2013年6月発売
月日は流れ、青年となった鬼麿は、美しい狸の妖かしに誘われ、美しい狸の里へ。しかし、出迎えた狸の王は鬼麿に告げる。「この町は滅びる。ぽんぽこを連れて逃げてくれ」鬼麿の最後の戦いの結末は!?
有無を言わさずチーム改革を断行する新監督に困惑する部員たち。大切な試合が迫るなか、チームを立て直すべくキャプテンの武井遼介が立ち上がるが……。最終学年となった15歳の彼らの葛藤と成長の物語。
ラテラル・シンキングで0円旅行を徹底する謎の韓国人美女、ミン・ミヨン。同じ思考を持つ添乗員の絢奈が挑むものの、新居探しに恋のライバル登場に大わらわ。ハワイを舞台に絢奈はアリバイを崩せるか?
15歳になったフィリエルは、はじめての舞踏会の日、燦然と輝くダイヤと青い石の首飾りを贈られ、幼なじみの少年ルーンに、それがフィリエルの母の形見であると告げられる。 青い石は女王試金石と呼ばれ、王国でもっとも大切な宝石であることが明かされていく。 それは自らの出生の秘密とつながっていたーー。 人里離れた北の高地で育った少女の運命が、大きく動き始める。 人気ファンタジー作家、荻原規子の新世界の幕が上がる! 第一章 エディリーンの首飾り 第二章 ギディオンの失踪 第三章 子ヤギたちの行方 解 説 佐藤多佳子
美貌の青年茶道家・洗足伊織は、妖怪のDNAを持つ異質な存在。しかし明晰な頭脳と、不思議な力を持つがゆえに、警察に頼られて、妖怪がらみの事件に巻きこまれることに。茶道家探偵、鮮烈に登場。
奇妙な古着。事件現場の臭い。死んだはずの×子からかかってきた電話。絶対に使ってはいけない部屋。ただそこにいる「誰か」--。ふとした違和感にこそ、恐怖は潜む。大好評の実話怪談、第5弾!
たまたま親友に誘われ、そのバイト先の先輩が所属する「南部芸能事務所」のライブを見に行くことになった新城(20歳)。たちまち魅了され、その夜のうちに芸人を志す。とはいえピンでは無理、コンビの相方が必要だ。先輩の「ものまね女芸人」津田ちゃん(25歳)は、事務所スタッフの溝口(20歳)と組むといいと言うのだが…。弱小プロダクションの芸人たちを、誰も書けない筆致で紡ぐ連作短編集!
とある田舎町で育った高校生、宇和島空と白城真琴の前に、突然現れた暗く大きな穴。平和な日常を切り裂く怪物と黒の魔術師の出現。そして、白く長い髪の少女との出会いが、彼らの運命を大きく変えていく。話題のPBW(プレイ・バイ・ウェブ)アドベンチャー・ゲームのベースとなる物語を完全小説化! とある田舎町で育った高校生、宇和島空と白城真琴の前に、突然現れた暗く大きな穴。平和な日常を切り裂く怪物と黒の魔術師の出現。そして、白く長い髪の少女との出会いが、彼らの運命を大きく変えていく。 話題のPBW(プレイ・バイ・ウェブ)アドベンチャー・ゲームのベースとなる物語を完全小説化!
時は関ヶ原の合戦直後。藤堂高虎家中にあっても、媚びずなびかず、「恥知らず」と罵られても、武名を上げることに命を燃やした渡辺勘兵衛。常識に抗い、乱世を生き抜く反骨と覚悟を交錯させて描く痛快戦国長編!
幼馴染が殺された。伊賀を知らぬ伊賀者だった。大金を手に死んだ友に、何があったのか。探るほどに見えてくる裏の隠密御用、伊賀衆再興の企て、謎の軽業師、匂いたつ女。そしてまた一人、旧友が斬殺された…。夏の風に危険な火縄の臭いが漂うとき、一刀流「浮き木」の極意を身に秘めた老練の武士が、江戸の闇に鯉口を切る!成熟した時代にあってなお、懸命にもがき生きる人々を描く傑作時代小説。
謎めいた大学教授ドミニクと運命の出会いを果たし、めくるめく官能の世界へと誘われたサマー。抑えつけてきた性への衝動を解放した彼女は、バイオリニストとして成功し、ニューヨークのオーケストラに迎えられる。だが同居を始めたドミニクとは気持ちがすれちがうばかり。さらに、彼女に執着する男の罠に落ち、性の奉仕を強いられて…。官能ロマンス“エイティ・デイズ”シリーズ第二弾。
レストラン業の会社で働くわたしは、還暦間近になって、店舗で起きた食中毒事件の責任をなすりつけられ、本部から倉庫へと左遷される。妻はもう亡くなっているし、自分よりいい会社で働く娘とはすれちがう生活だし、人生でいいことはもうないのだろうか。いや、わたしは行動にでる。同じように左遷された仲間、「やっさん」「三塁手」とともに、今のどん底の状況を打破するのだ。尊厳を揺るがす挫折、屈辱、試練、不条理にも、大海原をわたるがごとき前向きさで立ち向かってゆく、美しい「第二の青春」小説。
探偵学校の卒業生のもとに、校長の別荘での同窓会の案内状が届いた。吊橋でのみ外界とつながる会場にたどり着いた彼らが発見したのは、意外な人物の死体。さらに、吊橋が爆破されて孤立してしまった彼らを、不気味な殺人予告の手紙が待ち受けていたー。密室などの不可能状況で殺されていく卒業生たち、錯綜する過去と現在の事件の秘密。雪の山荘版『そして誰もいなくなった』!
スキャンダルを逆手にとり人気画家にのしあがった財閥令嬢・八島多江子は、戦時統制下の日本を離れ、上海に渡った。謀略渦巻く魔都・上海で、多江子が出会う四人の男たち。憲兵大尉・槇庸平、民族資本家・夏方震、医学生ながら抗日運動に身を投じる黄士海、そして多江子の前夫・奥宮瑠偉。いま、運命の歯車が回り始めるー。第20回松本清張賞受賞!
1943年11月、米海軍は日本の根拠地マーシャル諸島を制圧し、新鋭巨大戦艦「ネブラスカ級」2隻をはじめとする太平洋艦隊の主力が、メジュロ、クェゼリンの二大環礁に集結する。翌44年2月、万全の態勢を整えた米太平洋艦隊は戦力を二分し、それぞれマリアナ諸島とトラック環礁に向けて進撃を開始した。米軍の真の狙いは果たしてどちらなのか!?
勝頼率いる武田軍は美濃岩村城に二万五千の軍勢を集結させ、真田昌幸の壮大な戦略のもと、小里城、足助城、大沼城、野田城を次々と陥落する。そして、最後に吉田城を手に入れ、徳川家康の領土を三河と遠江に分断することに成功した。破竹の勢いで進撃する武田軍に脅威を覚えた織田信長は、徳川家康から援兵の要請を受け、三万を超える大軍で岐阜城から出陣する。そして、次に長篠城を狙うであろう武田軍を粉砕するために、三河に進軍を開始した。織田・徳川連合軍総計四万を相手に、真田昌幸が考え出した戦略は、長篠城を囮にして設楽ヶ原で決戦を行うという意表を突いたものだった。信長の戦術と昌幸の軍略が真っ向から激突し、いま二人の天才の激突が始まる!