2015年6月発売
アメリカの名門大学卒にして、外資系銀行秘書のハセガワノブコ(32歳・独身)。華麗なる帰国子女の正体は、筋金入りのオタクだった!週末は録りだめたアニメ鑑賞や、オタ友とイベントに繰り出すのが至福の時間。セレブのホームパーティーもイケメン外国人も、恋愛も結婚も眼中になし!なのに、最近公私ともにトラブル&バトルが…今こそ真のオタク魂が試される!?
貧乏長屋のお初と兄の太吉。両親は、騙されて浅草の小間物屋を失い、失意のうちに亡くなった。「必ず店を買い戻そう」と固く誓う太吉が、二十両の有り金をはたいて名品“井戸の茶碗”を入手。だがそれは、真っ赤な贋物だった。弱り果てた兄妹に声をかけたのは、隣に住む赤目勘兵衛。高値で売ってやるという、酒びたりの浪人にどんな策が!?新世代の人情時代小説!
“算盤侍”唐木市兵衛は、公儀十人目付筆頭片岡信正の依頼で、下総葛飾を目指していた。信正の配下返弥陀ノ介は親友市兵衛の出立に際し、伝言を託す。葛飾近くの貸元に匿われている女宛だった。道中、市兵衛は貸元が人徳者だったが三月前に暗殺されたと知る。跡目を継いだのは美人の三姉妹で、市兵衛はその手下を偶然助けたことから、縄張り争いに巻き込まれ…。
慶長十年(一六〇五)、江戸には幕府が開かれ、仕官先を探す浪人が溢れた時代であった。そんな世に忽然と現われた宮本武蔵は、武芸者として名を上げるべく京のの名門道場の主だった吉岡憲法に挑戦状を叩きつける。時同じく、美作宮本村の武蔵は同姓同名の男の噂を聞き、己が腕を恃みに京へと向かう…激しい剣戟描写に加え、既存の武蔵像を大胆に覆した剣豪小説の極北。
戦が終わり、兄妹を失い虚しさに囚われるマナウィダンを、ダヴェドの若き大公は自らの領地に招く。傷心の英雄を待つ皮肉な運命。神話ファンタジーの金字塔シリーズ第3弾。
幼なじみ、旅先での出会い、姉と妹。言えなかった思い、ためらいと勇気……見えにくいけど確実に紡がれてきた「ありのままの」彼女たちの物語。多くのツイートに応え待望の再刊! <目次> マーサの愛しい女主人 セアラ・オーン・ジュエット ライラックの花 ケイト・ショパン トミーに感傷は似合わない ウィラ・キャザー シラサギ セアラ・オーン・ジュエット しなやかな愛 キャサリン・マンスフィールド ネリー・ディーンの歓び ウィラ・キャザー 至福 キャサリン・マンスフィールド エイダ ガートルード・スタイン ミス・オグルヴィの目覚め ラドクリフ・ホール 存在の瞬間ーー「スレイターのピンは役立たず」 ヴァージニア・ウルフ ミス・ファーとミス・スキーン ガートルード・スタイン 無化 デューナ・バーンズ 外から見た女子学寮 ヴァージニア・ウルフ 女どうしのふたり連れ ヘンリー・ヘンデル・リチャードスン あんなふうに カースン・マッカラーズ なにもかも素敵 ジェイン・ボウルズ 空白のページ イサク・ディーネセン 解説 利根川真紀 マーサの愛しい女主人 セアラ・オーン・ジュエット ライラックの花 ケイト・ショパン トミーに感傷は似合わない ウィラ・キャザー シラサギ セアラ・オーン・ジュエット しなやかな愛 キャサリン・マンスフィールド ネリー・ディーンの歓び ウィラ・キャザー 至福 キャサリン・マンスフィールド エイダ ガートルード・スタイン ミス・オグルヴィの目覚め ラドクリフ・ホール 存在の瞬間ーー「スレイターのピンは役立たず」 ヴァージニア・ウルフ ミス・ファーとミス・スキーン ガートルード・スタイン 無化 デューナ・バーンズ 外から見た女子学寮 ヴァージニア・ウルフ 女どうしのふたり連れ ヘンリー・ヘンデル・リチャードスン あんなふうに カースン・マッカラーズ なにもかも素敵 ジェイン・ボウルズ 空白のページ イサク・ディーネセン 解説 利根川真紀
十三歳で遊女となるべく売られた少女。緋桜と名付けられ、身を置いた世界は苦痛悲哀余りある生き地獄だった。戦前、戦中、戦後、三つの時代の謎の身投げの真相は幽女の仕業か、何者かの為せる業か。謎と怪異に満ちる地方の遊郭を舞台に、ミステリランキングを席巻した刀城言耶シリーズ第六長編、文庫降臨。 戦前から戦後に跨る遊廓の謎。刀城言耶第六長編。 身を売られ花魁となった少女の壮絶な日記。得体の知れぬ幽女が彷徨う遊郭で連続する怪死。三つの時代を越えて描かれる妖しくも哀しき廓町。ミステリランキングで話題騒然となった刀城言耶シリーズ最新長編! 解説 皆川博子 装画 村田 修 闇溢れ出す遊郭。其処は涙と血と悲鳴の最早冥界。 十三歳で遊女となるべく売られた少女。緋桜と名付けられ、身を置いた世界は苦痛悲哀余りある生き地獄だった。戦前、戦中、戦後、三つの時代の謎の身投げの真相は幽女の仕業か、何者かの為せる業か。謎と怪異に満ちる地方の遊郭を舞台に、ミステリランキングを席巻した刀城言耶シリーズ第六長編、文庫降臨。 はじめに 第一部 花魁──初代緋桜の日記 第二部 女将──半藤優子の語り 第三部 作家──佐古荘介の原稿 第四部 探偵──刀城言耶の解釈 追 記
衝撃の告発小説!キャリア官僚が小説の形を借りて命懸けで明かす、原発の致命的な欠陥、電力会社と政治家の知られざる繋がりとは。 プロローグ 第一章 選挙の深奥部 第二章 幹事長の予行演習 第三章 フクシマの死 第四章 落選議員回り 第五章 官僚と大衆 第六章 ハニー・トラップ 第七章 嵌められた知事 第八章 商工族のドン 第九章 盗聴 第一〇章 謎の新聞記事 第一一章 総理と検事総長 第一二章 スクープの裏側 第一三章 日本電力連盟広報部 第一四章 エネルギー基本計画の罠 第一五章 デモ崩し 第一六章 知事逮捕 第一七章 再稼働 第一八章 国家公務員法違反 終 章 爆弾低気圧
世界最強の警護官集団「シークレットサービス」での研修のため渡米したSP首藤は初日、フォトジャーナリストの美和子と出会う。国際テロ組織が大統領暗殺を予告し緊張が走るなか、美和子が誘拐される。首藤は相棒バーンと共に警護を完遂し、彼女を助け出すことができるのか。圧巻のボディガードミステリ。
純喫茶「昭和堂」の店主・霧子は、美人なのに、ちょっとぐうたらな不思議系。でも、裏の「癒し屋」稼業では、依頼人のどんな悩みも奇想天外な手法で一発解消させる敏腕だ。ところが、そんな霧子にも悲しい過去がー。ある日、彼女宛てに届いた殺人予告。それをきっかけに、霧子は過去と向き合う勇気と未来への希望を取り戻していく。感動エンタメ。
凡 例 主な登場人物 地 図 アメリカ合衆国 南部連合の一一州 ジョージア州 第一巻のあらすじ 第二部 第八章 第九章 第一〇章 第一一章 第一二章 第一三章 第一四章 第一五章 第一六章 訳者解説㈡ マミー現象とアセクシュアリティ(非性化) 『風と共に去りぬ』関連略年表(ジョージア州と南北戦争) 注
第 二 部 19 マルガリータ 20 アザゼッロのクリーム 21 空を飛ぶ 22 蠟燭の明りのもとで 23 悪魔の大舞踏会 24 巨匠の救出 25 イスカリオテのユダを総督はいかに救おうとしたか 26 埋 葬 27 五〇号室の最後 28 コロヴィエフとベゲモートの最後の冒険 29 巨匠とマルガリータの運命は定められる 30 出発の時 31 雀が丘にて 32 許しと永遠の隠れ家 エピローグ 解 説 ブルガーコフの作品との出会い 注
「君のような雑誌社は片っぱしからぶっ潰すぞ」-。日米開戦前夜から戦後の日本国憲法施行に至るまでを時代背景に、出版社・新評論社社長の葦沢悠平とその家族の苦難を中心に描いた社会小説の名作。上巻では、四一年九月第三次近衛内閣崩壊直前から横浜事件を核に、一連の言論弾圧とそれに振り回される人々の受難を活写する。
職場の親睦会を兼ねたバーベキュー。娘の菜月が溺れるのを見て、とっさに川に飛び込んだ豊永の腕の中にいたのは、娘ではなく別の女の子だった。「お父さんは菜月をたすけてくれなかったもん」その日から、血のつながりのない娘は口をきいてくれなくなり、七歳上の妻との関係もぎくしゃくし始めてしまい…期待の新鋭が描く、新しい家族と愛の形。
コンビ名「メリーランド」として南部芸能事務所の舞台に立つ新城と溝口。しかし目の前の壁は高く、ライバルは多く、未来はまったく見えてこない。「オレたちはつづけていけるんだろうか」誰もが悩み、日々苦しんでいる。そんな芸人を見つめる「家族」たち。そこには確かに愛と笑いがある。南部芸能シリーズ、暴風警報の第3弾!
世界恐慌の発生で、失業率が25%に達したイギリス。「いずれ時が解決する」といった古い考えにとらわれ続ける古典派経済学に失望した気鋭の経済学者ケインズは、進歩した社会の問題を解決できるまったく新しい経済理論を生み出す難事業に、たった一人で挑む!経済学の常識を覆し、世界経済のかたちを一気に変えた名作をマンガ化。
戦時中、高知から家族と満洲にやってきた珠子。そこで彼女は、朝鮮人の美子と横浜から来た茉莉に出会う。三人は立場を越えた友情で結ばれる。しかし終戦が訪れ、珠子は中国戦争孤児になり、美子は日本で差別を受け、茉莉は空襲で家族を失い、三人は別々の人生を歩むことになった。あの戦争は、誰のためのものだったのだろうか。『きみはいい子』『わたしをみつけて』で多くの読者に感動を与えた著者の、新たな代表作。 戦時中、高知県から親に連れられて満洲にやってきた珠子。言葉も通じない場所での新しい生活に馴染んでいく中、彼女は朝鮮人の美子(ミジャ)と、恵まれた家庭で育った茉莉と出会う。お互いが何人なのかも知らなかった幼い三人は、あることをきっかけに友情で結ばれる。しかし終戦が訪れ、珠子は中国戦争孤児になってしまう。美子は日本で差別を受け、茉莉は横浜の空襲で家族を失い、三人は別々の人生を歩むことになった。 あの戦争は、誰のためのものだったのだろうか。 『きみはいい子』『わたしをみつけて』で多くの読者に感動を与えた著者が、二十年以上も暖めてきた、新たな代表作。