出版社 : 岩波書店
美しき町・西班牙犬の家 他六篇美しき町・西班牙犬の家 他六篇
隅田川の中洲に理想の町をつくろうとして挫折する奇妙な男たちの物語「美しき町」、“夢見心地になることの好きな人々の為めの短篇”「西班牙犬の家」など、選り抜きの8篇を収録。芥川・谷崎と共に大正文学を代表する早熟の天才詩人・作家佐藤春夫の、上質の酒の酔い心地のような、小説を読む楽しさを満喫させる短篇集。
東京日記 他六篇東京日記 他六篇
日常の中に突如ひらける怪異な世界を描いて余人の追随を許さない百〓@6BE1文学、後期の傑作七篇を収録。東京幻想紀行とでもいうべき「東京日記」をはじめ、「白猫」「長春香」「柳検校の小閑」「青炎抄」「南山寿」「サラサーテの盤」を収録。
フィッツジェラルド短篇集フィッツジェラルド短篇集
ベーブ・ルース、ジャック・デンプシー、アル・カポネ、チャップリン、グレタ・ガルボ、ルイ・アームストロング、ジョージ・ガーシュイン…。その誰よりも「狂瀾の」とも「黄金の」とも形容される1920年代アメリカを象徴するヒーロー、スコット・フィッツジェラルド(1896-1940)の代表的短篇6篇を収録。
影との戦い影との戦い
血気にはやる若者ゲドは、魔法の修行中、傲りと妬みの心から禁じられた呪文を唱え、死の国の影を呼び出してしまう。その影(実は自らの魔性の影)との激しい戦いを通して、ゲドは光と闇の世界の神秘に触れ、人生の真実に目覚めてゆく。神話的な多島海世界を舞台に、「無意識の闇」の謎に迫るファンタジーの傑作。
われらわれら
20世紀ソヴィエト文学の「異端者」ザミャーチンの代表作。ロシアの政治体制がこのまま進行し、西欧の科学技術がこれに加わったらどうなるか、という未来図絵を描いてみせたアンチ・ユートピア小説。1920年代初期の作だが、最も悪質な反ソ宣伝の書として長く文学史から抹殺され、ペレストロイカ後に初めて本国でも公刊された。