出版社 : 原書房
深い感動を呼ぶ素晴らしい作品。その悲劇の物語は、真に創造的な力によって語られている。著者自身が登場人物と一体となり、ともに生き、ともに苦しむ。読者も同様に一体となる。過去というへだてられた時間の困難にもかかわらず、遠い時代の物語は、目の前の現実となってゆくのである。ローズマリ・サトクリフは、多くのすぐれた作品を書いたが、これほど素晴らしいものはなかった。-書評より。
NYでは誰もかれもがお手軽に白馬の王子さまを見つけようと、マッチングアプリが大流行に。ところがアプリで知り合った男性に復讐を考えた女性が、よりによってクレアのコーヒーハウスで発砲事件を起こしたから、さあ大変! クレアの機転で被害者こそ出なかったものの、現場の動画がまたたく間に拡散されてしまったせいで、店は閉店の危機に!
伯爵令嬢アメリアは愛し合う両親のような結婚がしたいと夢みていた。しかし、社交界で会うのは女性を大切にしない男性ばかり。縁談のまとまらないアメリアに手を焼いて、兄は自分の親友スカーズデイル公爵に協力を求めた。男性に心を開くよう説得する公爵に、アメリアは結婚前にかなえたい望みを書いたリストを渡す。その三つの条件が実現できたら兄の言うことを聞いて結婚するというのだが……。
奇術師探偵マーリニ・シリーズ代表作が蘇る! 「“首のない女”がほしいの」とマーリニの店に奇術装置を求めに来た謎の女。サーカスの団長の不可解な死とめくるめく奇術世界を舞台に繰り広げられる大仕掛けはファンならずとも必読の本格ミステリ!
幸せな時間はそう長く続かない。婚約者のダーシーと二人で結婚式の計画を立てながら過ごす夢のような時間はあっという間に過ぎ去り、彼はまたふたたびどこかへ旅立ってしまった。残されたジョージーは、王妃さまから与えられた任務を果たすため、たった一人でイタリアへ渡ることに。さっさと極秘任務を済ませて、彼の地でちょうど出産を迎えようとしている親友ベリンダを手助けする…はずだった。ところが、各国の要人が集まるイタリアの大豪邸で殺人事件に巻きこまれ、完全に足止めされてしまい…!?戦争の足音が聞こえはじめた欧州で、歴史を揺るがすかもしれない重要な場面に遭遇したジョージーの運命は!
貴婦人のコンパニオンを勤めるフレイアは没落した公爵家の娘で、女性だけの秘密結社「ワイズ・ウーマン」のメンバー。彼女はある調査にたずさわっていたところ、ハーロー公爵クリストファーに再会する。彼はフレイアの一族を窮地に立たせた「グレイコートの悲劇」に関わった者だった。「悲劇」の真相をさぐるために彼に近付くフレイア。敵である二人だったはずが、いつしか惹かれ合い……
静かな町で衝撃的な事件が発生。大雨で増水した川を花嫁姿の若い女性の遺体が流されていったのだ。奇妙な事件にたちまち好奇心をくすぐられたアガサは、被害者の同僚女性らに聞き込みを開始。ところが揃いも揃って嫌な女ばかりで!?
少女の頃から両親の世話に明け暮れ、社交界に出る機会を逸して大人になってしまったアビー。きょうだいたちがなおも彼女を家事手伝いに使おうとするのに愕然として、自分で身を立てると決意する。隣家のロズウェル公爵の妹の家庭教師になるが、実は公爵とは、若き日に結婚を誓いあった仲だった。しかし彼はロンドンに居を移して放蕩の噂ばかりが聞こえるようになり、何年も会うことさえなかったのだが……
町じゅうが楽しみにしているクリスマスの演劇公演。カフェ店主のスザンヌも忙しい合間を縫って、裏方として参加することに。主役に抜擢されたのは町一番の気むずかし屋。 リハーサルにもかかわらず舞台上に倒れこむ迫真の演技を見せていたが、それは演技などではなく……。みんなの目の前で、堂々と主役の命を奪った大胆不敵な犯人とは?
姉が恋人と駆け落ちしたために、社交界で孤立しているクララ。父は強引に男爵と彼女の縁談を決めてしまった。男爵に乱暴されそうになって家出を決意したクララは、使用人の手引きでメイドとしてアシュワース伯爵家に身を隠すことにする。もちろん自分の身分は秘密だ。一方、伯爵は新しいメイドが気になってしかたがない。家督を相続したばかりで、女性にうつつを抜かしている場合ではないのに……
インド神話の壮大な叙事詩『マハーバーラタ』の物語を再話し、挿絵つきの読みやすい物語に。背景となる神話やインドの文化をコラムで解説。英語圏で15万部を売り上げている、マハーバーラタ入門として最適の一冊。
インド神話の壮大な叙事詩『マハーバーラタ』の物語を再話し、挿絵つきの読みやすい物語に。背景となる神話やインドの文化をコラムで解説。英語圏で15万部を売り上げている、マハーバーラタ入門として最適の一冊。
仕事を辞め田舎暮らしを始めたミス・シートン。スケッチブックと傘を手に散歩をする毎日を気に入っていた。目下の悩みは、頼まれて描いている少女の肖像画が、何度描き直しても不吉な雰囲気になること。そんなふうに描きたくないのに・・・・・・一方、ロンドンでは子供ばかりを狙る事件が発生。捜査に行き詰った警察は少しでも手がかりになればとミス・シートンの力を借りようと決めた。しかし村では、ミス・シートンが逮捕されたといううわさが駆け巡ることになり!?
スキャンダルに巻き込まれ、一度は社交界を去ったノラ。以来、田舎でひっそりと暮らしていたが、父親が破産したため、伯爵夫人のコンパニオンとして働くことになる。夫人は彼女を気に入り、社交界に再デビューさせると決めた。伯爵夫人の義理の息子ケンダル公爵タイタスは、義母から彼女を手助けするよう頼まれる。彼は実はノラを窮地に追い込むことになった原因で、ずっと彼女を気にかけており…。
キリスト教徒の謀反を抑えたアーサーは、ランスロットを失墜させ、ブリタニアを統一しつつあったが、愛するグィネヴィアに裏切られた心の傷は深く、それを心配するマーリンは、古代の神々をブリタニアに呼び戻そうとするが…。
殺戮の日々はついに終わり、ブリタニアを守るというアーサーの夢は実現したが、ドゥムノニアの周囲に小競り合いは絶えなかった。アーサーは、ドゥムノニアの支配をダーヴェルニに任せ、シルリアのイスカへ退くが…。
白い帆をはためかせ、堂々と港に入ってくる大型帆船たち。ボートパレードで歓声があがるなか、突然、地響きのような爆発音が。船の祝砲?その直後、男性が豪邸のルーフバルコニーから転落。その胸には矢が刺さっていて・・・・・。
エヴァンズ巡査が働く村にほど近い山で、遺跡が発見された。遺跡を発見したのは、毎年夏の休暇を村で過ごす退役軍人の老人。村人たちからおおいに祝福されたがその翌日、橋の下で遺体となっていた。祝杯の飲みすぎではないかと思われたが・・・・・。そんななか、20年ぶりに村に返ってきた男が、廃坑を利用したテーマパークを作る計画を発表した。仕事が増えると歓迎する者、よそ者がやってくることを不安がる者、賛否両論入り乱れて大騒ぎに!
ワルツの作曲を通して、心の奥底で結ばれていく伯爵家の次女ローズと作曲家のキャメロン。しかし身分違いのふたりゆえに、彼はローズを遠ざけるような言葉ばかりを口にする。やがて、ローズに結婚を申し込もうとしている貴族のゼイヴィアがキャメロンに、「ローズに捧げる曲を作曲してほしい」と依頼する。キャメロンは胸が引き裂かれる想いで引き受けるが・・・・。