2019年発売
追放した人たちはお帰りください アツ〜い漢祭りが始まるんで! 追放された者たちによる伝説のパーティーが暴れまくるファンタジー 第3回ツギクル小説大賞 大賞&ファン投票賞 W受賞作! 帝国軍、勇者のパーティー、魔王軍、魔法学校、それぞれ所属していたところから追放された男たちが偶然出会い、種族の壁を越えて最恐パーティーを結成。 困難なクエストを楽々クリアしたり、名のある賞金首や怪物を気軽に討ち取っていると、噂を聞きつけたかつての仲間や女たちが涙ながらに謝罪し、連れ戻そうとしてくる。 そのたびに男たちは叫ぶ。 「今さら手のひらを返してんじゃねぇ!」 不遇な人生を過ごしたがゆえに、その日その日を自由に生きようとする男たちが世界を揺るがす。
字を間違えて 申し訳なかったのじゃぁあああああ! by 誤字っ子女神 最弱から最強へ逆転成り上がりファンタジー 15歳になると何か一つスキルを授かる世界。 冒険者を夢見る少年カルタが得たスキルは、どんな攻撃でも受けたら即死するという最弱の紙装甲であった。 屑スキルと村人からは罵られ、仲間や村長にも蔑まれて村から追放処分を受けた矢先、少年は白い空間に飛ばされ女神様に告げられる。 「ごめんなのじゃ! 手違いで、スキル名を誤字っちゃったのじゃ〜」 最弱だと思っていたスキルの本当の正体を知った時、少年は自分を馬鹿にして追放した仲間や村を見返すために動き出す。 最強の冒険者を目指すカルタの旅が、今はじまる!
今世紀に入ってから再発見され、世界のモダニズム地図を書き換える存在として近年注目を集める戦間期ポーランドの作家・詩人デボラ・フォーゲル。その短編集『アカシアは花咲く』と、イディッシュ語で発表された短編3作を併載。同時代の作家ブルーノ・シュルツによる書評も収めた。
長野の冬は長く厳しい。インストラクターの賢二は、1台のエアコンで家中を暖められる「まほうの家」を購入する。ところが、その家に引っ越した直後から奇妙な現象が起こり始める。我が家を凝視したまま動かない友人の子ども。赤ん坊の瞳に映るおそろしい影。地下室で何かに捕まり泣き叫ぶ娘。想像を絶する恐怖の連鎖は、賢二の不倫相手など屋外へと波及し、ついに関係者が怪死を遂げる……。第13回小説現代長編新人賞受賞作。 狂気に迫りおおせた作品。--朝井まかて 最後の1ページ、ここまでやるか。--石田衣良 ここまでおぞましい作品に接したのは初めてだ。--伊集院 静 読みながら私も本気でおそろしくなった。--角田光代 情動の底の底にある不安感を刺激される。--花村萬月 選考委員、全員戦慄。 第13回小説現代長編新人賞受賞作。 長野の冬は長く厳しい。スポーツインストラクターの賢二は、一軒のモデルハウスに心を奪われる。「まほうの家」という売り文句がついたその家は、たった1台のエアコンで家中を同じ温度で暖めることができた。寒がりの妻と娘のためにも、真剣に購入を考え始める賢二だったが、実家のことが気にかかる。年老いた母と、引きこもりの兄。二人を古い実家に残し、新しい家を買っていいものか。意を決して母に相談するが、意外にもすんなり納得してくれた。 「いつも監視されているから、隠しておくのも大変なんだ」 わけがわからない兄の言動は気になるものの、賢二は家を建てる決心をする。 1年半後、新居は完成し、新しい家族も生まれた賢二は幸せの絶頂にいた。ところが、その家に引っ越した直後から奇妙な現象が起こり始める。我が家を凝視したまま動かない友人の子ども。赤ん坊の瞳に映るおそろしい影。地下室で何かに捕まり泣き叫ぶ娘ーー。想像を絶する恐怖の連鎖は、賢二の不倫相手など屋外へと波及していき、ついに関係者の一人が怪死を遂げる。 ひたひたと迫り来る悪夢が、賢二たち家族の心を蝕んでいく……。 圧倒的な恐怖で選考委員を驚愕させた、「イヤミス」を超える、世にもおぞましい「オゾミス」誕生! あたたかい家 リソウの家 まほうの家
藩の命運をかけ、少年は舞った。 荒涼たる土地に生まれた十五歳が、芸によって摑んだ一筋の光。 土地も金も水も米もない、ないない尽くしの藤戸藩に、道具役(能役者)の長男として生まれた屋島剛は、幼くして母を亡くし、嫡子としての居場処も失った。 以来、三つ齢上の友・岩船保の手を借りながら独修で能に励んできたが、保が切腹を命じられた。 さらに、藩主が急死し、剛が身代わりとして立てられることに、 そこには、保の言葉と、藩のある事情があったーー。 直木賞作家の新たなる代表作!
束の間の平穏は去り、オルン村は元コンスル帝国軍人ライディネス率いる軍に再び包囲された。エンスとトゥーラは、エンスを追ってきた邪悪な化物に立ち向かうべく〈死者の谷〉に降り、戦線を離脱。エミラーダはある目的を胸にライディネス軍に寝返る。だが、事態はエミラーダの思惑を超えてとんでもない方向に動き出していた。この世に戻って来たエンスは事態を収拾し、魔女国の呪いを解くことができるのか。紐結びの魔道師三部作完結!
「未解決の謎か」--ある夜、ミス・マープルの家に集った客が口にしたその言葉がきっかけで、〈火曜の夜〉クラブが結成された。毎週火曜日の夜、ひとりが個人的に知っている謎を提示し、ほかの五人が推理を披露するのだ。凶器なき不可解な殺人「アシュタルテの祠」、動機と機会の奇妙な交錯「動機対機会」など傑作ぞろいの13 編。ミステリの女王クリスティの生んだ名探偵として、エルキュール・ポワロと双璧を成すミス・マープル。いまなお世代を超えて愛される名探偵が初めて読者の前に登場した短編集が、新訳でリニューアル!
文字のひとつひとつに色を感じる共感覚を持ち、写真家として大成功をおさめたゼバスティアン。だがある日、若い女性の誘拐・殺人容疑で逮捕されてしまう。捜査官に強要されて殺害を自供したゼバスティアンを弁護するため、敏腕弁護士ビーグラーが法廷に立つことになった。緊迫感に満ち満ちた裁判で暴き出される驚愕の真相とは。既刊累計300万部突破、本屋大賞「翻訳小説部門」受賞作家が「罪とは何か」を問いかけた恐るべき問題作、待望の文庫化。
妖怪奉行所では、烏天狗一族がお役目を一手に引き受けている。飛黒は烏天狗の筆頭であり、奉行の月夜公の右腕だ。そんな飛黒が双子の息子右京と左京を奉行所に連れてきた。双子も将来はお役目につく身、今のうちに見学させておこうというわけだ。今日も様々な妖怪の訴えを受けて、てんてこ舞いの烏天狗達。だが、その陰で月夜公の甥の津弓、妖怪の子預かり屋の弥助を巻き込むとんでもない事件が進行していた。大人気シリーズ第七弾。
マジメだけが取り柄の信用金庫職員、和泉慎平。しかし、神にも等しき存在に遭遇したことをきっかけに、彼の人生は一変した。対戦型カードゲームを通して仲良くなった憧れのアイドル・冴月晶ー人類の守護者たる魔法少女でもあった彼女を打ち倒したことで、その仲間たちに命を狙われていく。「偉大なる王からの贈り物です。さあ和泉様、ご命令を」手に入れたのは、ただの人間を最強の悪魔召喚士に変えるカードゲーム『デモンズクラフト』と、悪魔に堕ちて慎平に忠誠を誓う晶。後戻りはできない。手にしたカードで戦うしかない。おっさんカードゲーマーVS.最強魔法少女、ここに開幕!
雪と氷に閉ざされた僻村に隠遁する老画家の調査をひそかに依頼された若き研修医の戦慄と絶望の27日間ーすべてが底なき深みへ崩れおちて凍りつく。世界文学の極北をきわめたトーマス・ベルンハルトの比類なき傑作。
キョウコは、月10万円の生活費で「れんげ荘」で おおむねのんびり穏やかに生活している。 母親が突然倒れ、救急病院のICUに運びこまれたり……、 バイトしては海外旅行をしていた隣人で 「旅人」のコナツさんの将来について相談に乗ったりと……、 いろいろなことがあるものの、ラジオを聴きながら、 ゆっくりコーヒーを呑んだり、時折遊びに来ていた猫(ぶっちゃん)が 飼い主と散歩しているところに出会ったり……。 日々季節の移り変わりを感じながら、 丁寧につつましく暮らす、小さな幸せの物語。
喫茶店「デザート・ムーン」のマスターが北海道土産のホンコンやきそばをふるまってくれると聞き、折川イズミは小岩井沙月を誘って店を訪れた。店内にはイズミの同僚の鳥飼や、この店の常連・和泉の姿も。話に出たのは、小岩井がオーナーを務めるカフェ「SATSUKI」で起こった小さな事件のこと。小岩井に思いを寄せるマスターと鳥飼は、どうやら彼女が心配なようで…。まじめで正義感の強いイズミとひねくれ者の和泉、二人が見つめる事件の真相はー。書き下ろしシリーズ第二弾。
妻を亡くした元弁護士の木野健。虚無感に苛まれ、本土から離れたこの島へ流れつき、漁師として生きていた。ある日、島に作家の群秋生と、薔薇の栽培をしているという山南定男と名乗る男たちが現れ、この辺りの海域に詳しい木野に自分たちのパワーボートの船長をしてもらいたいと依頼をする。断る理由がないまま引き受けた木野だったが、山南という寡黙な男の瞳に深い闇を感じていたー。愛憎と因縁が、心震わせるものたちの運命を大きく変えていく。シリーズ第十五弾!!
照月堂の主・久兵衛の菓子作りの才に対して、警戒を見せる上野氷川屋の主人・勘右衛門。 久兵衛の味を盗もうとしてか、久兵衛の弟子で、 先ごろ自分の店を開いたばかりの辰五郎を引き抜こうと、卑怯な策を仕掛けてくる。 そんな父のやり方を憂う氷川屋の跡取り娘・しのぶは、 友であるなつめや照月堂の皆に顔向けできないと意気消沈していた。 なつめは元気を出してほしくて、しのぶとある約束をして──。 大人気書き下ろし時代小説シリーズ、第四巻。
甲府市内の宝石店が強盗グループに襲撃された。 警備員二名を殺傷し、三億七千万円相当の宝石を強奪した犯人たちは、なぜか冬の北岳へと向かった! 追跡する刑事たち、それをバックアップする山岳救助隊の夏実や静奈。そして救助犬二頭。 非情な裏切りや、果てなき欲望が渦巻く白い山。 その静寂を切り裂いて、一発の銃声が谺したとき──!(解説:村上貴史)
千駄木すずらん通りの一番端にある、四代続くトトキ時計店。 十刻藤子は、妹・桜子の三つ子の出産で手が離せなくなった母親に代わり店番をすることに──。 時計に全く無関心で知識もない藤子の前に、スイスから来たという不思議な兄弟が現れた。 町のシンボルであった時計塔を二十年ぶりに動かすというが……(「塔の上の大時計」より)。 日常のさまざまな謎を、ラグジュアリーな時計とともに解決していく、書き下ろし下町ミステリー。