小説むすび | 2018年8月発売

2018年8月発売

シンデレラの子守歌シンデレラの子守歌

捨てられた小さな天使、そして…… 愛を知らぬ富豪とシンデレラの二都物語。 ホテルの清掃係のサニーは、とある客室で修羅場を目撃した。 新生児を乗せたベビーカーを押していきなり入りこんできた美女が、 その部屋の客、魅力的な大富豪マックス・グレイランドを相手に、 赤ん坊の父親であるマックスの老父をさんざん罵って出ていったのだーー にわかに事態をのみこめず呆然とする彼に、幼子を押しつけて。 それは、急逝したマックスの父親が女性に産ませた子だという。 彼がこちらの存在に気づかぬよう、サニーはじっと息を殺していた。 だが、マックスはすかさず彼女に目を留め、鬼気迫る声で言った。 「その掃除用具を置いて、この子を受け取ってくれ!」 サニーは退けられなかったーー彼の無茶な願いも、胸のときめきも。 サニーは早くに母を亡くし、遺された4人の弟妹を大学に行かせるため、15歳で学校をやめて働きに出た苦労人。どういうわけか、厄介事を背負いこんでしまう彼女は、今度もまた、無垢な赤ん坊とその異母兄であるハンサムな大富豪を放っておくことができず……。

片思いの第二章片思いの第二章

運命の人と愛し愛され、結ばれる。 それを叶えられるのは彼だけなのに……。 “10年後、おたがい独身だったら結婚しよう” ケイトは学生時代に友人ルークと卒業を祝った夜、そんな協定を結んだ。 しかし、敏腕外科医となったルークの結婚でそれは無効となり、 以来、ふたりは疎遠になったままだった。 本当はずっと彼に片思いをしていたケイトの心も宙ぶらりんのまま。 やがて仕事の一環で、彼女はルークと偶然の再会を果たす。 奇しくもそのとき、ちょうど約束した歳月が過ぎ、 しかもルークは妻の不義で離婚して独身に戻っていた。 そして、ずっと密かに想いを寄せていたケイトの気も知らず、 恋愛感情より“友情”に基づく結婚をしようと、協定の復活を宣言した! 大好きなルークから女性として相手にされてこなかったケイトは、友情結婚を素直に喜べず、今一歩踏み出す勇気が出ません。そんなとき親友の妊娠が発覚し、刺激を受けた彼女は恋愛への幻想や憧れを捨てて前に進む決意を固めますが……。片思いの第二章、開幕!

伯爵と泣けない天使伯爵と泣けない天使

見知らぬ伯爵の匂い立つ魅力に、 乙女の胸はざわめいて……。 「君たちに関することはすべて把握するのが僕の役目だ」 ロンドンに出てきたばかりのテッサとその妹たちは、 傲慢な伯爵ペイトン・ラムスデンを前に戸惑いを隠せなかった。 生前の父が、私たちが全く知らない男性に後見役を頼んでいたなんて。 比類なく美しい伯爵は姉妹の日常にたやすく溶け込み、 寄る辺なきテッサの疲れた心を巧みに解きほぐしていく。 舞踏会で彼とワルツを踊ったあとに物陰で唇を奪われ、 生まれて初めての喜びに漂うテッサは夢想だにしなかった。 彼の唇からこぼれる言葉はすべて偽りだということをーー 甘い愛の囁きも、彼が後見人であるという話も。 特殊な事情により極秘の任務を帯びて姉妹を守護するペイトンと、そんな彼への恋心を密かに募らせるテッサ。制約に縛られながらもどうしようもなく惹かれあう二人に、やがて命の危機が訪れて……。2018年RITA賞ファイナリストが描く激動の愛をご堪能ください!

この結婚は期限付きこの結婚は期限付き

1年だけの期限付きの結婚に、 愛など期待してはいけない。 イアン・マクニール! 莫大な富を誇る一家の次男がなぜここに? 高級リゾートホテルの改装の仕事でマイアミを訪れたリディアは、 関係者の会合の席に突然現れた彼を見て凍りついた。 1年前、リディアは仕事先のタヒチでイアンと出会って恋に落ち、 少しでもふたりきりになる時間があれば情熱のときを過ごした。 ところが、ある日、彼の不実の証拠を見つけて衝撃を受け、 数週間の濃密な関係に終止符を打ったのだった。 いま再びリディアの目の前に現れたイアンは、 調査の末に握った彼女の弱みを利用し、耳を疑うような提案をする。 「きみが12カ月間ぼくの妻でいてくれれば問題はすべて解決する」 『メールオーダー・ブライド』で数多くの受賞歴を誇る筆力を存分に示したジョアン・ロック。本作はその関連作で、前作で脇を固めていた富豪一家の次男イアンがヒーローを務めます。トロピカルなリゾート感あふれる契約結婚の物語をご堪能ください。

富豪に恋した灰かぶり富豪に恋した灰かぶり

彼が欲しいのは形だけの恋人。 どんなに愛しても、報われないのに。 プレスリーは意地悪な継母が売り飛ばしてしまった愛馬に一目会いたくて、 ハリントン家の厩舎へと急いだ。舞踏室は今、パーティーの真っ最中だ。 愛馬との再会を喜んでいたそのときーー。「ここで何をしている?」 怒声が静寂を破り、彼女は驚いて振り向いた。憂いを秘めた端整な顔。 新聞の社交欄の常連、資産家のケイン・ハリントン。 事情を話すと、意外にも彼は馬を返すと言った。 ただし、交換条件は彼の恋人のふりをすること。 莫大な財産目当ての女たちを追い払うには君みたいな娘がぴったりだ、と。 ずっと醜い娘と言われて育った私には、とても無理よ……。 目を伏せる彼女に、練習と称してケインはいきなりキスをした! 神々しいまでに美しい大富豪にたちまち恋したヒロイン。彼が自分を利用するつもりで近づいたとも知らず、初めての恋心を弄ばれて……。本国で高い評価を受けた、作家得意のけなげなヒロインとセクシーな大富豪の、情熱のシンデレラ・ストーリーです。

過ちの代償過ちの代償

レオニーは青白い顔で、大富豪ホーク・シンクレアの再訪に息をのんだ。 ホークがレオニーの妹と自分の息子が交際していることに反対し、 手切れ金を払うと言いに家まで乗り込んできたのは9カ月前のこと。 彼女の顔色が優れないのは、傲慢な彼との望まぬ再会だけでなく、 先日の早産で体が弱っているのが原因だったーー そう、私は過ちを犯した。彼と初めて会ったあの日、たった一度だけ。 私たち姉妹を侮辱した男と、枕を交わしてしまっただなんて……。 この腕に抱いている小さな娘が彼の子とは、とても言えない。 しかし、鋭いまなざしでこちらを見すえるホークの目は、 赤ん坊が確かにシンクレア家の血を引いていることを見抜いていた! その年のベスト・ブックを厳選する企画より、言わずと知れたロマンス界の話巧者、キャロル・モーティマーの作品をお贈りします。1987年に発表された後、2007年に翻訳版が刊行され話題を呼びました。伝説のシークレットベビー&年の差ロマンスをご堪能あれ!

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