2015年4月発売
ゲームショー会場で、うさぎ、亜美、レイ、まこと、美奈子の5人はパンデミック4というアイドルグループと出会う。彼らの正体は「ダーク・キングダム」の女王クイン・ベリルの命を受けた闇の四天王だった。その目的はセーラー戦士からエナジーを吸い取り、幻の銀水晶を手に入れることだった。何も知らないうさぎたちは…?2013年公演「ミュージカル美少女戦士セーラームーン La Reconquista」の小説です。
前代未聞のランジェリー・ラブコメディ 広告代理店に勤める32歳の國枝颯子は、うっかりノーブラで出勤したある日、慌てて駆け込んだランジェリーショップ「Toujours Ensemble(トゥージュール・アンサンブル)」で男性のフィッター・伊佐治耀に出会う。フィッティングを通して、伊佐治からいい加減な生活習慣や生き方を指摘された颯子は、自分を見つめ直すようになる。 自分の”女らしさ”を否定して生きてきた後輩の百田馨、旬を過ぎたスキャンダル女優の本城夕妃、女装の趣味があるクライアントの大狼社長、出産後のセックスレスに悩む同期の美鈴・・・・・・颯子をとりまく人々も、伊佐治のランジェリーの魔法によって少しずつ変わり始めてーー!? 一歩前に踏み出せずにいる女子たちに贈る、前代未聞のランジェリー・ラブコメディ!! 【編集担当からのおすすめ情報】 「脚を組むくせがある」「夕食はいつも8時以降」「20歳の頃から5キロ以上太った」「2年以上、恋人がいない」--フィッティングをしただけで、客のことをすべて見破ってしまう凄腕フィッター・伊佐治のキャラクターに注目! 意外に知らないランジェリーの知識もついて、二度おいしい小説です。
興奮のクライマックスまで、一気読み! 大英博物館東洋美術部の責任者(ゲートキーパー)である矢島剛は、オックスフォード大学の同級生ジミーから、龍の像の鑑定を依頼される。像は清朝時代につくられた壮大な庭園「円明園」から失われた十二支像でのひとつではないかと見られていた。 矢島は像のある貴族の邸宅に赴きデータを収集して帰るが、直後に像は屋敷から忽然と消え去る。残されたデータを携え、矢島はかつての教え子で美術品を見抜く特別な才能を持つ女性・段燕霞をパリに訪ねる。かねてから段に好意を抱いていた矢島だったが、二人の身に姿無き脅迫者の影が忍び寄る。 一方、中国では政権内部の権力闘争に端を発した巨大な陰謀が進行していた。龍の像の真贋を確かめるべく香港へと渡った矢島と段だったが、二人は英米中を巻き込んだ壮大な国際諜報戦の真っ只中に投げ込まれるのだった。 【編集担当からのおすすめ情報】 著者の中原清一郎氏は、かつて「外岡秀俊」名義で東京大学在学中に「北帰行」で文藝賞を受賞した経歴を持っています。その後、朝日新聞社に入社し、ニューヨーク特派員、ヨーロッパ総局長、東京本社編集局長、香港駐在編集委員を経て、2011年に退社、昨年37年ぶりに新作小説「カノン」を刊行し、話題を集めました。本作品「ドラゴン・オプション」は、初めて発表するエンタテインメント小説で、その豊富なジャーナリスト体験をもとに、この著者でしか書けないスケールの大きな読み応えある作品となっています。計り知れない中原清一郎氏の企みをぜひ味わい尽くしてください。
グロテスクで残酷な笑いと悪夢の物語── マーク・トウェイン晩年の幻の「傑作」、本邦初訳! 南北戦争前のアメリカ南部の田舎町インディアンタウン。 〈嘘〉をつくことによって果てしなく堕ちていく町の名士。 恐怖と笑いが入り混じる独特の筆致で浮かび上がる、 トウェインの鋭い人間観察と、同時代アメリカへの批判的精神。 晩年期の1899〜1906年にかけて長く断続的に書き継がれた 未発表作品『それはどっちだったか』。 19世紀の人種問題を背景の一部にした暗く苦い物語は、 一般的な明るいイメージのトウェイン像を大きく裏切る異色の作品であるが、 盛期から晩年に至る作家の歩みを凝縮した「隠れた代表作」と言える。 トウェインが執筆にかけた年数と分量から、無視できない作品であるにも かかわらず、国内外で長く黙殺されているトウェインの幻の「傑作」を、 丁寧な「解説」とともに紹介する。 原型となった短編「インディアンタウン」(1899)も収録(本邦初訳)!
端役の俳優を父に持つ僕と、デパート勤務の不細工な彼女、バイト先の同僚で酒友達のヨハン、3人の若い男女がそれぞれの過去・現在・未来を通し、言葉で表現できない愛を見つけて紡いでいく物語。
暗黒の魔窟に囚われた〈灼熱獄炎ノ魔銃〉の殺し屋・蓬莱樹一郎に襲いかかる、妖しげな〈怪異〉の罠!奇妙で幸福な〈殺し屋たちの休暇〉はあっけなく終わり、彼が歩いた〈道〉は〈殺し屋たちの墓標〉で彩られていく。すべては殺人序列者〈No.1〉の計算通りか? それとも、呪われた〈魔銃遣い〉自身の運命か?──妖艶の魔女もまた、熱い鉛にのたうって死んだ! 「この拳銃が、オレと二人の女の渡航許可証だ!」 〈呪詛爆弾〉投下によって改変された戦後──。 昭和三十年代の平行世界〈東京〉で殺し合う〈異能者〉たちの末路! 暗黒の魔窟に囚われた〈灼熱獄炎ノ魔銃〉の殺し屋・蓬莱樹一郎に襲いかかる、妖しげな〈怪異〉の罠! 奇妙で幸福な〈殺し屋たちの休暇〉はあっけなく終わり、彼が歩いた〈道〉は〈殺し屋たちの墓標〉で彩られていく。 すべては殺人序列者〈No.1〉の計算通りか? それとも、呪われた〈魔銃遣い〉自身の運命か? ──妖艶の魔女もまた、熱い鉛にのたうって死んだ! File:05 『日照りのなかの幕間』 File:06 『道化師のための予行演習』 File:07 『優美なる死骸遊び』 File:08 『死体置場の片隅から』 【附録/〈空想東京百景〉の歩き方】 002【「空想東京百景」シリーズ事件年表/昭和三十年代】
大晦日までの僅かな期間、日没とともに開き、日の出とともに閉まる、謎に包まれた市「細蟹の市」。手に入らないものはないといわれ、人々の欲望と幻想が妖しく交差するーー。たった一人の市守り・サザによって守られ、永遠に続くと思われていたこの異形の市だったが、ある人物の来訪によって少しずつ破滅へと向かい始める……。 大晦日までの僅かな期間、日没とともに開き、日の出とともに閉まる、謎に包まれた市「細蟹の市」。 手に入らないものはないといわれ、人々の欲望と幻想が妖しく交差するーー。 たった一人の市守り・サザによって守られ、永遠に続くと思われていたこの異形の市だったが、ある人物の来訪によって少しずつ破滅へと向かい始める……。 夢 真赭 復ち水の酒 細蟹──牽牛 細蟹──赫怒 まこと──ぬばたまの まこと──しろたへの
アマチュア無線を楽しむカメラマン野口浩介の無線機に、午前二時になると決まって弱々しい救難信号が送られてきた。調査の結果、南太平洋のトラック諸島で沈没した潜水艦・伊号五〇九から発信されたものだったのだ!そして元海軍中佐の不可解な死!?この艦が積んでいた十億円の金塊の行方は?真相を追って野口は南の島に向かった…!十津川警部シリーズの初期代表作。
「徳川の天下」が揺らいでいる。関ヶ原の後、伊達・上杉の奥州連合軍は決起し関東を攻めた。江戸を落とした奥州軍は、東海道で徳川軍と激突。家康は這々の体で敗走したのだ。これにより政情は不安定化する。天下の趨勢の鍵を握るのは前田の芳春院、利家の妻だったまつと淀君だ。前田慶次郎は大坂城乗っ取りの奇襲策に打って出た。窮地に立たされた家康の次の手は…。瞠目の戦国仮想歴史戦記第三弾!
小学校四年生のとき、深津九子は母親の瑠美子に捨てられた。九子は施設に保護され、母は幼児虐待容疑で逮捕された。心に闇を抱えながら善寺川学園に通う深津九子は、担任教師・三塚が寄せる後ろ暗い気持ちを利用して彼を支配し、クラスの男子・西野を下僕化、同級生の井村里実からは崇められていた。ある日、瑠美子の消息を知るチャンスが巡ってきた。運命は激しく動き出す。予想外の展開、そして驚愕のラストが!書下し長篇完全犯罪ミステリー。
江戸町奉行の根岸肥前守鎮衛から、埋もれがちな諸悪を根絶することを命ぜられた同心二人。 相手がどんな身分であろうとも、苛烈に、非情に、悪に立ち向かう男たち。 ある晩、出会った母子。その娘が拐かされた。 しかし、身代金の要求が、当代きっての人気役者につきつけられて……。 見えぬ犯人に焦る同心たちは、地道に探索にあたる。 小社「はぐれ十左」シリーズなどで人気の著者が描く意欲作。
群馬県小沢岳で男性の絞殺死体が発見された。被害者はバイオ化学メーカー、モンテサンクト社員で遺伝子組換え作物をめぐる農民反対運動の説得工作に当たっていた。一方、静岡県の薬剤師・向井は、産婦人科医師の芦沢から頻発する不自然な流産について相談を受ける。調べると流産に共通するのは、南アルプス・オーガニック農場の生産品を使っている点だった。二つの事件を繋ぐ接点とは? 食の安全を脅かす「魔の種」に警鐘を鳴らす書下し長篇推理。
強欲成金の親子に殺人予告状が送付され、道楽息子が殺された。戦慄した父親は暴力団に警護を頼むが、四十人近い組員もろとも皆殺しにあう。さらに財団連会長に新たな殺人予告状が届く。警視庁は万全の警備態勢を敷くが、娘になりすました何者かが侵入し、会長は殺害された。重大事案発生に、時宗首相は仙石文蔵を頼る。文蔵の戦時中国での因縁に絡む犯人像が浮かんだ。ハードロマン巨篇。
永禄十三(一五七〇)年、時は戦国乱世。大島から脱け出した二十歳の弥五郎は、運命の糸に手繰り寄せられるようにして、三嶋神社の宮司と邂逅を果たす。剣豪・鐘捲自斎、領主・松田康長との出会いにより、弥五郎は剣術の道を極めることを決意するのだったが…。天下一とうたわれた剣聖が伊藤一刀斎と名乗るので、一刀流開祖の礎はいかにして築かれていったのか。あらたなる剣聖小説!
剣術家として廻国修行の旅に出た伊藤一刀斎。京の吉岡一門、奈良の宝蔵院胤栄、そして柳生石舟斎らとの邂逅により、一刀斎は己の剣を天下一と確信、「一刀流」と命名した。廻国修行の総仕上げで、一刀斎は神子上典膳をみつけ一刀流の後継者として鍛えていくことにするが…。小野善鬼との友情。己の加齢による葛藤。天下一とは何であるのか。剣士としての大悟にいたる歩みを活写する!
武田家の興亡から天下分け目の関ヶ原合戦、そして運命の大坂の陣へ!-いかなる劣勢にあろうと、鬼謀を尽くして数万もの軍勢を翻弄した真田家の智将たち。天下人の家康に対抗した「昌幸・幸村・大助」三代の活躍は、時の権力者に立ち向かう“国民的英雄”を望んだ民衆により華々しい伝説へ昇華していく。江戸の元禄期以降に書かれた歴史講談『真田三代記』が、土橋治重の名訳で現代に甦る!
男は元戦場カメラマン。逢瀬の夜、女に語り始めたのは、長崎の町で掘り出した喉仏の骨、黒こげの殉教者の記憶、30年前の雪の日の爆心地での教皇の祈りだった…。戦後70年、紛争の世紀に切り込む衝撃作。
絵本作家として活躍する賀川真帆。真帆の父は十五年前、「出張で九州に行く」と言い置いたまま、富山で病死を遂げていた。父はなぜ家族に内緒で、何のゆかりもないはずの富山へ向かったのかー。長年のわだかまりを胸に、真帆は富山へ足を向ける。富山・京都・東京、三都市の家族の運命が交錯する物語。
東京の暮らしに疲れ、仕事を辞めて、故郷の富山に帰ってきた脇田千春。実家でふさぎ込んでいたが、親戚の中学生・夏目佑樹と触れ合ううち、自分らしさを取り戻していく。父のいない子として生まれた佑樹は、不思議な懐の深さを持つ青年へと成長していてー。富山・京都・東京、三都市の家族の運命が交錯する物語。