1988年発売
父信虎を追放してその領国体制を無傷で引き継いだ若き信玄は、文武両道に通じたエリートであり、源頼朝のように謀略性に富み、粘り強く且つ慎重な性格で、複雑な思考の持主であった。諏訪攻めを手始めに信濃全土の征服に向かって合戦を繰り返し、ついに越後の謙信と対決することとなった。この「信玄の巻(上)」は、諏訪攻めから川中島の大激戦前夜までを書いたものである。
戦国の英雄信玄は、当初、北国経由で上洛を考えていた。謙信と四つに組んだ理由もそこにある。しかし謙信を打ち破ることが出来ず、やむをえず方針を転換、駿河を攻めることとなった。だが、そこにもまた大きな障害があった。嫡男義信との対立・北条氏との同盟関係の崩壊がそれである。信玄は、その障害を無理に乗り越えていった。それは織田信長の動向に大いなるあせりを感じていたからである。合戦に明け暮れていた信玄は、三方ケ原の戦の後に四面を敵にしたまま陣没したが、このことが勝頼に過分の重荷を背負わせる結果となった。
ミス・マープルの甥っ子、レスター警部は、季節外れの休暇をとって、南フランスにある山間の田舎町にやってきた。ところが到着早々、買いたてのフェラーリが、盗まれたうえ運転席に死体をのせて崖下で大破しているのが発見される。状況に不審を抱いたレスターは、同じホテルに泊りあわせた伯母を髣髴させるイギリス婦人とひそかに捜査を開始するが、追うほどに事件の根は深く、悲痛なものであることが明らかになっていった!ゴンクール賞作家がグロテスクにしてアラベスクな怪事件の顛末を軽妙かつ重厚に綴るちょっとブラックな傑作ミステリ。
紅蓮の騎士と呼ばれて敬愛されているあなた、グロム・ディードは、ある朝早くたたき起こされ、王様の御前に呼び出された。何者かがアムスタリア王国の城に忍び込み、王家の家宝を盗んでいったというのだ。しかも、たくさんある高価な宝物には目もくれず、値打ちなどほとんどない小さなヒスイの首飾りひとつだけを。いったいその首飾りにはどんな秘密が隠されているというのか?盗んだ者の正体は?あなたを始めとする、四天王と呼ばれる屈強の騎士四人は、さっそく犯人をとらえるため城を出発した…。第一回ゲームブック・コンテスト入選作。
カンザス名物のたつまきに家もろともさらわれたドロシーは、不思議な国に着陸する。なんとか故郷に帰りたいドロシーは、脳みそを欲しいかかし、心臓を欲しいブリキの樵、勇気を欲しい臆病ライオンとともに、大魔法使いオズの住むエメラルドの都目指して旅に出る。基想天外なストーリーの裏にひそむ風刺や深い意味を十分に味わえる、全く新しい「オズ」物語。
紀元前約三万年、大地震で両親を失った新人クロマニヨンの子エイラは、旧人ネアンデルタールの部族に拾われ育てられることになった…。大いなる運命の下に生まれ、稀有な才能を秘めるエイラをめぐり、遥か太古の人々の、壮大な愛と冒険とロマンが展開。世界中の熱い注目を沿びる、ベストセラー小説。
紀元前約三万年、大地震で両親を失った新人クロマニヨンの子エイラは、旧人ネアンデルタールの部族に拾われ育てられることになった…。大いなる運命の下に生まれ、稀有な才能を秘めるエイラをめぐり、遥か太古の人々の、壮大な愛と冒険とロマンが展開。世界中の熱い注目を沿びる、ベストセラー小説。
紀元前約三万年、大地震で両親を失った新人クロマニヨンの子エイラは、旧人ネアンデルタールの部族に拾われ育てられることになった…。大いなる運命の下に生まれ、稀有な才能を秘めるエイラをめぐり、遥か太古の人々の、壮大な愛と冒険とロマンが展開。世界中の熱い注目を浴びる、ベストセラー小説。
銀行という職場で、仕事に打ちこめず、一方恋に悩む美代は、女友達の紹介で知り合った城戸に心ときめくものを感じた。彼は大学に勤める動物学者であった。特に沖縄に興味を持ちつづけていた。美代の両親はいわゆる“良縁”をすすめるのだが、彼女にはその気はない。これまで自分の意志で生きてきたという実感の薄い美代は、結婚の相手だけは自分で選びたかった。城戸に沖縄を案内されているうちに、彼の未知の部分に彼女は触れて…。
俺は名もない戦士。キャッスルの訓練場で冒険の登録を終えたばかりだ。ダンジョンの奥深くに、魔術師ワードナが奪ったアミュレットが眠っていると聞く。王様の宝物、このアミュレットを取りもどせば、莫大な報奨金と称号が与えられるっていうじゃないか。名もなく貧しい一介の戦士で終わるか、富と名誉を手にするかー。俺は、この賭けに挑戦することにした。
ボク(ミック)とキース、そしてシーナは15才にもなるってのに“村一番のいたずらトリオ”として名が通るほどのワンパク3人組。その日も、となりの骨董品マニアのロバートじいさんの家から、ひとふりの古びた剣を盗み出し、キースがその剣をさやから抜いたとたん、まばゆい白い光とともにイシュメリア国の王様が現われた。「お前たちは封印されていた悪魔を解き放ってしまったのだ。聖剣ネクロマンサーを探し出し、封印せよ!」とひと言。なんで僕たちがそんな…、だまされたような形で、僕たち3人はむりやり勇者にされ、旅出つことになったのだが…。