2019年11月22日発売
瞳島眉美以外、全員が行方不明となってしまった美少年探偵団。眉美は彼らを探すため、探偵団のリーダー双頭院学の兄であり創設者、踊のもとを訪れ、アドバイスを受ける。「美術室へ戻れ」-と。その謎めいた言葉を紐解いた眉美が向かったのは、かつて訪れたあの場所だった。眉美は皆を見つけ出すことができるのか?そして再び皆が揃う日は来るのか。最後の事件が始まる!
「シュレディンガーの猫」は生と死が重なり合った状態ならば、俺の初恋はシュレディンガーの恋というべきだろう。意地を通し会社を退職した俺に、妹から一年ぶりの電話。病を抱えた高校時代の恋人を捜しに行こうというのだ。彼女の足跡を辿り妹と旅に出た俺が出会う、切なく優しい恋と謎。旅の終着地で俺が目にした終わった恋の結末とは。心に希望が灯る青春恋愛ミステリー。
歴史ある老舗ホテル・ウィンチェスター。ここには444の亡霊が棲みついている。コンシェルジュとして働く勤続十年目の友納は、ありえないトラブルに振り回されながら今日も最高のおもてなしのために奔走する!血の降る部屋、怪奇現象が頻発する呪われたフロア、五十三年前の火災事故ーの謎。“死者の祭り”ハロウィーンに現れる怪物とホテルの関係に隠された切ない秘密とは?
今年も学園祭の季節がやってきた。各陣営の集まる会議で恒例のミスコンが中止となったことを知ったエリザベスは「涙なしでは見れない大傑作のお芝居」をロイヤル陣営の出し物として提案してしまう。しかし、肝心の題材が見つからずエリザベスはメイド隊の力を借りることに。そこでベルファストが思い出したのは『幽霊メイド』の存在。図書館で彼女を描いたと思われる絵本を見つけた一同。早速エリザベスが脚本を執筆し、配役を決め、学園祭に向けてお芝居の練習が本格的に始まる。そしてロイヤル陣営の集大成となる舞台の幕が上がるのだが、予想だにしないハプニングが…!!果たして彼女たちは無事ハッピーエンドを迎えられるのかー!?
六大職業魔法“戦士”“聖職者”“魔導士”“鍛冶師”“探索者”“学者”。転生を繰り返すことによって、そのすべてを習得し、いずれの職業魔法でも世界最強となった大賢者がいた。しかし、一回の人生につき、ひとつの職業魔法では、強さに限界があることを悟り、絶望する。諦めかけた大賢者だったが、唯一魔法が使えないと思われていた劣等職“村人”が実は万能職であることを発見し、再び転生する。かくして“村人”に生まれ変わった大賢者は、劣等職と馬鹿にする人間たちを黙らせ、世界最強へと成り上がる。飽くなき強さを追い求める男の異世界バトルファンタジー!
重婚が認められたことにより、ラミア、ケンタウロス、アラクネの三人と一気に婚約してしまったグレンは、より一層、診療所の運営に励んでいる。季節は秋になり、墓場街の支配人・モーリーは、観光業の施策として街をあげての収穫祭を提案。しかし、開催には魔族の有力者である吸血鬼の了承を得る必要があるらしく…。なぜかグレンがその交渉を任されることに!右往左往していたある日、サイクロプス少女のメメが任されたアクセサリー店で偶然にも有力者吸血鬼の娘・プラムと出会い、収穫祭実現への道が開けていくー!ついにアニメ化決定!モンスター娘への愛が結実した“モン娘”診察奮闘記、第7弾!!
佳境を迎える大規模イベント、『リバイヴ・オブ・ディスピア』。グラシオン・ゲーティスとの決戦を目前に控え、リューたちは訓練や攻略資料探しに奔走していた。その一方で、リューへの好意を一層深めたイーリスが積極的に甘えてきたり、リューに心酔する『五大リュー狂い』も登場して、ますます賑やかになっていく。そんな中、艶かしい褐色の女悪魔ディーアが現れてリューたちに宣戦布告。突然の新たなる敵に対して、緊迫感と戦意は最高潮に!決戦は目前。準備は万端!!大規模イベントのフィナーレにふさわしい舞台に、いよいよ最凶のソロ神官が立つー!大人気VRMMO冒険記第五弾!
ルッツがこれまで暮らしてきた王国は、平民は出世することができず、努力を否定され、時間外手当も出ない過酷な国だった。ついにルッツは愛想をつかし、出自に関係のない完全実力主義とされる帝国に引っ越すことに。そこは努力が評価され、他人とは違う発想が認められる素晴らしい国だった。さらに、王国では無価値とされたルッツの様々な魔法は、帝国では分隊長レベルに匹敵する驚異的な能力であるという。やりがいがある環境で正当な評価を受け、報酬を受け取り、立身出世の道も進める。ルッツはこの新天地で頑張ろうと決意する。圧倒的速度で出世する魔法使いの異世界無双ファンタジー!!
普段から巧みな言葉遣いで、見事に危機回避して生きてきた主人公・浅尾英作。「(嘘さえあれば)俺は最強だぜ!」と今日も高笑いをして歩いていたところ、まさかの転倒事故によって死を迎えた。しかし、そこで魔導士・マリンに召喚され、救世主・エイサーとして異世界転生を遂げることになる!!言われるがまま岩から聖剣を引き抜き、半ば強制的に戦場に放り込まれるも無事に国を守ることに成功したエイサーだが、翌朝、目を覚ますとどこにも聖剣が見当たらずー。誰にも聖剣をなくしたと言えないエイサーは、今まで培ってきたハッタリの力と“神回避”の能力を駆使し、聖剣を取り戻すために異世界を奔走する!!最強のハッタリ救世主が贈るファンタジーコメディ、開幕!!
天正八年、高野山大門炎上。火をつけたのはノブナガ配下の「黒母衣衆」だった。高野客僧・木食応其は、比叡山の焼き討ちを想起させる事態を前に、密教秘術を使いこなす修験者のナビキらに戦の準備を命じる。さらにノブナガの重臣・ミツヒデが主君への不信を募らせていることを知り…。
HOW=不可能な謎専門の御殿場倒理。WHY=不可解な謎専門の片無氷雨。密室事件と思いきや壁には巨大な穴が開けられていた。犯人の目的とは?(「穴の開いた密室」)トンネルに入った女子高生が忽然と姿を消した。彼女は一体どこへ?(「消える少女追う少女」)など全6篇収録。俺たちには、まだ解いていない不可能で不可解な謎がある。
人格者と評判も高かった夫婦が、身体中を切り刻まれコンクリート詰めにされ埋められた。血を分けた娘と、その恋人によって…。その残虐性から世間を震撼させた『文京区両親強盗殺人事件』から18年後。事件をモチーフにした小説が週刊誌で連載されることになる。そこで明らかになる衝撃の真実とは!?極上のイヤミス長篇。
三年半ぶりに日本の地を踏んだ復員兵の貝塚透馬は、衝撃の事実を知らされる。空襲を逃れ軽井沢の山荘に疎開していた両親が、ピストルを持った強盗に撃ち殺されたというのだ。犯人は未だ捕まっておらず、遺体の第一発見者であるメイドの八重は事件後、姿を消した。両親を殺したのは誰なのか。東京で八重の捜索を開始した透馬だったが、フランス留学時代の旧友、恵理子に再会したことで思わぬ事態に巻き込まれていくー。事件の裏に見え隠れする、ナチスの隠し財産をめぐる恐るべき国際謀略とは!?
戦国の覇者にして、第六天魔王とまで呼ばれるほどの苛烈な武将として恐れられた織田信長。尾張は、周囲を強大な勢力に囲まれ、いつ呑み込まれてもおかしくはない。それどころか国内も四分五裂。父・信秀の急逝で若くして継いだ織田弾正忠家の家督は、弟・信勝との諍いが起きるなど内憂外官の様を呈していた。そんな中で信長は、戦国の生き地獄をなんとしてもつくりかえるという熱き理想に燃え、常識にとらわれず、既得権益をものともしない領国経営を目指すゆえに「大うつけ」と呼ばれる。破天荒な言動は、自分がつくりあげたい理想の世の中=奪わず、殺し合わなくてもよい世の中「天下静謐」を実現するためだった。熱血の信長の若き日々。長篇戦国歴史ロマンここに登場!
現代イタリア文学と聞いて思い浮かべるのは、エーコ、タブッキ、カルヴィーノ、ブッツァーティ、モラヴィア…しかし彼らがおもに活躍していたのは前世紀のこと。では、イタリアの文学は衰退したのかといえば、とんでもない、なぜこれまで紹介されてこなかったのか不思議に思える作家たちが山ほどいるのだ。本書はいまを生きる新しいイタリアの作家によるヴァラエティ豊かな作品を厳選した、本邦初の21世紀イタリア短篇アンソロジーである。普通の人々の生活に降りかかる移民・格差・人種問題、新しいセクシャリティのかたち、めくるめく幻想の世界、そして甘くほろ苦い少年少女時代の記憶ー現在のイタリア文学シーンを代表する13人が繊細に大胆に鮮烈に描く多様性にみちた15の短篇を収録。巻末に各作家・作品を詳述する解説を附す。
秘書のローレンはハンガリーの深い森へと赴いた。上司の異父兄ドミニクを帰郷させるためだ。森を抜け、小屋を訪ねると、現れたのは荒々しい風貌の男性。母の訃報を伝えた赤いコート姿の彼女を赤ずきんとからかい、ドミニクはあろうことかいきなりキスをした!しかしー。「帰れ。ぼくを捨てた母にも、見知らぬ家族にも興味はない」動揺しつつも説得を続ける彼女に、彼が出した帰国の条件は、“ぼくが望んだらいつでもキスをすること”。なんて不埓な人!なのに…彼と触れた唇が妙に熱い…。
クレシダは12歳のとき、母の衣装部屋の奥に、手紙と写真入りの小箱を見つけ、王の実の娘ではないと知った。以来、華やかな姉たちの陰で勉学に励み、ひっそり生きてきた。そんなある日、留学中のクレシダに縁談が舞い込む。ずっと自分を無視していた王の頼みにクレシダは喜んだが、相手のシーク・ハリルは、経済援助を盾に結婚を迫る冷血漢だ。宿命を受け入れた彼女にしかし、想定外の出会いが訪れる。帰国前夜に知り合った、物憂げな黒い瞳のセクシーな男性ーひと目で心奪われた彼こそ、誰あろうハリルだった!
父親の死後、実の母親に家を追い出されたセイディは、スペインの店でシェフとして腕を磨く日々を送っていた。ある日、彼女は店の上客のアレゴン公爵が事故に遭ったと聞き、心をこめて作った料理を病院へ届けてもらった。その後、セイディは公爵の望みだと言われて、彼の城を訪れた。実は公爵は、彼女の料理を一瞥するなり捨てていたのに。城で待っていたのは、放蕩者で知られる公爵の熱い誘惑だった。なぜ高貴な彼が、あくせく働くだけの平凡な私に目をとめたの?セイディはまだ知らなかった。自分が公爵の子を身ごもる運命を。