小説むすび | 2017年7月28日発売

2017年7月28日発売

小さき天使の訪れ小さき天使の訪れ

この身に小さな命が宿ったと知ったら、 彼の心は戻るのか、遠ざかるのか……。 幸せいっぱいだったアディソンの結婚はいま、岐路にあった。 情熱的な恋愛をへて結ばれたはずの夫ケイレブは、ここ数年、 莫大な財を築く一方で、家庭をないがしろにする仕事人間になり果てた。 思い悩んだすえ、彼女は結婚の存続をかけて旅行の計画を立てる。 南の島でゆっくり過ごし、愛がよみがえるか確かめるのだ。 はじめこそ反対して怒りを示していたケイレブだったが、 やがて美しい景色を背に息子と戯れる彼の姿に、アディソンは安堵した。 でも、問題はこれから。わたしのおなかには新しい命が宿っているーー そして、2人目の子供はいらないと明言する彼には伝えられずにいる。 息子の誕生に涙を流した在りし日の彼を、どうしたら取り戻せるの? 2部作〈愛しの億万長者〉の第2話で、前作『シンデレラの最後の恋』と同時進行する、結婚の危機を描いた物語です。心が離れた夫との離婚も脳裏をよぎるなか、妊娠に気づいたヒロイン。ベビーの存在は愛をつなぎとめるのか否か、ドキドキの展開から目が離せません。

黄金の鎖黄金の鎖

幼すぎた結婚と別れが、 こんなにも苦しいなんて……。 「グレッグが戻ってきたの」母の言葉に、スーザンは耳を疑った。 19歳で結婚したものの1年もせずに別れた元夫が、 彼女の父と仕事をするために、この地へ帰ってきたのだ。 もともと厳格な両親と折り合いが悪かったスーザンは、 規範にとらわれないグレッグの奔放さに憧れて妻となったが、 最愛の兄を亡くして別人のように変わってしまった彼になじめず、 彼女から離婚を切りだしたのだ。それは、幼すぎた過ちだった。 6年経っても、彼の名を聞いただけでこんなにも心が乱れるというのに、 今さら笑顔で再会するなんてできない。 だが、動揺を隠せないスーザンに追い打ちをかけるように、 グレッグと“親しい”という女性が現れ……。 Y・ウィタルの稀少な未邦訳旧作をお贈りします。かつて別れた夫への思いが残っていた自分に驚き、心が千々に乱れるヒロイン。未練な気持ちを懸命にかき消そうとしても、心は嘘をつけなくて……。切ない展開のあと、物語終盤に驚きの結末が待ち受けています!

日陰の娘と貴公子の秘密日陰の娘と貴公子の秘密

これからずっと、私は日の当たらぬ花。 妹のためにそう決めたはずなのに……。 社交界の華ともてはやされる妹と、それを陰ながら支える姉。 エイミー・サモナーが妹の引き立て役に甘んじているのには、 世に知られざる“サモナー家の秘密”が関係していた。 無口で品位漂うとされる妹はそのじつ、知的ハンデを負っているのだ。 母が亡くなり、幼い頃からずっと面倒をみてきたエイミーは、 みずからの結婚をあきらめ、生涯、陰ながら妹を助ける道を選んだ。 あるとき、名士である姉妹の父に近づこうとする野心家のベンが 妹に求婚する計画があると聞き、エイミーは警戒心を強める。 絵に描いたような美男子の彼は公爵の落胤と聞くが、謎の多い人物だ。 ありのままの妹を本気で愛してくれる人としか結婚はさせられないわ! だが、そう心に誓った彼女自身が、よもや彼の虜になろうとはーー つねに予想もつかない展開を編み出す人気作家C・メリルの作品をお届けします。助けを必要とする最愛の妹のため、みずからの婚期を犠牲にしているエイミー。妹の不埒な求婚者に対する複雑な思いに葛藤しますが、ベンのほうも彼女に惹かれたくない理由が……。

雇われた純潔のフィアンセ雇われた純潔のフィアンセ

この結婚に愛が期待できないことは、 最初からわかっていたはずなのに……。 ミラは17歳のとき、政略結婚の相手ティエリと対面し、心奪われた。 教養に満ち、目もくらむほどセクシーで、自信にあふれた人! ところが、ティエリの顔に浮かんでいたのは明らかな失望の色。 ミラは太って冴えない容姿だったのだ。彼にふさわしい妻になりたくて、 ひそかにミラはアメリカへ渡った。婚礼の日までに美しくなろうと。 7年後、輝くような美女に変身したミラは、帰国前に偶然ティエリと再会する。 そして婚約者とは気づかぬ彼に偽名を名乗り、甘いひとときを過ごした。 だが、結婚の日を心待ちにするミラの耳に届いたのは、 彼が独身最後のこのときに高級娼婦を買うという噂。 ミラは矢も楯もたまらず、自分が替え玉になろうと思い立ち……。 自分の雇った高級娼婦が、異国で心惹かれた美しい女性と知って驚愕するヒーロー。実はどちらも自分が婚約中の、かつて冴えなかったフィアンセの偽りの姿とは夢にも思わず……。ヒーローを翻弄するヒロインから目が離せない、イヴォンヌ・リンゼイの力作です。

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