小説むすび | 出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン

出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン

涙は隠して涙は隠して

再会したのは、かつての継兄。 私の初恋を傷だらけにした男性。 母の恋人に関係を迫られ、ローレルは高級ホテル内を走って逃げていた。 間一髪駆けこんだペントハウスにいたのは……クリスティアーノ! ヨーロッパ各地にホテルを持つ億万長者の彼は、 10年前までローレルの継兄で、彼女の淡い初恋の相手でもあった。 クリスティアーノはローレルの破れた派手なドレスを無遠慮に見ている。 そしてすがるような目をしたローレルに、冷酷にもこう言い放った。 「ここにいさせてやる代わりに、君にはその体を差し出してもらう」 彼は私の格好を見て、お金のためならなんでもする女と決めつけている。 母に勧められた服を着て、恋人だという男性の部屋に行っただけで、 本当の私はクリスティアーノを忘れられず、一度も男性経験がないのに。 愛する男性に金目当てと侮辱され、看護師のヒロインはバージンだと言い出せないまま、彼とベッドをともにします。そして待っていたのは、妊娠がわかるまでの2週間限定の恋人という役割でした。惹かれ合えば惹かれ合うほど、短い関係の終わりは近づき……。

心なき侯爵の花嫁心なき侯爵の花嫁

長年の密かな片思いが突然、 愛なき結婚へと突き進み……。 父亡きあと住まいを追われ、老婦人の話し相手の職を得たクレアは、 仕事へ向かう途中、地元の名士ロウクリフ侯爵とでくわした。 幼いころから、会うたび彼にからかわれてきたが、 このときは父のことを言われて腹を立て、思わず手を上げてしまった。 すると、騒ぎを聞きつけて集まってきた人々の前で、 侯爵が突然、彼女は婚約者だと宣言したうえ、唇を重ねてきた。 なんて恥知らずなの! こんな横暴は許されないはず。なのに……。 彼の唇の熱さを知り、長年ひた隠しにしてきた感情がかき立てられる。 いったんはその場を収めたロウクリフはしかし、 公衆の面前で侯爵を殴るような女など誰も雇わないと脅し、 さらなる醜聞を避けるには自分と結婚するしかないと言い放った! 絶大なる人気を誇るリージェンシー作家アニー・バロウズの3連作、米読者絶賛の〈神々の悪戯〉シリーズ第2話がHQヒストリカル・スペシャルの200号記念作を飾ります! 続く最終話は、どこか陰のある脇役“アトラス”と壁の花ヒロインが主人公を務めます。

名門富豪と偽りの妻名門富豪と偽りの妻

名ばかりの結婚なのに、 初夜に結ばれて……。 カリブ海の島にあるリゾートホテルで働くブリアンは、 ボスのゲイブから不意にプロポーズされ、思わず息をのんだ。 黒髪と青い目のボスに愛される夢がついにかなうの? だが詳しい話を聞いて、ブリアンはひどく動揺した。 ニューヨークの富豪一族の一員であると判明したゲイブは、 祖父から遺産相続の条件として結婚を言い渡されたという。 さらに彼は別れた妻が残した赤ん坊の母親を必要としていたので、 信頼できるブリアンが選ばれたというわけなのだ。 人知れず失望した彼女に、ゲイブは冷徹に言い放った! 「この結婚は契約に基づいたビジネスだから体の関係は含まれない」 J・ロックは『消えた花嫁と忘れじの愛』で記憶喪失に陥った悲運のヒロインをドラマティックに描きました。この作品では、彼女の夫の弟として顔を見せていたゲイブがヒーローをつとめます。名門マクニール一族の男性と契約結婚したブリアンの運命は……?

夢の一夜の代償夢の一夜の代償

孤独を癒したかった夜ーー 夢の一夜か、悪夢の一夜か。 別れた元恋人の華やかな結婚披露パーティに出席中、 孤独が身に染みたキャリーは、闇に沈むバルコニーへ出た。 するとそこには、先客がいた。謎めいた緑の瞳の美男。名はニック。 寂しさを埋めるように、キャリーはニックに誘われるまま踊り、 生まれて初めて理性を忘れて、彼と熱い一夜をともにした。 しかし翌朝、ニックの名刺を見てフルネームを知り、驚愕する。 私から恋人を奪った花嫁の兄……しかも名だたる大富豪だったなんて! キャリーは何も告げず、眠る彼を残して逃げるように立ち去った。 ところが後日、ニックと仕事上で再会してしまったうえに、 彼に妊娠検査を迫られた結果、子供を身ごもっているとわかり……。 “ハーレクイン・ディザイア傑作選”からお届けする、早世の名作家サンドラ・ハイアットの渾身作です。心寂しさに負けそうになった夜、拠り所を必要としたキャリー。でも恋の相手の正体は、誰より不都合な人物でした。愛なき結婚という現実が目の前に迫り……。

赤毛の貴婦人赤毛の貴婦人

初めて会った美貌の許婚は、 世にも傲慢不遜な領主だった。 領主サー・ロジェに嫁ぐマイナは、運悪く大嵐に見舞われ、 やっとのことで許婚の待つ城に到着した。 だが、彼女はずぶ濡れだというのに、ロジェは出迎えさえしないという。 それどころか、花嫁なぞ不要とばかりに始められた祝宴は既にたけなわ。 愕然とするマイナだったが、意を決して大広間に踏み入り、 奥の一段高い場所からこちらを見据える端整な顔の許婚を見つけた。 そして精いっぱい反抗的な挨拶をして、部屋に引き上げた。 するとしばらくして、ロジェがマイナの寝室を訪れ、 彼女の先ほどの態度を戒めるため、冷徹に釘を刺した。 「わたしの妻となる者に許されるのは、“服従”だけだ」 赤毛は嫌いと公言する傲慢なサー・ロジェ。一方、赤毛のマイナは、彼の予想に違わず芯の強い娘ですが、婚礼の前夜、彼女はロジェが初夜に関して談笑しているのを漏れ聞いてしまい……。すれ違いがすれ違いを呼ぶ波瀾万丈の愛の物語を初リバイバルでお届けします。

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