2020年2月発売
代々、執事や侍女長を輩出する家に生まれた私。憧れの人はオディロンー皆が恐れる魔王さま。子どものときからずっと憧れていた。そんな私に魔王さまのお世話係のご指名が!!まったく家事ができないコミュ障だったなんて!でも大丈夫!掃除に洗濯、お料理もお任せあれ。えっ!キス!?カラダの関係まで!?私はそういうお世話係じゃありません!!!そんな…!?ずっと一途に恋していた!?結婚相手としてのご指名だったなんて…!身分差&体格差カップルの新婚ラブコメ。
VRMMOゲーム『Lost Legend Online(通称LLO)』でゲームの楽しさを知ったチトセ。ゲームに誘ってきた、妹のハルカを始めとする熟練の仲間たちとともに、「クラン」を組み、攻略に励んでいた。しかしそのためには、難関クエストをクリアする必要がありー!「お兄ちゃんは強敵に出会えて、わくわくしてるんだよねー」「ああ…というか、よく分かるな?」「だって昔からそういうところあったし、ね?」悔しい気持ちを抱きながらも、改めてゲームの楽しさ、そして仲間とともに何かを成し遂げることの尊さを思い出すチトセ。そしてまた新たなクエストに挑むのだったー!
実業家の片瀬耕一は妻の靖代、その妹である早紀と東欧を旅していた。トランシルバニアに入ったとき、靖代は体調を崩して亡くなってしまう。異国の地だったが、その土地に埋葬することに。そこには奇妙な風習があり、棺の中で目覚めた時に鳴らすベルを墓標の十字架に取り付けるのだ。鳴るはずのないベルが鳴り響くとき、女子大生・亜由美と相棒ドン・ファンは事件に巻き込まれていく!シリーズ第33弾!表題作ほか「花嫁は滝をのぼる」収録。
アルフレッド・ポリーは貧しい商店主の家に生まれ、服地商の徒弟になる。父の遺産で自分の店を開いたものの倒産寸前。高嶺の花の少女にふられた反動で結婚した従妹の妻との仲もうまくいかず、ある決心をするー自宅に火を放って剃刀自殺をし、生命保険と火災保険を妻に遺して不毛な人生に幕を下ろすのだ、と。一九一〇年に発表された、ウェルズ中年期のコミック・ノヴェル。「SFの父」が自身の若き日を投影し、下層中産階級の苦悩をコミカルかつ哀切に描く。作家自ら、最愛の作品と認める自伝的長篇。人生の「おぞましい穴ぼこ」に嵌まり込んだ男の起死回生の物語。本邦初訳!
「シャープでダークでユーモラス。唸るほどポリティカル。恐れ知らずのアナキーな展開に笑いながらゾッとした」 ーーーブレイディみかこ(英国在住保育士、ライター) 「毎日の生活に侵食する、暴力と格差と不条理。ケンドリック・ラマーの『To Pimp a Butterfly』を最初に聴いた時のように、ドナルド・グローヴァーの『Atlanta』を最初に見た時のように、すべてのエピソード(短編)を夢中になって読み進めた」 ーーー宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト) 『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラー・リストに初登場13位でランクインし、同紙のレビューでも激賞。『Vogue』『Elle』といったファッション誌や「ハフィントン・ポスト」「バズフィード」などのネットメディアでも取り上げられ、人気テレビショー「Late Night with Seth Meyers」に著者本人が出演するなど、新人としては異例の注目を集めた新進作家、ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー。そのデビュー短編集『フライデー・ブラック』の初の邦訳版(訳者はブラックカルチャーに縁の深い米国在住の翻訳者/ライターの押野素子氏)。 現代に生きるアフリカ系アメリカ人につきまとう暴力と理不尽さを描いて鮮烈な印象を残す「フィンケルスティーン5」、大量消費社会のグロテスクな姿をホラー的感覚でブラックユーモアたっぷりに描いた表題作 「フライデー・ブラック」などの短編、全12編を収録。 ●目次 ●フィンケルスティーン5 ●母の言葉 ●旧時代<ジ・エラ> ●ラーク・ストリート ●病院にて ●ジマー・ランド ●フライデー・ブラック ●ライオンと蜘蛛 ●ライト・スピッター──光を吐く者 ●アイスキングが伝授する「ジャケットの売り方」 ●小売業界で生きる秘訣 ●閃光を越えて ●謝辞 ●解説 藤井 光(英文学者、同志社大学教授) ●訳者あとがき
イグアナが料理されれば盗賊団が上海に押し寄せ、そこに無双の甘党が上陸。風水師が二色に塗り分けられ、ホラー映画の巨匠がむせび泣くと秘宝『蝙蝠』の争奪戦が始まった!革ジャンの美青年がカプチーノをオーダー、一瞬で10万ドルが吹き飛んだら、上海猛牛号で渋滞をすりぬけ、まぁとにかく寿司喰寧。歯が命のイケメン警察署長が独走し、青年が霊感に覚醒したとき、パンダが街を蹂躙する!張り巡らされた魔術に酔いしれよ!圧巻のエンタテインメント。
レカン、エダ、アリオスの一行は強さを求める女騎士“ヘレス”と出会い、ともにダンジョン攻略を目指すこととなった。エダの成長や自らの帰る場所に安らぎを覚え始めたレカン。そんなとき王都から突如シーラの存在を知った神官たちが訪ねてくる。それぞれの旅路。“狼”は強さを求め再び歩き出す。孤高の狼レカンの英雄譚。
日陰者だった隆也に、異世界でモノつくりのスキルが開花した。それも誰もが目を見張る超絶レベル!さらに周囲にはメイドに神官、上級魔族に魔法使い、はては狼幼女までが集まり出して!?乙女心が渦巻く女の子たちの好意と熱い視線を受けながら、隆也は卓越した能力を活かし、魅惑の異世界を駆け巡る。冒険、友情、恋、成長…すべてが詰まった物語、開幕!第4回カクヨムWeb小説コンテスト異世界ファンタジー部門“特別賞”受賞作。
かけがえのない仲間・アーヴィンを失ったソーヤたちは、喪失感を抱えながらも、再びダンジョン攻略に挑む。そして今、一行は最大の試練に直面していた。第十九階層“狂階層”。そこは、行方不明者が続出し、魔が棲むという超難所。さらにその恐怖の魔の手がラナにもおよび…。激闘に次ぐ激闘、試される絆。苦難の先にソーヤが手にするものとは!?興奮のシリーズ第3弾。
悪魔討伐を成し遂げ、産業都市を救った鍛冶師見習いジン。戦いで覚えた魔導スキルを鍛えるため、仲間たちと魔法の勉強会を開催。皆で魔法剣作りに挑戦!そして目標である唯一無二の武器作りのため、今度はカマドを飛び出し港町での出張販売に出発!鍛冶頭メルキュリオとその弟子2人と一緒に、武器の販売&出張鍛冶に挑むー!
宝くじに当選して脱サラした元商社マンの奥田圭吾。北海道の人里離れた地に移住して悠々自適な独身農家にーと思いきや突然鶏小屋ごと異世界転移!?それでも初志貫徹とばかりに言葉も通じない世界で自給自足の生活を始める圭吾だったがー。異世界だろうが“元”商社マンのスキルは伊達じゃない!?人間嫌いアラフォーのソロ異世界隠遁ライフ開始!
ダンジョンが出来て3年。ダンジョン攻略が当たり前になった世界で、社畜として生活していた芳村が、不意に訪れた不幸?な偶然で世界ランキング1位にランクイン!のんびり生活に憧れて退職し、ダンジョンに潜ることにはしたものの、手に入れてしまった未知のスキルに振り回されて、ダンジョン攻略最前線にかかわることに。スローライフの明日はどっちだー!?
高校生の毅は詩を書いているが、全く評価されていない。一方、親友のあたるの小説には多くのファンがいて、新人賞の最終候補にも残っている。しかも、あたるは毅が片想いしている女子と付き合っていて、毅は劣等感でいっぱいだった。ある日、小説投稿サイトにあたるの偽アカウントが作られる。「犯人」を突き止めると、それはなんとあたるの作風を模倣したAIだった。あたるの分身のようなAIが書く小説は、やがてオリジナルの面白さを超え始め…。あたると違って、おれに才能はない。だけど友だちのために、最後に、書きたいー芥川賞作家が文学にかける高校生を描くエンタメ青春小説。
認知症の父の突然死。ある晩、内科医の輝彦は、妻・慶子の絶叫で跳ね起きた。父の久が慶子の入浴を覗いていたというのだ。久の部屋へ行くと、妻に似た裸婦と男女の性交が描かれたカンバスで埋め尽くされていた。久が認知症だと確信した輝彦は、久が残した事前指示書「認知症になったら専門の病院に入院させる。延命治療の類も一切拒否する」に従い、久の旧友が経営する病院に入院させることに。弁護士をしている弟の真也にも、事前指示書の存在を伝えた。父の長い介護生活を覚悟した輝彦だったが、ほどなくして久は突然死する。死因は心不全。しかし、あまりに急な久の死に、疑惑を抱く者もいてー。医師の兄と、弁護士の弟は、真相にたどり着けるのか。
付き合い始めの郁也に、そのうちセックスしなくなると宣言した薫。もともと好きではなかったその行為は、卵巣の病気を患ってからますます嫌になっている。そんな薫に郁也は「好きだから大丈夫」といい、セックスをしない関係でいる。ある日、郁也に呼び出されてコーヒーショップに赴くと、彼の隣にはミナシロと名乗る見知らぬ女性が座っていた。郁也の大学の同級生で、彼がお金を払ってセックスした相手だという。ミナシロは妊娠していて、子どもをもらってくれないかと彼女から提案されるのだが…。第43回すばる文学賞受賞作。
安永七年正月。白梅の香り漂う新年早々、尚武館佐々木道場に朱塗りの大薙刀を引っ提げた道場破りが現れる。道場の後継者となった佐々木磐音は難なく撃退するが、襲い来る手練の刺客は後を絶たない。彼らを背後で操る黒幕による、道場潰しと自身を抹殺せんとする謀略を知った磐音は、おこんとの祝言を間近に控え、一計を案じる。
尚武館佐々木道場で朝稽古に励む磐音を、元師範の依田鐘四郎が訪ねてくる。西の丸御近習衆となった鐘四郎から、徳川家基の言伝を聞いた磐音は、かねてよりの約定を果たすために、すぐに深川へと出かける。御典医の桂川甫周に伴って城中に向かうことになった磐音は、ある策を練る。しかし、西の丸には不穏な影が忍び寄り…。
勇者召喚に巻き込まれた主人公・乙木雄一が女神から与えられたのは余り物スキルの数々。雄一を召喚した者たちには役に立たないとされたが、その膨大な数のスキルはかつてない可能性を秘めていた!そんな雄一に、人生35年目にしてついにモテ期が到来!!受付嬢に女騎士、男の娘魔導士、双子を連れた未亡人、さらにはヤンデレ少女と女体化魔法で女になった男子まで!?くせ者だらけのヒロインが揃っていく中、はたして雄一はどんな答えを出すのかー。などとイチャワチャやっている内に、敵の魔族四天王が街に襲来!混沌がすぎるおっさんの日常はいかに!!