2018年4月発売
移植手術、安楽死、動物愛護…「生命」の現場を舞台にしたミステリー。意識不明の患者が病室から消えた!?(『優先順位』)。なぜ父はパーキンソン病を演じているのか(『詐病』)。母豚の胎内から全ての子豚が消えた謎(『命の天秤』)。真面目な学術調査団が犯した罪(『不正疑惑』)。この手術は希望か、それとも絶望かー(『究極の選択』)
突然の事故の挙げ句、人の能力数値=ステータスが見えるようになった相良光太郎。同時に頭の中に棲みついたひとりの少女、自称・天使ちゃんは、今日もせっせと神様からの指令を伝えてくる。そんな忙しくものんきな「中2にして厨二ライフ」も3か月が過ぎた頃、美少女転校生の出現と共に光太郎の運命は一変してしまった!彼女のステータスに隠された秘密、それが光太郎を悪夢のような事件に突き落とす!!第1回WEB投稿小説大賞受賞作(Bコース)
ブロードウェイで男たちを手玉に取りつづけてきた美しきマーガレット・オウデルが、密室で無残に殺害される。カナリアというあだ名のもと女優殺人事件の容疑者は、わずかに四人。矛盾だらけで不可解きわまりない犯罪に挑むのは、名探偵ファイロ・ヴァンス。彼は独創的な推理手法で、犯人を突き止めようとするが──。著者がその名声を確固たらしめたシリーズ第二弾、新訳で登場! 解説=三橋暁
北欧ミステリの帝王ヘニング・マンケルが生んだ名物刑事、クルト・ヴァランダー。そんな彼が初めて登場したのは『殺人者の顔』だが、本書はヴァランダーがまだ二十代でマルメ署にいた頃の「ナイフの一突き」「裂け目」から、イースタ署に移ったばかりの頃に遭遇した事件「海辺の男」「写真家の死」を経て、『殺人者の顔』直前のエピソード「ピラミッド」に至る5つの短編を収録。若き日のヴァランダーの成長を描いた贅沢な短編集。
封印されし不死者の王、復活 「ブタクサ姫」として蔑まれていた過去を捨て、魔女の弟子として生きることを決めたジル。 厳しい修行の末、能力を開花されたジルは、皇帝の孫ルークとともに央部に留学し、超個性的な姫君たちや神童司祭との学園生活をスタートさせる。 そんな中、調査学習のために向かったいわくつきの湖畔。 謎の地下空間に落ちたジルは、調子外れの不思議なメイドと出会ってーー 佐崎一路のラブコメ&冒険ファンタジー第5弾!
魔王の町でありながら魔王が直接統治しないソドムの町。正体を伏せ、一商人として町の“連絡会”に参加するキアスは、ならず者が闊歩するせいで治安が悪化した町を立て直すため、ある作戦を立てることに。同じ頃、真大陸の王侯の頂点である天帝から、キアスに宛てた親書が届いた。キアスの存在が真大陸各国に変化をもたらし始めるなか、衝撃的な事件がキアスを襲うー!!「小説家になろう」発、「なろうコン大賞(現・ネット小説大賞)」受賞作、第9巻!
日本文藝家協会が毎年編んで読者に贈る年間傑作短編アンソロジー。2017年の1年間に文芸誌などの媒体に発表された全短編の中から17篇を厳選。ベテラン作家から新鋭作家まで、多彩な書き手による注目作、意欲作を選び出し、この一冊で2017年の日本文学を一望できる珠玉の短篇名作選。解説は沼野充義氏。 高橋弘希「踏切の向こう」 青山七恵「帰郷」 阿部千絵「散歩」 綿矢りさ「意識のリボン」 柴崎友香「公園へ行かないか? 火曜日に」 中原昌也「劣情の珍獣大集合」 青来有一「沈黙のなかの沈黙」 山尾悠子「親水性について」 星野智幸「世界大角力共和国杯」 丸山修身「頂上の一夜」 金原ひとみ「fishy」 津村記久子「サキの忘れ物」 牧田真有子「桟橋」 沼田真佑「廃屋の眺め」 佐藤洋二郎「瀞」 小山田浩子「蟹」 町田康「とりあえずこのままいこう」
ラーソン警部の目の前で、監視中のアパートが爆発した。猛火に襲われた人々を救うべく奮闘するも虚しく、建物は焼け落ちた。焼死者の中にはある事件の容疑者が。出動したはずの消防車はなぜこなかったのか?
SNSで「閲覧注意」動画を目にしてしまった中学生、子どもの成長を逐一ブログに書き込む母親、ネットアイドル……日常生活の一部となったネットの様々な側面と、人とのつながりを温かく描く連作短編集。
コナン・ドイル財団が初めて公式作品認定をした八十数年ぶりの名探偵シャーロック・ホームズ新作『シャーロック・ホームズ 絹の家』に続く第二弾(とはいえ、前作の続きでは無く、独立した物語として楽しめる)。「今、一番おもしろいミステリ作家」として名高いアンソニー・ホロヴィッツが贈る再読必至のミステリ大作! 本作の書名「モリアーティ」とは、世紀の名探偵ホームズに匹敵する知能を持った悪の権化であり、BBCのドラマ『シャーロック』等でも有名になったホームズの宿敵の名前(映画『ヤング・シャーロック ピラミッドの謎』の最後の最後にも登場)。この邪悪な天才こそが裏で糸を引く形で、ロンドンで起こる犯罪の半分が発生していたのだ(第二短編集『シャーロック・ホームズの回想』内の「最後の事件」より) 一八九一年に起こった、ホームズとモリアーティ教授の対決である「最後の事件」の5日後、その現場を、二人の男が訪れるーーピンカートン探偵社調査員のチェイスと、スコットランド・ヤードのジョーンズ警部だ。彼らは、情報交換の末、モリアーティ教授への接触を試みていたアメリカ裏社会の首領を共に追うことにする。ライヘンバッハ川から上がった死体が隠し持っていた奇妙な紙を手がかりに、捜査が始まるが……めくるめく推理劇の果てに、かつてない衝撃の結末が訪れる! 解説「期待に応え、予想を裏切る」:有栖川有栖 【アンソニー・ホロヴィッツ】 1955年生まれのイギリスの作家、脚本家。1900万部「アレックス・ライダー」シリーズなど多数の著書がある一方、脚本家として『名探偵ポアロ』『バーナビー警部』等の数多くのテレビ・ドラマ作品も手がけている。他に、『007 逆襲のトリガー』も執筆。他に『カササギ殺人事件』『メインテーマは殺人』等 ライヘンバッハの滝 アセルニー・ジョーンズ警部 ミッドナイト・ウォッチ 手紙 カフェ・ロワイヤルにて ブレイズトン・ハウス 血と影 スコットランド・ヤード 〈ボストニアン〉 チャンセリー・レーンのホーナー クラーケンウェルでの夕食 外国 三等書記官 罠 ブラックウォール・ベイスン 逮捕 デッドマンズ・ウォーク ミート・ラック 光の復活 外交特権 真相 続きから ーーー 三つのヴィクトリア女王像 ーーー 訳者付記 解説ーー期待に応え、予想を裏切る 有栖川有栖
フランスののどかな小村・セレ村にある聖マリー教会から、バチカンに奇跡申請が寄せられる。 山の洞穴に祀られた聖母像を礼拝している最中、「鳴ると奇跡が起こる」との言い伝えがある舌(ぜつ)のない鐘が鳴り、青い鳥が福音を告げ、全盲の少女・ファンターヌの目が見えるようになったというのだ。 証拠の映像も残っており、奇跡調査官の平賀とロベルトは、早速現地へと調査に向かう。 この一帯は、かつて「ジェヴォーダンの獣」と呼ばれる怪物が出没したとの伝説が残り、狼男や人を惑わす妖精が跋扈すると噂の森が広がる地だった。さらにファンターヌは3年前、森で大ガラスの魔物に出会ったことで視力を奪われたらしく──!? 2人の活躍がたっぷりと楽しめる! 天才神父コンビの事件簿第14弾! プロローグ 鐘は鳴る、奇跡の印として 第一章 鳥と聖母 第二章 謎多き道の始めに立ちて 第三章 悪しき霊らの為業 第四章 墓標と少女 第五章 精霊たち 第六章 天は微笑む、良き者にも悪しき者にも エピローグ 主は全ての人々の傍らに
烏丸家売却騒動以降、衣更月の態度がおかしいことが気にある花穎。そんな中訪問先の植物園で起こった小さな事件。いつもは暴走する花穎を諌めるはずの衣更月が、なぜか自ら原因究明に乗り出して……!?
それはまるで明治大正の浅草。レトロな街並みを異形達が跋扈する不思議な街、華舞鬼町。狭間堂たちは常世を目指す魂が迷子にならないように、お盆の最終日に送り火として水路に灯篭を浮かべ道を示すのだ。那由多は狭間堂の手伝いでお使いの帰り、迷い込んだ小さな男の子の亡者がアヤカシに捕まるのを目撃し思わず後を追いかけるが、うっかりそのアヤカシのアジトに入り込んでしまう。隠れた物置の中から那由多は彼らの計画を知る。光に弱いアヤカシは、送り火を消してしまおうとしていた。壁越しに聞こえる声の中に円が混じっているのに気がつく。話を聞いた狭間堂は「本所七不思議」の一つである『送り提灯』を借りるため、那由多とふたりで錦糸町の報恩寺を訪ねる。狭間堂に言われて那由多が写真を撮ると、写っていたのは遠い昔の送り火の風景だった……。大人気シリーズ第三弾! 第一話 那由多と利根川の友だち 第二話 那由多と狭間堂の師 第三話 那由多と送り火 余話 狭間堂と海座頭の……
ゴジラに対して連戦連敗を繰り返す人類は、最終兵器・メカゴジラを開発して最後の戦いに臨むーー壮大なSF黙示録、対ゴジラ戦の記念碑的エピソードを収録した過去編。
「我々日本人は『故郷のあるユダヤ人』になろうじゃないか」。戦中・戦後の苦難を乗り越え、昭和25年に川崎製鉄を創設した西山弥太郎は、千葉に世界最新鋭の製鉄所を建設するとぶち上げる。日銀の一万田総裁が「強行するなら、ぺんぺん草が生えることになる」と毒づいたと言われる中、第一銀行の酒井頭取は「もはや矢は弦を離れた」と支援に踏み切り、通産省の若手官僚たちも「日本の再建には良質の鉄が必要だ」と後押しした。
新入社員の昴が配属された先ーーそれは、渋谷のプラネタリウム施設だった。希望とは違う所で働くことになった昴が「人は何のために星を見るのか」その答えを知るために、故郷を捨てた己と向き合っていく。
わたしはこのギターから全てを教わったーー いつも俯きながら生きてきた。 音楽がわたしに光を与えてくれた。 熱情、誇り、挫折、才能ーー青春の全てがここにある。 心を掻き鳴らす、珠玉の青春音楽小説。 朝倉桜は京都の私立校に通う高校二年生。同級生の「モーゼ」こと百瀬は幼い頃から天才ギタリストとしてもてはやされ、今はプロで活躍中だ。学校に居場所を見いだせない桜はいつのころからか目立たぬように行動するのが習い性になっていたが、モーゼの強い勧めでギターを始めることに。すぐにギターの虜になった桜は高校を中退し、モーゼ率いるバンド「モーゼス」に加入。プロのミュージシャンになると決意するが……。
学生からお付き合いを始めた京介と沙織が、ついに結婚式を迎えてーー(春告鳥)。Twitterフォロワー数69万人突破の深町なかの世界を完全小説化! 大切な人と過ごす、毎日の“きせき”を描く短編集!!