2013年6月発売
新学期を迎えた4月、桜ヶ丘中学サッカー部に新しい顧問がやって来た。鬼監督として知られる草間は、有無を言わさず次々とチーム改革を断行。部員たちが戸惑うなか臨んだ公式戦初戦、先発メンバーの大幅な変更など、不可解な草間の采配にチームは混乱をきたす。キャプテンの遼介は、状況を打開するために、ある行動に出るが…。最終学年となった15歳の少年たちが瑞瑞しく駆け抜ける、人気スポーツ小説シリーズ、第4弾!
ラテラル・シンキングを駆使し、電車から豪華客船まで0円旅行を実現してしまう謎の韓国人美女が現れた。その名もミン・ミヨン。観光業界としては見過ごせない一大事に、白羽の矢が立ったのは同じ思考を持つ浅倉絢奈だった。ところがその絢奈は、壱条那沖との新居探しや恋のライバルに翻弄され…。ハワイを舞台に娯楽性満点の「人の死なないミステリ」最新傑作登場。書き下ろしαシリーズ第4弾!
北の高地で暮らすフィリエルは、舞踏会の日、母の形見の首飾りを渡される。この日から少女の運命は大きく動きだす。出生の謎、父の消失、女王の後継争い。RDGシリーズ荻原規子の新世界ファンタジー開幕!
突如発見された「妖怪」のDNA。それを持つ存在は「妖人」と呼ばれる。お茶室「妖〓(き)庵」の主、洗足伊織は、明晰な頭脳を持つ隻眼の美青年。口が悪くヒネクレ気味だが、人間と妖人を見分けることができる。その力を頼られ、警察から捜査協力の要請が。今日のお客は、警視庁妖人対策本部、略して“Y対”の新人刑事、脇坂。彼に「アブラトリ」という妖怪が絡む、女子大生殺人事件について相談され…。大人気妖怪探偵小説、待望の文庫化!!
不思議な偶然が繰り返される女。いつの間にか入れ替わってしまった噂話。淫猥な生霊。延々と食べ続ける女。歪んだ正義感に駆られた人々の暴走。風に乗って窓から入ってくる「死んじゃえば?」というささやき声…。ある日ふと感じた不安や違和感の正体は、もしかするとあなたに向けられた強烈な殺意かもしれない。著者が各所で聞き集めた奇妙な話の中から、選りすぐられた99話を収録。大好評の実話怪談シリーズ、第5弾。
たまたま親友に誘われ、そのバイト先の先輩が所属する「南部芸能事務所」のライブを見に行くことになった新城(20歳)。たちまち魅了され、その夜のうちに芸人を志す。とはいえピンでは無理、コンビの相方が必要だ。先輩の「ものまね女芸人」津田ちゃん(25歳)は、事務所スタッフの溝口(20歳)と組むといいと言うのだが…。弱小プロダクションの芸人たちを、誰も書けない筆致で紡ぐ連作短編集!
PBWと呼ばれるジャンルの決定版として、いよいよ正式版がスタートするネットワークゲーム「クロストライブ」。その前日譚とも言える“世界の始まり”を描く小説を、ゲームのメインシナリオ担当の月島総記自らが執筆。いま、壮絶なる熱き“伝奇バトル”の幕が上がる!
時は関ヶ原の合戦直後。藤堂高虎家中にあっても、媚びずなびかず、「恥知らず」と罵られても、武名を上げることに命を燃やした渡辺勘兵衛。常識に抗い、乱世を生き抜く反骨と覚悟を交錯させて描く痛快戦国長編!
幼馴染が殺された。伊賀を知らぬ伊賀者だった。大金を手に死んだ友に、何があったのか。探るほどに見えてくる裏の隠密御用、伊賀衆再興の企て、謎の軽業師、匂いたつ女。そしてまた一人、旧友が斬殺された…。夏の風に危険な火縄の臭いが漂うとき、一刀流「浮き木」の極意を身に秘めた老練の武士が、江戸の闇に鯉口を切る!成熟した時代にあってなお、懸命にもがき生きる人々を描く傑作時代小説。
謎めいた大学教授ドミニクと運命の出会いを果たし、めくるめく官能の世界へと誘われたサマー。抑えつけてきた性への衝動を解放した彼女は、バイオリニストとして成功し、ニューヨークのオーケストラに迎えられる。だが同居を始めたドミニクとは気持ちがすれちがうばかり。さらに、彼女に執着する男の罠に落ち、性の奉仕を強いられて…。官能ロマンス“エイティ・デイズ”シリーズ第二弾。
レストラン業の会社で働くわたしは、還暦間近になって、店舗で起きた食中毒事件の責任をなすりつけられ、本部から倉庫へと左遷される。妻はもう亡くなっているし、自分よりいい会社で働く娘とはすれちがう生活だし、人生でいいことはもうないのだろうか。いや、わたしは行動にでる。同じように左遷された仲間、「やっさん」「三塁手」とともに、今のどん底の状況を打破するのだ。尊厳を揺るがす挫折、屈辱、試練、不条理にも、大海原をわたるがごとき前向きさで立ち向かってゆく、美しい「第二の青春」小説。
探偵学校の卒業生のもとに、校長の別荘での同窓会の案内状が届いた。吊橋でのみ外界とつながる会場にたどり着いた彼らが発見したのは、意外な人物の死体。さらに、吊橋が爆破されて孤立してしまった彼らを、不気味な殺人予告の手紙が待ち受けていたー。密室などの不可能状況で殺されていく卒業生たち、錯綜する過去と現在の事件の秘密。雪の山荘版『そして誰もいなくなった』!
スキャンダルを逆手にとり人気画家にのしあがった財閥令嬢・八島多江子は、戦時統制下の日本を離れ、上海に渡った。謀略渦巻く魔都・上海で、多江子が出会う四人の男たち。憲兵大尉・槇庸平、民族資本家・夏方震、医学生ながら抗日運動に身を投じる黄士海、そして多江子の前夫・奥宮瑠偉。いま、運命の歯車が回り始めるー。第20回松本清張賞受賞!
1943年11月、米海軍は日本の根拠地マーシャル諸島を制圧し、新鋭巨大戦艦「ネブラスカ級」2隻をはじめとする太平洋艦隊の主力が、メジュロ、クェゼリンの二大環礁に集結する。翌44年2月、万全の態勢を整えた米太平洋艦隊は戦力を二分し、それぞれマリアナ諸島とトラック環礁に向けて進撃を開始した。米軍の真の狙いは果たしてどちらなのか!?
勝頼率いる武田軍は美濃岩村城に二万五千の軍勢を集結させ、真田昌幸の壮大な戦略のもと、小里城、足助城、大沼城、野田城を次々と陥落する。そして、最後に吉田城を手に入れ、徳川家康の領土を三河と遠江に分断することに成功した。破竹の勢いで進撃する武田軍に脅威を覚えた織田信長は、徳川家康から援兵の要請を受け、三万を超える大軍で岐阜城から出陣する。そして、次に長篠城を狙うであろう武田軍を粉砕するために、三河に進軍を開始した。織田・徳川連合軍総計四万を相手に、真田昌幸が考え出した戦略は、長篠城を囮にして設楽ヶ原で決戦を行うという意表を突いたものだった。信長の戦術と昌幸の軍略が真っ向から激突し、いま二人の天才の激突が始まる!
異世界に邪神として転生し、魔界で魔王ドラクゥを信者にしたサラリーマンの平乃凡太。しかし、ドラクゥは戦に敗れたばかりで、拠点はなく、配下も二〇〇人ほど、おまけに追っ手が迫っていると、今まさに滅亡寸前の状態だった!その後、邪神ヒラノのサポートもあって、魔王ドラクゥは窮地から脱し、辺境ながらもアルナハの地を手に入れた。しかし、一都市を支配下に置いたに過ぎず、まだまだ天下へは遠い。そこで勢力拡大のために、邪神ヒラノは人界への進出を図り、ドラクゥは魔界で新たな戦いに挑むーネットで大人気の異世界“神様”戦記ファンタジー、待望の第2章!