2019年1月25日発売
カリブ海の島にあるリゾートホテルで働くブリアンは、ボスのゲイブから不意にプロポーズされ、思わず息をのんだ。黒髪と青い目のボスに愛される夢がついにかなうの?だが詳しい話を聞いて、ブリアンはひどく動揺した。ニューヨークの富豪一族の一員であると判明したゲイブは、祖父から遺産相続の条件として結婚を言い渡されたという。さらに彼は別れた妻が残した赤ん坊の母親を必要としていたので、信頼できるブリアンが選ばれたというわけなのだ。人知れず失望した彼女に、ゲイブは冷徹に言い放った!「この結婚は契約に基づいたビジネスだから体の関係は含まれない」
別れた元恋人の華やかな結婚披露パーティに出席中、孤独が身に染みたキャリーは、闇に沈むバルコニーへ出た。するとそこには、先客がいた。謎めいた緑の瞳の美男。名はニック。寂しさを埋めるように、キャリーはニックに誘われるまま踊り、生まれて初めて理性を忘れて、彼と熱い一夜をともにした。しかし翌朝、ニックの名刺を見てフルネームを知り、驚愕する。私から恋人を奪った花嫁の兄…しかも名だたる大富豪だったなんて!キャリーは何も告げず、眠る彼を残して逃げるように立ち去った。ところが後日、ニックと仕事上で再会してしまったうえに、彼に妊娠検査を迫られた結果、子供を身ごもっているとわかり…。
キャッスルマン夫妻は、傍目には皆が羨む理想の夫婦。夫ジョゼフは世界に名を馳せる作家で、妻のジョーンはそんな彼を長年献身的に支えてきた。そしてこのたびジョゼフが念願の文学賞を手にし、二人は栄光の絶頂を迎えるー。だが誰も気づいていなかった。二人が人には言えない秘密をひた隠していること。その秘密が夫婦を崩壊へと向かわせていたことに。
さる公国の大公に給仕することになったウエイトレスのホリー。でも、彼女はうわの空だった。結婚まではと貞操を守ってきたのに、それが原因で婚約者から別れを告げられ、絶望のどん底にいたのだ。懸命に仕事をこなすものの、思わず涙がこぼれてくる。するとなんと、世界中の女性を魅了するカスペル大公が人払いをし、ホリーを慰めただけでなく、甘い誘惑の言葉をかけてきた。そして夢うつつの中、彼女はあれほど守ってきた純潔を奪われてしまう。ところが、麗しの大公は急に手のひらを返したように冷たい態度をとり、傷ついたホリーは特別室を飛び出したーのちに発覚する妊娠が、非情な大公と彼女を鎖でつなぐことになるとは思いもせず。
領主サー・ロジェに嫁ぐマイナは、運悪く大嵐に見舞われ、やっとのことで許婚の待つ城に到着した。だが、彼女はずぶ濡れだというのに、ロジェは出迎えさえしないという。それどころか、花嫁なぞ不要とばかりに始められた祝宴は既にたけなわ。愕然とするマイナだったが、意を決して大広間に踏み入り、奥の一段高い場所からこちらを見据える端整な顔の許婚を見つけた。そして精いっぱい反抗的な挨拶をして、部屋に引き上げた。するとしばらくして、ロジェがマイナの寝室を訪れ、彼女の先ほどの態度を戒めるため、冷徹に釘を刺した。「わたしの妻となる者に許されるのは、“服従”だけだ」
ジプシーは最初、なにが起こったのかわからなかった。 ウェイトレスとして働くレストランで、突然誰かに腕をつかまれ、 文句を言いかけた彼女は、見覚えのあるグレーの瞳に釘づけになった。 この2年間、夢に現れつづけてきた男性、リコが目の前にいる。 あの夜、二人はお互いしか目に入らないほど惹かれ合い、 すばらしく濃密な時間を過ごした。だが朝がくると彼は姿を消し、 ジプシーはその理由をテレビで知った。 リコの正体は世界的に有名な大物実業家で、亡き父の天敵だった。 今度は私が逃げる番だわ。 あの夜に授かった、娘ローラの存在を隠し通すためにも! 過酷な運命に翻弄されるヒーローとヒロインの激しい愛を描き、一躍ハーレクインのスター作家となった、アビー・グリーン。大御所リン・グレアムと友人同士という彼女のドラマティックな逸作をお贈りします。好評を博した『十八歳の許嫁』の関連作。
17歳で両親をなくしたあと、ルーシーは自活の道を探ろうと秘書養成所に通い、語学力を磨いて、必死で生きてきた。しかし従姉の死後に相続した、崩れかけのコテージに居座る老人からコテージの修理を要求され、途方にくれていた。唯一の財産のフラットを売却する以外、お金は工面できそうもないのだ。そんなとき、先日パーティで出会った富裕な実業家ナイアルとでくわす。一目で彼に惹かれた私の心を見透かしたように、横暴にも唇を奪った男。だが噂でルーシーの窮状を知る彼に、コテージを買い取ると言われた。しかも食事に誘われるとは…。いったいなぜ?彼には一緒に住んでいる美しい恋人がいるというのに。
ある日かかってきた、夫ダニエルの浮気を告げる1本の電話ーその瞬間、レイチェルの世界は粉々に砕け散った。ダニエルは金融界に名を轟かす、敏腕の会社経営者。仕事は常に忙しく、家を空けることも幾晩もある。17歳で彼と結婚し、あまり世間を知らないレイチェルは、疑いもせず、子供の世話をしながら毎日彼の帰りを待っていた。それなのに彼が本当は浮気していたなんて、何かの間違いよ。レイチェルは淡い期待にすがろうとした。だが帰宅したダニエルは、妻の疑いを否定しようともせず、強引に体を奪おうとして…。
結婚式の夜、二十歳の花嫁ルーシーは年上の夫に宣言した。 “結婚しても絶対にベッドは共にしない”と。 愛し合っての結果ではなかった。選択の余地などなかった。 父親の死後、莫大な借金があるとわかり、投資の条件として、 幼なじみの大富豪ジャスティンに結婚を申し込まれたのだ。 それにルーシーは傷ついてもいるのだ。そのむかし、 ジャスティンには、叶わなかった恋人がいたと知った日から。 ほかに好きな人がいるのに、どうして幾度も愛をささやくの? 誰よりも甘やかしてくれるジャスティン。心から慕っていたのに。
兄が拉致されたという知らせを受けたクリスティは、いま、とある国の権力者との面会にうち震えていた。シーク・シャリフ・ビン・ユセフ・アル=サエド。世界を股にかけた実業家として、その名を知られる大富豪だ。だがクリスティには、彼の取り澄ました美しい仮面の下に、冷酷非情な顔が潜んでいるように思えてならない。事実、クリスティの必死の懇願さえ、鼻であしらい、自分の愛人になるなら考えようと、こともなげに言い放ったのだ。クリスティの美しい髪や肢体を無遠慮に品定めしながら。
部屋の片隅で、リジーは客たちの陰湿な陰口を聞いていた。私が恋人を死なせたというでたらめを、彼らは信じているのだ。そんな彼女を遠くから、熱く見つめるひとりの男性がいる。男の色香を滲ませる、ギリシアの大物実業家、セバステンだ。乞われるままにダンスを踊り、唇を甘く貪られると、孤独に耐えかねていたリジーは、彼の屋敷への誘いを受けた。しかし翌朝、あまりに無情な事実を知らされて、唇まで青ざめた。生まれて初めてベッドを共にしたのは、死んだあの人の兄だった。近づいたのは彼女を身ごもらせ、ぼろ屑のように捨てるためー
ヴェリティは、新たに転任してきた医師を見てわが目を疑った。ベネディクトー夢中だった恋人。手酷い裏切りを知るまでは。ある日、なんの理由もなく彼は忽然と姿をかき消したのだ。そのあと、妊娠に気づいたヴェリティはたった一人で産み、心にあいた空洞を埋めるため、娘だけをよすがに生きてきたー弄ばれて、捨てられたのに。やりきれない傷が疼くのに。それでも彼を前にすると、全身のほてりを抑えられない。しかも、彼が放った言葉の刃が、ヴェリティの胸を裂いた。「君の名は?」
サラは、生死の境をさまよっていた。数時間前までは雪に覆われた厳寒の道をひた走っていたはずだ。孤高の男性、マッケンジー・ホークに会うために。行方不明になった兄を救えるのは彼しかいないと…。やがてサラは、ぼんやりと意識を取り戻した。瞼を開けると、燃えさかる暖炉の前に逞しい男性の影が見えた。人を拒絶したような寡黙な背中に、思わず胸が締めつけられる。ひどく傷つけられて、何も感じなくなった虚ろな瞳ー彼は振り返るや、とりつく島もなくサラに告げた。帰ってくれと。
パーディーは精悍な社長ジェアードを密かに愛していた。しかし、ジェアードはいつもふしだらな女だと嘲笑う。パーディーを、彼の甥を誘惑していると誤解しているからだ。渡された手切れ金をもらった過去はたしかにあった。でもそれは、パーディーにとってどうしても必要だったのだ。失明するかもしれない弟の治療費のために、どうしても…。ある夜、拒みきれずに、ジェアードに純潔を奪われてしまう。パーディーが身を起こすと、彼は苦悶に顔を歪めてつぶやいた。「初めてだったのに、どうして黙っていた」
第六天魔王・織田信長が桶狭間で討った今川義元。その義元の佩刀、「義元左文字」は「それを持つ者は天下を取る運命にある」という。信長のいる京までその刀を届ける密命を徳川家康より授かったのは、義元の息子ー大名としての今川家を滅ぼしたとされる天下御免の無用者、今川氏真であった。「己は駿河彦五郎。飛鳥井流と、新当流を少々」今は彦五郎と名乗っている氏真は、和歌と蹴鞠を愛し、その妻、蔵春とともには京へと向かう。その旅路を阻むは「甲賀金烏衆」。剣風吹きすさぶ京への街道に剣聖直伝の彦五郎の剣が、鍔鳴る!蝸牛くも×伊藤悠が贈る剣戟エンタテインメント小説!
完全無比の天才魔法使いにして頼れる兄貴分、魔法女子学園臨時教師・ルウの英雄譚第5弾!晴れて新生活を始めたルウとフラン達へ、急きょ知らされた隣国ロドニアの王女・リーリャの魔法女子学園留学。しかしその裏には恐ろしい悪魔が絡む、巨大な陰謀が隠されていた。果たして、ルウは絶体絶命の危機に陥ったリーリャを救い、ヴァレンタインとロドニア両国の全面戦争を回避させる事が出来るのか!?夢魔の美少女モーラルやルウが従えた悪魔達も、従士として縦横無尽に大活躍!超スケールアップして贈る最新刊!
カミュの『異邦人』を反転させ、ムルソーによって殺害されたアラブ人の弟が紡ぐ“もうひとつの物語”とはなにか!?世界でもっとも読まれたフランス小説を、アラブ人の視点から創造=想像的に捉え返す衝撃作。
財閥令嬢の玲はちょっと天然な高校生。ある日、街で不良に絡まれていたところを通りすがりのイケメン男子・憐斗に助けられるが、彼は暴走族の総長だった。しかも同じ学校に通っていることがわかり、ピンチの時はなにかと救ってくれるように。学校ではファンクラブがあるほどモテる一方で、クールな優等生の憐斗。でも、実は仲間思いで熱い彼の一面を知り、玲は惹かれていく。さらに憐斗は玲のことを「俺の大事なヤツだ」と学校で宣言!彼が全力で守る女子は玲だけのようで…!?一途に愛してくれる総長にドキドキ。
サッカー部エース&生徒会長の湊先輩に突然告白された高1の莉子は、先輩の真剣な眼差しに押され、友達から始めることに。大の女嫌いで有名な先輩なのに、莉子を家まで送ったり毎日一緒にお昼を食べたり…「俺のこと、絶対に好きにさせるから」と、莉子だけには過保護で独占欲全開。そんなある日、莉子は嫉妬した女子たちによって倉庫に閉じ込められてしまう。助けにきた先輩に「絶対守る」と抱きしめられて、ドキドキしっぱなしの莉子。もしかして、恋しちゃった…!?甘さ最上級の溺愛に、ハッピー度も最高潮!