出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
私を冷たく見捨てた公爵に、 この子を奪われたくないーー ルイーズは祖父母の遺灰を埋葬するため、シチリアを訪れた。 10年前、18歳だった彼女はこの地で忘れえぬ過ちをおかしたーー 1400年続く公爵家の若き当主、シーザー・ファルコナリと。 二人は愛し合っていると信じ、ルイーズは彼に純潔を捧げたが、 翌朝、当主を誘惑したと周囲から断罪され、村を追われたのだった。 彼からの連絡はなく、だからルイーズもその後のことは伝えていない。 もう二度と会うことはないと思っていたのに、まさか、 遺灰の埋葬に彼の許可をもらわないといけないなんて……。 10年ぶりに会うシーザーは、鋭いまなざしと言葉で彼女を凍りつかせた! 「ぼくたちの息子も、連れてきているのか?」 《特選ペニー・ジョーダン》より、ドラマティックなシークレットベビー物語をお贈りします。作者が生涯最後に描いた本作は、ロマンス小説家として駆け抜けた30余年の集大成とも言える傑作です。
顔を知らずとも心はつながっている。 愛を綴り合う二人は、いずこへ向かう……。 若きセリーナは亡くなった夫に莫大な借金を背負わされ、困窮していた。 債権者の男から、借金を返済するか、さもなくば体で払えと迫られ、 家財を売ってなんとか返すので月末まで待ってほしいと願い出る。 男がひとまず帰ると、今度はグレンムーア公爵アレックスが弔問に訪れた。 この公爵こそ、亡き夫から賭けで全財産を巻き上げた張本人。 気品にあふれ、誇り高く、見目麗しい魔王ルシファーそのものだけれど、 絶対に心を奪われてはいけない! セリーナは公爵を追い返した。 気丈に振る舞いつつも本当は心細さを感じていた彼女のもとに、ある日、 見知らぬ紳士“ミスター・アボット”から支援の申し出の手紙が届く。 文通を続けるうち、セリーナはいつしか彼を恋い慕うようになっていた。 愛しのミスター・アボットが、あの憎むべき公爵であるとも知らず。 大ヒット作『疎遠の妻、もしくは秘密の愛人』の作者クリスティン・メリルによるシンデレラ・リージェンシーの傑作! 顔も知らない支援者ミスター・アボットに恋しながらも、セリーナはひょんなことから公爵アレックスと偽りの結婚をしなくてはならなくなり……。
憧れの彼との間に生まれた、 あの小さな命はいま……。 生きて故郷へ帰ってきた勇猛な騎士サイモンの姿に、 二十歳のリネットの胸はいっぱいになった。 4年前のあの夜、わたしは暗闇のなかで彼に純潔を捧げ、 そして……わたしのおなかに新たな命が芽生えた。 一方サイモンもまた、あの夜のことを思い返していた。 酔いつぶれた出征前夜に、夢うつつでかき抱いた薔薇の香りの乙女。 かぐわしい乙女はいまもここで暮らしているのだろうか? もちろんサイモンはまだ知る由もなかったーー 彼が父の愛人と思って軽蔑する女性こそが、 夢にまで見た、あの薔薇の香りの乙女だということを! HQヒストリカルのトップ中のトップとして活躍した作家スザーン・バークレーは、短い作家人生で多くの名作を遺しました。本作は、そんな彼女が最後に書いた感動のシークレットベビー物語です!
ベスト作品コンテスト受賞作をふたたび! 何度読んでも泣ける、切ない愛の物語。 疎遠な双子の妹ナターリャの事故の知らせを受けたナターシャ。 病院に駆けつけると、妹は無事で、婚約者のチェイスが重傷を負っていた。 彼は富豪弁護士だが、体に障害が残る可能性を耳にしたナターリャは 指輪を外し、彼を見捨てて病院から出ていった。 一方、ナターシャは彼を放っておけず、そばで見守った。 「ナターシャ……」意識を取り戻したチェイスがつぶやいた。 ああ、妹はまた私の名を騙ったのね。昔から姉の名を気に入っていたから。 だがチェイスに妹と勘違いされても、ナターシャは否定できなかった。 いつしか彼に恋してしまった自分に気づいて。 間違いを正せぬまま、ナターシャは彼と結婚し、小さな命を宿したーー ファン投票により選ばれた“ベスト作品コンテスト”の受賞作が甦る企画。ご好評につき、《不朽のファン・セレクション》と題してお贈りします。本作は1998年上半期、日本デビュー作にして栄えあるベスト作品賞第2位に輝いた、感涙必至の秀作です!
「そなた以外を寵愛するつもりはない」 継母に服毒させられ、いつしか他人に毒をうつせる体質になってしまった雪花。皇帝暗殺を目論む家族に後宮へと送り込まれた彼女だが、そこで美しい青年・紫蓮と再会する。彼はかつて、虐げられた雪花に手を差し伸べ、「いずれ俺の妻にする」と将来を誓ってくれた初恋の人だった…! 慣れない後宮生活に戸惑う彼女を過保護に気にかけ、甘く蕩かすように触れてくる紫蓮。素性を隠したままの逢瀬で、雪花は長年秘めてきた想いが溢れていくのを自覚してーー。毒の運命に抗う、純愛後宮譚。
「きみとの結婚はうまくいくと思う。 ぼくを愛するという間違いを犯さない限り」 シングルマザーのエメラルドは悩んでいた。 幼い息子の父親に、子どもの存在を打ち明けるべきかを。 何しろ、彼──コスタンディンは一国の王なのだから。 6年前、仕事先で知り合ったハンサムな王子との一夜限りの関係。 妊娠に気づいたときにはコスタンディンは国王に即位し、 王妃を迎えていた。けれど今、彼は離婚し、 しかもエメラルドの昔の職場でパーティーを開くらしい。 息子のことを伝えるなら今しかない! 再会したコスタンディンは、さらに魅力的になっていた。 冷静でいなければとわかっていても、ときめきを抑えられず……。 幼子を一目見た瞬間、自分にそっくりだと実感しつつも、罠にかけられたように感じたヒーロー。ヒロインははたして息子を父親に会わせることができるのかをハラハラしながら見守ってください! 大スター作家S・ケンドリックのシークレットベビー物語決定版。
王妃になっても幸せにはなれない。 彼が私の愛を拒み続けている限りは。 シドニーは30歳の誕生日に突然現れたハリールから求婚され、 動転した。学生時代、彼とは固い友情で結ばれていた。 引っ込み思案の彼女を異国の王子ハリールはいつも励まし、 勇気づけてくれた。やがて感謝の想いは恋心へと変わり、 5年前、王位継承のため帰国するハリールについに愛を告げた。 だがなぜか彼は冷たく拒絶し、絶縁を言い渡して去ったのだ。 まだあのときの傷さえ癒えていないのに……。 シドニーは求婚を一蹴するが、2週間だけ滞在してはと誘われ、 思わず心が揺れる──ハリールの密かな企みにも気づかずに。 大スター作家ダニー・コリンズ推しの方におすすめのスター作家、ジャッキー・アシェンデンが描く、ドキドキが止まらない熱いロイヤル・ロマンス! お互いが30歳になって独身なら結婚する──食卓のナプキンに走り書きした“誓約書”が本物になるなんて。
たとえどんなに傷つけられても、 この子だけは守ってみせる。 「きみは10万ドルで、バージンを売ったんだ」 最愛の人から刃のような言葉と小切手を投げつけられ、 レティは凍りついた。やはり彼は私を許してはいなかった……。 10年前、彼女はギリシア富豪ダレイオスと駆け落ちを誓ったが、 直前に反故にしたのだった。ずっと音信不通だった彼が突然現れ、 夢にまで見た情熱の一夜を過ごしたというのに、こんな手ひどい 仕打ちを受けるなんて。みじめに捨てられた貧しいレティは、 数週間後、ダレイオスの子を身ごもったことに気づいた。 この子を守りたい。あの日、彼を守ったように── レティは真実を伝えるため、ダレイオスのもとへ向かった。 ドラマティックな展開と健気なヒロインを描いて人気のジェニー・ルーカス。彼女の魅力が詰まった珠玉のロマンスをお届けします。父を養うため、ウエイトレスとして働くヒロイン。妊娠を知ったヒーローから、父との絶縁が条件の便宜結婚を申し込まれて……。
どんなに大金を積まれても、息子は渡せない! 断れば、愛なき結婚に甘んじるほかなく……。 誕生日の夜、コルテスと名乗る黒髪の男性にひと目で惹かれ、 純潔を捧げたエリン。だが翌朝、彼は消えていた。 1年後、養父が亡くなり無一文になったエリンのもとに、 コルテスが現れ、裕福なスペインの銀行家だと明かす。 黒髪に黒い目、そして瞳には金色の斑点ーー 彼が消えたあと、必死に産み育ててきた息子ハリーと同じ。 「あなたの子よ」溢れる想いとともに告げたエリンの言葉を、 コルテスは信じないばかりか、彼女を金目当てと決めつけた。 だが後日、DNA鑑定でハリーが我が子だと知るや彼は言った。 「1000万ポンドで、息子の監護権を買いたい」 大人気のシークレットベビー物語をお贈りします。USAトゥデイのベストセラー作家シャンテル・ショーが描く、無垢なヒロインの恋心を翻弄する傲慢なスペイン富豪ヒーローが登場する今作は、大スター作家ダイアナ・パーマー好きなあなたに特におすすめです!
天使になった愛する彼のために、 この子に彼の名前をつけよう……。 ブリストルはウェイトレスのアルバイトをしていたとき、 精悍でセクシーな男性客クープことララミー・クーパーと恋に落ちた。 たった3夜でも、彼と過ごした時間は一生忘れられない思い出となったが、 赤ちゃんができたとわかって彼に送った手紙は戻ってきてしまった。 彼女が衝撃の事実を耳にしたのは、それからしばらくしてからのこと。 クープが任務中に死んだという悲しすぎる知らせだった……。 3年後、ブリストルは天国の父にちなんでララミー・クーパーと名づけた 幼い息子を育て、母である彼女自身も改姓してクーパーとなっていた。 それで問題ないはずだったーー死んだはずのクープが現れるまでは。 彼は生きていた! そして言った。「きみはなぜ俺の姓を名乗っている?」 ニューヨークタイムズのベストセラー作家ブレンダ・ジャクソンがHQイマージュに登場! 読者から圧倒的な支持を得ているドラマティックで読み応え充分なシークレットベビー物語です。
それはローナが新たな人生に踏み出した矢先の交通事故だった。子宮外妊娠で第一子を失い、すれ違いから夫ジェイムズとも別れて以来、いつか大切な命を産みたいと、おなかの痛みにも耐えてきた。10年が過ぎた今、ようやく子供をあきらめて手術を受ける決心をし、故郷を離れてロンドンで暮らそうとしていたところだったのだ。病院に運ばれ、病室で意識を取り戻した彼女の耳に懐かしい声が届く。「ローナ…」ああ、なんてこと。ここはジェイムズの病院!思わぬ再会後、やがて快復したローナは、彼と一緒に働くことになる。その前に過去のわだかまりを解くように、二人は一夜を共にした。ローナは彼の腕の中で、じきに手術で子を望めなくなる切なさに震えた。
運河の町で恋をした。 思っていたのとまったく違う人に。 派遣看護師のコンスタンシアは仕事先のオランダで、 イエルン・ファン・デル・ヒーセンという医師と出会った。 年上のドクターは優しく穏やかで、笑顔がすてきな男性だ。 一緒にいると心が安らぎ、いつしか彼女は恋に落ちていた。 人づてに聞いた話では、彼は決して裕福ではないようだけれど、 コンスタンシアはむしろそのほうがいいと思っていた。 これまでに会ったお金持ちは皆、心が貧しく不幸な人ばかりだった。 お金なんてなくていい。ささやかな幸せのほうが大切なのだから、と。 しかし、コンスタンシアはまだ知らなかった。 まさかドクターが本当は、お金持ちの男爵だったとは……。 オランダの雇い主にくびにされたコンスタンシアが荷物を持って街を歩いていると、気づかない間にパスポートや所持金の入ったバッグを盗まれてしまいます。途方に暮れているところへ現れたのは、彼女が密かに心を寄せるドクター・ファン・デル・ヒーセンで……。
ベスト作品コンテスト受賞作がよみがえる! なぜ彼は初対面なのに私につらく当たるの? ジェイコブズビルの大企業で役員秘書の仕事を得たレスリー。 人に言えない悲劇的な過去から逃れたくて、心機一転この町へ来たのに、 大富豪社長マット・コールドウェルが彼女の前に立ちはだかる。 前評判によると、気さくで感じがいいと言われていたマットはしかし、 初対面から傲慢で、レスリーにつらく当たってばかり。 ああ、彼は私の過去を知っているのかもしれない……。 彼女は内心怯えるが、あるパーティでマットからダンスに誘われる。 不思議なことにふたりの息はぴったりで、 男性恐怖症にもかかわらずレスリーは彼と楽しく踊ることができたーー 過去の悲劇のせいで後遺症がある脚が、痛みに耐えられなくなるまでは。 初版が刊行された2001年下半期の“ベスト作品コンテスト”にて、ベスト作品賞第1位、ベストヒロイン賞第1位、ベストヒーロー賞第1位と、ファンの皆さまから圧倒的な支持を得た作品をお贈りします。ハーレクイン創刊45周年を飾るにふさわしい、不朽の名作!
この恋は、神様のごほうびかもしれない。 ひたむきに生きるシンデレラの物語! 唯一無二の作風で今なおファンを増やし続けるベティ・ニールズ。そんな奇跡の作家による珠玉作のほか、ひたむきに生きる働き者のヒロインの恋物語を収録したシンデレラ・アンソロジーをどうぞ!
まだ小さくても大切な命を、 なんとしても守りたくてーー おなかの子に白血病の可能性が……。 キャシーは相手がいないけれどどうしても子供が欲しくて、 クリニックで人工授精を受けて現在、妊娠4カ月。 胎児の異状を知らされた彼女は、骨髄提供をしてもらえるか確かめるため、 見知らぬドナーの男性と連絡を取ることにする。 不安にさいなまれるキャシーだったが、いざ電話で話すと、 ウッドという名の彼はもちろん協力すると言ってくれた。 それだけでなく、何くれとなく気遣ってくれる優しい彼に、 キャシーは思わず胸をときめかせた。いいえ、だめよ、絶対。 声しか知らない男性に恋なんてしている場合じゃないわ……。 見事なキャラクター造形で読み手を魅了するタラ・T・クイン。数々の賞を受賞するベストセラー作家であり、アメリカロマンス作家協会の会長を務めたこともある大御所が紡いだ、感動傑作です!
やむにやまれぬ事情で生活苦にあえぐアリーは、姉の遺児を引き取って育てながら、病院で懸命に働いている。ある日、趣味の登山中に息が止まるほどハンサムな男性と出逢い、ショーンという名の彼と協力して、遭難していた少年を救った。緊迫した状況で的確な判断をくだす彼の姿を見て、アリーは胸のときめきを抑えることができなかった。かたや、ショーンは悪天候の中を独りで歩いていた彼女を傲慢な口調で責めたかと思うと、「君が欲しい」と言って戸惑わせる。良くも悪くもアリーの心を独り占めにしたショーンが、なんと翌日、彼女の勤める病院に新任医師としてやってきた!
この子を宿した一夜は絶対に忘れない。 たとえ彼は忘れ去ってしまっていても。 ある嵐の夜、ライザは血のつながらない義兄ロークと結ばれた。 クルージングに出た船上で、激情に駆られてのことだった。 だが、直前にマストから落ちて脳震盪を起こしていたロークは、 断片的に記憶を失い、翌朝には彼女と結ばれたことを忘れてしまう。 義妹への潜在的な罪の意識からか、以来、彼はライザに冷たくなった。 あの一夜の思い出に胸を焦がしても、報われることはないんだわ。 耐えかねたライザは書き置きも残さずに家を出たーー身重の体で。 5年後、無事に生まれた息子を育てながらロンドンで自活する彼女の前に、 突然、以前と変わらぬ非情さを漂わせたロークが現れる! しかも彼は、幼い息子を、ほかの男性の子供だと信じこんでいて……。 親同士の再婚により義理の兄妹となったヒーローとヒロインによるドキドキのシークレットベビー物語をお届けします。大スター作家ペニー・ジョーダンらしく人間の心の裏表を巧みに描いた名作です。
施設育ちのロージィは幸せとはいえない子供時代を過ごしたが、実の父親に見つけだされて一緒に暮らし、真の親の愛を知った。ところが4カ月後、父は心臓発作で急死してしまう。幸せは手にしたとたん、指の間からこぼれていく…。悲嘆に暮れる彼女の前に、魅惑的な黒髪に高身長の男性が現れるー。父の養子でギリシア大富豪のコンスタンティン・ヴォーロス。遺言書により、遺産はすべてコンスタンティンに渡るが、彼がそれを受け取る条件は、ロージィと結婚することだという!ロージィのことを養父の愛人だったと固く信じこんでいる彼は、蔑みの目を向けながら、彼女に偽装結婚を持ちかけた。
〈奥様が帰宅されました〉 伯爵は手渡された紙を、握り潰したーー ロンドンの路地裏の下宿屋に暮らすパーディタは、 3カ月前に市場町で旅一座に拾われ、経理や衣装管理の仕事をしている。 じつは彼女にはそれ以前の記憶がない。“パーディタ”も仮の名だ。 ある日、仕立屋で用事を済ませ、急ぎ自宅に足を向けたつもりが、 なぜか下宿屋ではなく大きな屋敷に帰り着いてしまった。 「お、奥様」驚き顔の執事に中へ招き入れられ、彼女は混乱した。 奥様って……? 私は何者でもない、名もなき路地裏の住人だけれど。 しかし、どこか見覚えのある部屋に通されてしばらくすると、 怒った男性ーーエピング伯爵が雷のごとく飛び込んできて言い放った! 「君への要求はただ1つ。私たちの子供がどうなったかを話すことだ!」 伯爵の顔を見たとたん、彼が夫だとわかったパーディタこと、エピング伯爵夫人メアリー。“私たちの子供”と聞いて、自分に子供がいたのかと彼女は驚きますが、怒濤のごとく押し寄せた感情に心が乱れ……。リージェンシー・ロマンスの大スター作家による傑作!