師志望の女性と勘違いされてしまう。どうやら彼は慣れない姪たちの世話に困っているようだと気づき、オクタヴィアは自分の素性を明かさぬまま、この魅力的な“鬼”に雇われることにするが…。
「僕と結婚してほしいんだ」逞しくセクシーなボス、リアムの突然の言葉に、フランチェスカは困惑した。いったいどういうこと?初めて出会ったときから、リアムに惹かれていた。だが彼はプレイボーイで、結婚には向かない男性だと感じていたのだ。そのリアムが会社の大株主である大叔母に、早く身を固めなければ会社を任せられないと結婚を急かされ、思いついたのが偽装結婚なのだという。悩んだすえ、フランチェスカはプロポーズを承諾し、幸せな婚約者を演じることに努める。二人の関係に愛は必要ないのに、リアムへの愛は増していくのだった。報われない想いを胸に、フランチェスカは偽りの結婚式を迎えるが…。
18歳のハンナは父親を亡くし、天涯孤独の身となった。父の友人アレックスが親代わりに引き取るというが、知人の牧師夫妻はあまりいい顔をしない。というのも、アレックスは昔破れた恋を引きずっていて、女性との関係は遊びと割り切り、独身を貫いているからだ。そんなある夜、ハンナに目をつけていたアレックスの仕事仲間が、彼女を車に乗せ、無理やり唇を奪うという事件が起こった。危機一髪で逃げ出すも、生まれて初めて男の欲望を目の当たりにし、恐怖に怯えるハンナに、アレックスは言い渡した。「きみに必要なのは父親じゃない。夫だ」
高額な母の医療費を払うため、シャノンは代理母になる決心をした。子供を望んでいるのは、理想の結婚相手だと誉れ高い独身の大富豪、バーク・エリソン・ビショップだ。恵まれない幼少期を過ごしたせいで、愛も女性も信じられない彼は、面接で採用した女性に、自分の子を産んでほしいのだという。めでたく合格し、人工授精で身ごもったシャノンだったが、やがて体だけでなく心の変化に気づいて呆然とした。なにくれとなく気遣ってくれるバークに、いつしか惹かれていたのだ。彼が欲しいのは妻ではなく、おなかの子だけだと知りながら。
恋人の浮気の現場を見てしまい、打ちひしがれたマギーは、降りしきる雨の中をずぶ濡れで歩いていた。気分が悪くなり、思わずかがみ込んだとき、長身で引き締まった体つきの男性に声をかけられる。砂漠の国シャジェハールの要人で、カリードと名乗った彼は、マギーを高級車に乗せ、滞在している屋敷まで連れていった。冷たくなった体を抱き上げられ、バスルームに下ろされると、カリードの魅惑的な低い声が囁いた。「さあ、服を脱いで」マギーは恥じらいながらもその言葉に従った。氷雨の夜の熱いひとときが、悲しい千一夜の幕開けとは知らずに。
ぽっちゃりとして不器量な18歳のジョージアは、決して実らぬ恋だと知りつつも、母の再婚相手の息子ー血のつながらない兄ジェイソンに想いを寄せていた。だがある日ひょんなことから、ひどい濡れ衣を着せられてしまう。彼女が義父を誘惑しようとしたというのだ!愛するジェイソンからも、実の母親からも信じてもらえず、蔑みの目を向けられたまま、失意のジョージアはNYへ…それきり、ジェイソンとも顔を合わせることはなかった。7年後に義父が亡くなり、帰郷することになるまでは。
ヴァレンティーナは、幼いころからずっと、兄の親友でシチリア名家の御曹司、ジオ・コレッティに夢中だった。彼の所有する馬から落ちた兄が、不慮の死を遂げるまでは…。ジオへの愛と、兄を失った深い悲しみに引き裂かれ、心のやり場を失くしたヴァレンティーナは、ひたすらジオを憎悪した。7年後。ヴァレンティーナはコレッティ家主催のパーティーで、年齢を重ね、いちだんとゴージャスさを増したジオと再会する。「あなたの顔なんか見たくもないわ!」震える声で突き放したが、ジオはふたりの間に飛び散る火花を見て見ぬふりはしなかった。「ぼくに惹かれる自分を恨むな。憎むなら、ぼくを憎め」そう言うと、ジオはヴァレンティーナに激しく口づけた。豪華作家競作8部作。第3話。最愛の人の死を境に、互いへの想いを封じたふたり。思いがけず再会したあとの、切なく狂おしい愛の軌跡。
イザベラはローマの街角のさびれたカフェで、身重の体を抱え、住み込みのウエイトレスとして働いていた。愛するアントニオにいわれのない濡れ衣を着せられ、豪奢なアパートメントから身ひとつで追い出されたあの日、彼の兄ジョヴァンニは、弟の誤解を解いてやると言ったのだ。藁にもすがる思いで彼についていったイザベラは、長年にわたる兄弟間の確執など、知るよしもなかった。ジョヴァンニはイザベラに慣れない酒を飲ませ、そして…。絶望の淵をさまよいながらひっそりと身を隠すイザベラの前に、あろうことかアントニオが現れ、蔑みの形相で驚愕の事実を告げた。「兄は死んだ。そして、なぜか君に莫大な遺産を遺している」『生け贄の花嫁』で鮮烈なデビューを飾った大型新人の新作。イタリア人富豪兄弟の狭間で残酷なまでに翻弄されるイザベラ。いわれなき汚名の元凶となった兄亡きいま、アントニオの愛を取り戻せるのか。そしておなかの子の運命は…。
両親を亡くし、天涯孤独のヘレナは、ある知らせを受けた。かつて父親が庭師をしていた屋敷の女主人イゾベルが亡くなり、その所有権の半分がヘレナに遺されたというのだ。手続きのために弁護士を訪ねると、思いがけない再会が待っていた。オスカー・テオトキス!イゾベルの大甥で、ギリシアの有名な実業家。あのころ、ふたりは秘かに愛し合っていたーとヘレナは信じていた。それなのに、彼は突然何も言わずにヘレナの前から姿を消したのだ。驚いたことに、屋敷の所有権のもう半分は彼に遺されていたという。そして相続の条件は、1年間誰にも売却せず、ふたりで住むこと。つまりオスカーと1年間、ひとつ屋根の下に住まなければならないの?
フィットネスクラブに勤めるメリッサは、ネット検索したエリオット・ジェイの略歴に目を凝らした。経済界の大物。32歳にして投資銀行の経営者…。でも家族や私生活についての情報はない。つまりお金儲けにしか興味のない、非情な銀行家ということだ。そんな彼が娘の体調管理の仕事を依頼してきた。その娘というのが14歳!隠し子がいたことすら驚きなのに、いったいいくつのときにできた子供なの?面接で会ったエリオットは予想どおり仕事一筋の傲慢な冷血漢だった。いくら高額の報酬を提示されても頭では断るべきだとわかっている。なのに、メリッサは危険と知りつつ好奇心を抑えられなくなっていた。
早くに両親を亡くし、叔母に引き取られた看護師見習いのアラベラは、叔母の娘で看護師のヒラリーと一緒に育った。美人でわがままな従姉とはちがい、控えめな性格で平凡な顔立ちだ。そんな彼女がある日、気の進まないヒラリーに代わって、小児患者につき添いオランダへの旅行に出た。ところが楽しい旅が一転、運転手が急死してバスが横転してしまう。助けに現れたオランダ人医師のギデオンに優しくされ、彼の洗練された様子に、アラベラは女性として初めて胸をときめかせた。その瞬間、ずっと比べられてきた美しい従姉の顔が脳裏をよぎったー私なんて恋をするだけ無駄よ。たとえ彼に運命を感じているとしても。弱き者や小さき者に優しいギデオンは外見にも増して中身の素敵な男性だと気づくアラベラ。募る思いと裏腹に、自信のなさから恋心を抑えようとする切なさに胸を締めつけられる。しかも運悪く、ロンドンまで送ってくれた彼が美人の従姉とでくわしてしまい…。
“あなたは彼と目がそっくりだわ”亡き母が遺した最期の言葉が、ロクシーの人生を変えようとしていた。遺品の中から、大富豪の恋人が若き日の母へ宛てた手紙が見つかり、彼こそがロクシーの本当の父親らしいとわかったのだ。幼い娘を育てるしがないウエイトレスの彼女にとって、青天の霹靂だった。私がその人の子供だと認められれば、娘にいい暮らしをさせられるわ。希望を胸にマイクという弁護士を訪ね、事情を話したところ、彼は疑いの目を向けてくるばかりか、証拠が不十分だとつっぱねた。失意のあまりその場を飛び出したロクシーだったが、その夜、どういうわけかマイクが彼女の職場に現れ、不敵な笑みを浮かべながら、仕事を引き受けたいと言い出した!シンデレラ物を得意とするイマージュ期待の作家の最新作。エリート一族出身のマイクと、苦労人のロクシー。正反対のふたりが織りなす恋模様は、やがて先の読めない展開へと突入して…。
大学を卒業したてのキャサリンは故郷テキサスを離れ、ニューヨークで働くことを決めた。ところがただ一人、それに猛反対する者がいた。義理のいとこで大牧場主のマットーキャサリンの初恋の人だ。彼にとってキャサリンは、いつまでたってもただの“妹”。庇護はされても、愛されはしない。彼には恋人がいるのだから…。ようやく報われない片思いからも卒業できると思ったのに。「私を支配するのはもうやめて!」キャサリンが絞りだすように放った抗議の言葉は、次の瞬間、マットの荒々しいキスで遮られた。ハーレクイン胸キュンの夏2014第1弾。
酒浸りの父と暮らすウエイトレスのVJはある日、道に迷ったフェラーリの男性に声をかけ、息をのんだ。なんてセクシーなの。まるでギリシア彫刻のように美しい人だわ。彼の名はクリス・デメトリアス。有名な映画監督だった。彼に誘われバーで夢のような時を過ごして帰宅すると、不機嫌な父に不良娘と罵られて殴られ、VJは涙をこらえ家を飛び出す。あてどなく歩くうちクリスが現れた。痛々しいあざを見て事情を察した彼に、VJは友達の住む街まで乗せてもらうことになる。道すがら彼は、愛とは単なる欲望で恋愛も結婚も無意味だと意外な持論を展開した。あまりに頑なな彼の言葉に、VJは思わず口走った。「私があなたに恋愛指導をするわ」北米で人気沸騰中!キャット・キャントレルの日本語版デビュー作。愛を知らないギリシア人富豪と恋を夢見る純真なウエイトレスの情熱の行方は?テンポよく繰り出される軽妙な台詞のかけ合いは、舞台劇さながら。超弩級の迫力。
体育館で合唱指導をしていた音楽教師のシーリアは、突如歓声をあげた生徒たちの視線の先に目を投じた。マルコム…?そこには、ずっと忘れられなかった初恋の男性の姿があった。18年前、彼女が妊娠に気づいた直後、彼は麻薬組織への関与を疑われ町から姿を消した。赤ちゃんを二人で育てる夢は儚く消え、その後今日まで、マルコムが戻ることはなかった。今や世界的ミュージシャンとなり、巨万の富を得た彼は洗練され、大人の男性の自信に満ちあふれている。そんな彼が、なぜ私に会いに来たの?とまどうシーリアに、彼は言った。ぼくと一緒に世界ツアーに同行しないか、と。