1999年5月発売
中国より初来日!本家本元の封神演義。中国の文化人が日本の読者のために総結集!本家がまとめた、これぞ本物の封神演義!原文を活かしつつ読みやすい長さに改篇!中国の画家による挿絵!豊富な写真入り解説付き!今甦る元祖・封神演義の姿。
吹雪に閉ざされた屋敷では、折しも遺産争いの真っ最中。遺言も風変わりなら、集まった一族もこれまたちょっとおかしな人ばかり。この大騒動のとどめとばかりに弁護士が殺された。サンディたちはお酒や睡魔や恋の病に悩まされながらも、犯人を追って徹夜で奮闘するのだが、その周囲では事件もお構いなしの騒ぎが続くのだった!好評『ハネムーンの死体』に続く、笑うしかない第二弾。
笑いと恐怖と思想、三重仕掛けで描かれた迷宮へ…。隠された秘密を巡って同時進行する「幻想世界」と「冒険活劇」の物語。村上春樹、80年代の記念碑的長編。
ウェールズ北部の鉄道トンネルのなかで、全裸の少年の他殺体が発見された。被害者は、14歳の美少年アーウェル・トマス。アーウェルは死の直前、発見現場にほど近い児童養護施設「ブロドウェル」から脱走していたことが判明したのだが、彼の身体には、暴行されたあとがあった!「ブロドウェル」では、子供たちが虐待されているのだろうか?施設側は、マイケル・マッケナ主任警部らの捜査を、地元有力者の強力なバックアップを盾に、かたくなに拒否するのだが…『シメオンの花嫁』の作者が、英国社会にひそむ病巣を鋭くえぐる、傑作本格大作。
宇宙船Uケナイ号の船長エリク・ボーンは、優秀なハッカーとして合法、違法を問わず仕事をこなしてきた。だが、そんなエリクにルドラント・ヴィタイ属の大使バスクが頼んできた仕事は、いつもとはまったく異なるものだった。大使が監禁している女性の通訳をつとめろというのだ。しかも、その女性アーラは、エリクが捨てた故郷の星「施界」の出身だった…広大な銀河を舞台に、超能力者や奇妙な異星人の冒険を描く話題作。ローカス賞受賞作。
ルドラント・ヴィタイ属に捕まっていた女性アーラは、とつぜん暴れだし、逃亡をはかった。なりゆきから、アーラの逃亡を助けたエリクは、やがてヴィタイ属の陰謀にいやおうなく巻きこまれていくが…宇宙から忘れさられていた星「施界」の住人であるアーラやエリクに、ヴィタイ属はどうして関心をもつのか?そして、ヴィタイの究極の目的とは?豊富なアイデアとさまざまな謎をちりばめ、壮大に描きあげた冒険SF!ローカス賞受賞作。
フィリピン新人民軍の指導者を五百万ドルで買収し、香港へ亡命させろーテロリズムの専門家ストーリングズのもとに大仕事がまいこんできた。彼は工作を手伝ってもらうため、中国人ウーとそのパートナー、デュラントら、海千山千のプロを極東に集結させる。それぞれの思惑が交錯するなか、五百万ドルをめぐる虚々実々のゲームが開始された!巨匠の代表作。
この仕事に、向いてないのかな?ハリウッドの芸能記者オコナーは記者魂では負けないが、控えめな性格が災いしてなかなかスクープをものにできない。そんな彼がアカデミー賞ノミネート発表でにぎわう晩、とある授賞式会場で映画監督の妻の死体を偶然発見した。遺書らしきもののコピーを入手した彼は、こんどこそスクープだ!と彼女の交友関係を洗うが…注目の新鋭が青年記者の奮闘を描くアメリカ探偵作家クラブ賞候補作。
組織の資金を横領した会計士が、ホテルで射殺された。殺したのは、ガンビーノ・ファミリーのボスにして、五大ファミリーをまとめる“ボスのなかのボス”ヴィンセント・ジェネロ。高級コールガールのニコール・バスは、折悪しく現場を目撃するが、会計士のブリーフケースを奪い、かろうじて脱出に成功した。そのブリーフケースの中には、会計士が横領した巨額の金を預けた口座を記すフロッピーも入っていた。ジェネロは即座に部下に指令を下し、その行方を追わせ始めた。冷酷非情な部下たちは、あらゆる手段を用いてバスに迫っていく。一方、ニューヨーク市警では、市警情報部組織犯罪監視班の辣腕刑事ジャック・カービイが捜査を開始した。自分の不注意から娘を死なせ、それがもとで離婚した過去を持つ彼は、以来ジェネロの逮補だけを生きがいにしてきた。懸命の捜査で事件を目撃した人物がいたことを突き止めた彼は、バスに接触、やがて彼女の護衛にあたることになる。だがその時、業を煮やしたジェネロは、第一級のスナイパーにバスの抹殺を依頼した!壮絶な闘いをサスペンスフルに描く待望のハード・アクション巨篇。
復帰公演を前にした女優、百嶋美也子から警護を依頼された野上探偵と俊介は、二十年前に銀扇座で行われた公演が事件を解く鍵であると考える。当時の関係者の周辺を洗っていくと、そこには意外な事実が…。そして惨劇は起こった。本番前の稽古中、共演の俳優、水越蒋太郎が舞台で十字架に磔となったまま短刀で刺されて死亡したのだ。まさにそれは「予告」どおりの死に様であった。事件は野上や俊介たちまでも巻き込み、意外な方向へと展開していく。