2020年7月発売
神に見捨てられ、祖国に殺された王女ルネ。最強のアンデッド“怨獄の薔蔽姫”となった少女は救いの手を振り払い、復讐の道を突き進む。王都へ押し寄せる異形の軍勢。戦うほどに“増えていく”不死者。この世の地獄で、ルネは独り嗤う。胸に抱くべき祈りはただ一つ…『許さない』。この戦いが、たとえ正義にあらずとも!最強王女の復讐紀行、第二弾!
腕はいいのに対人能力ゼロな引き籠り錬金術師セレス。 ある日遂に家を追い出され、別大陸の田舎街へ辿り着く。 そこで暮らし始めるのだが、作った薬は難病を癒し、戦えば魔獣を殲滅。 気づけば街が賑わい、依頼も次々と増えていくことに。 「私は引き籠りたいだけなのに……!!」 これは隠遁生活を目指すも無自覚に仕事を増やす錬金術師の奮闘記である。
オークを処分したお金で武器を購入するためガンツの店に訪れたナオたち。同じく異世界に転移してきたトミーの協力も得て、新しい武器を手に入れると、今度はさらなる力を得るための訓練を始め、戦力の底上げに奮闘する。そして見事新スキルを得た一行は、モンスター狩りに大山椒魚捕獲(という名のレジャー)と、次々とイベントにチャレンジするのだった。そんな中、街には巨大キノコが現れて!? 異世界に転移してから、安定した生活を夢見て奮闘してきたナオたちが、様々なドタバタを経て、ついに念願のマイホームを手に入れる! プロローグ/第一話 戦力アップ作戦/第二話 オークを殲滅せよ/第三話 釣行/第四話 キノコ災害/サイドストーリー「翡翠の翼 其の二」
新人トリマー・エリナは帰宅中、車にひかれてしまう。人生詰んだ…はずが、なぜか狼に保護されていて!?どうやらエリナが大好きなもふもふだらけの世界に転移した模様。しかも自分も猫耳幼女になっていたので、周囲の甘やかしが止まらない…!おいしい料理を作りながら過保護な狼と、もふり・もふられスローライフを満喫します!単行本でしか読めない書き下ろし番外編付き。
意気揚々と名門校フェルバン魔法学園の門を叩くも学力テストの結果、学年最低のFランククラスである「召喚科」に振り分けられてしまったアルフレッド。入試最低点という不名誉をわかち合う個性あふれる四人の級友と共に、最初の課題として召喚獣探しを始めたが、なぜかアルフレッドは分不相応にも最上位魔獣であるドラゴンと契約してしまった!!しかも美少女に変身したそのドラゴンは、アルフレッドのことを「恋人だ」と言いだして!?カースト最下層生徒たちの波乱の学園生活が、ここに始まる!!
ある日、男子高校生のコータは異世界に召喚された。コータを召喚したのは自らを魔女と名乗る少女のリゼ。 魂のみを召喚されたコータは、彼女お手製のぬいぐるみを仮の体として与えられる。事情を聞くうち、コータはリゼがとある事情から家出をして実家に追われていることを知り、成り行きから彼女が一人前の魔女となる手助けをする旅に出ることになる。ところがリゼは魔法が使えない”無能魔女”というだけでなく、そのおバカさと空気の読めなさで、コータの異世界ライフを振り回すのであったーー。
お世辞にも上手とは言えない。 けれども、啄木の小説には何かある。 ずっと遠くを見たがっている。 彼の生涯をずっと辿っていくと、途中でせつなくなってくる……年譜を読んでいて、明治43年ぐらいのところにくると、あ、もうちょっとで死ぬ、と、ドキドキしてくる。すでに死んでいる人なのに、なぜかそういう錯覚に陥る……ほんとうに気になる詩人、あるいは歌人、あるいは小説家。この人をどう呼んでいいかわからないけれども、たぶん、日本の近代文学の最も優れた文学精神の持ち主だったと思います。 (右遠俊郎・作家) 《本文訂正》 p.326右から4行目:(一九五九年下半年)→(一九五九年下半期) 天鵞絨 鳥影 我等の一團と彼 啄木の小説について(右遠俊郎)
キプロスの浜辺に難民とおぼしき老女の遺体が打ち上げられた。偶然その写真を見たアサドは慟哭する。失った家族とのつながりを持つ人物だったからだ。彼の壮絶な過去を知った特捜部Qは、アサドの宿敵を捕らえ、また恐るべきテロ計画を阻止するために動き出す
初老の鬼塚〓一郎は喫茶ラウンジで初対面の中峯純二に声を掛け、鞄から桧の木箱を取り出すと、中にいる人物の姿と魂について語り始めた。思い出深い人物への好悪の感情と不可思議な行動を描いた心理小説。
人間としての自由、行動、選択とは何か。オランという市でネズミが次々に死に始め、続いて、原因不明の熱病患者が発生、人々を恐怖に陥れた。市は閉鎖、解決策はなかなか見つからない中、立ち上がった人々の物語。感染症との闘いが他人事でない今、70年前の長編小説が読まれている理由がわかる。
タイロス迷宮奥深くでの激闘で、愛するユイカを救うために石化してしまった迷宮道先案内人(ダンジョン・シェルパ)のロウ。迷宮から救出(サルベージ)されてからも長い間眠り続けたが、冒険者となった妹マリエーテの献身的な治癒と魔法の力によって、11年ぶりに目を覚ました。目を覚ましたロウの傍らにはマリエーテだけでなく、ロウが眠っていた間に誕生した息子・ミユリもいたが、ミユリの母であるユイカの姿は無かった。ロウは、優秀な魔術師となったマリエーテとミユリを連れて、ユイカを救出するための探索に出ることを決意し、王都・デュマにて新たなパーティーを組むための仲間探しを始めるのだが……。 「月刊少年シリウス」で連載中のコミック版も絶好調。迷宮探索ファンタジーの傑作、待望の第3巻!
橘樹雅は民俗学研究のテーマ「出雲」を追い、京都を訪れていた。かつて出雲族の集落があったという下鴨神社の西側には「怨霊の寺」が。遥か出雲国から都へやってきた人々がなぜ怨霊になったのか?糺の森で起きた殺人事件を機に、雅は「言霊」の真の力に気づき、出雲族等、まつろわぬ民にかけられた朝延の「呪い」の正体を明らかにする。
ゲームが趣味の高校生の俺ーー逆蒔京也は、東京で行われたトレーディングカードゲーム《クロノ・ホルダー》世界大会の予選で優勝した。国内チャンピオンの栄誉を携え、東京駅から地元に帰ろうとした、その時。乗るはずだった新幹線が突如爆発炎上。その上空には咆哮とともに火炎を吐く赤い竜。地上には人間を襲うゴブリンや魔狼が発生し、街は阿鼻叫喚のるつぼと化した。世界はそれまでの秩序を失い、MMORPG《オレクエスト・オンライン2》に塗り替えられてしまったのだ。 「……負けてたまるか。生きて、必ず運命を引き寄せてやる」 ボロボロの世界を前に決意した俺は、いつの間にか腕に装着されていた《クロノグラフ》を使い、迫りくるモンスターたちに立ち向かう。クソステすぎて苦戦する俺の前に現れたのは、数時間前にカードゲームの決勝戦で対戦した美少女・黒乃だったーー。 突如終わりを告げた世界で俺が得た《時の蒐集者(クロノ・ホルダー)》の力は、どうやら周りとはまったく違う仕様っぽい!? たった一人、別ゲーのシステムで戦う俺に明日はあるのかーーあるに決まってる! ハードモードな終末世界のバトルアクション×ボーイミーツガール!
禍々しきは、吾の出番。--妖退治屋をなりわいとする麗しき謎の男、遊斎の事件簿。 江戸時代、凶悪犯を取り締まる火附盗賊改の裏組織が存在した。 専ら人外のものを狩り鎮めるその名は、火龍改。 満開の桜の下で茶会を催していた一行から悲鳴が上がった。見れば大店のお女将の髪が逆立って、身体ごと持ち上がっていき、すっかり桜の花に隠れてしまった。見上げる者たちの顔に点々と血が振りかかり、ぞぶ、ぞぶ、ごり、という音のあと、どさり、と毛氈の上に女の首が落ちてきたーー。遊斎は、飴売りの土平、平賀源内らとともに、この怪奇な事件の謎を追う(長編「桜怪談」)。短篇「遊斎の語」「手鬼眼童」「首無し幽霊」も併録。 スカイエマの、クールで色っぽい遊斎や不思議な生き物たちのイラストが誌面を飾る。クラフト・エヴィング商會の瀟洒な装丁で、現代版の絵双紙本が誕生。 火龍改の語(こと) 遊斎の語 手鬼眼童 首無し幽霊 桜怪談
満月の夜にだけ現れる満月珈琲店では、優しい猫のマスターと星遣いの店員が、極上のスイーツやフードとドリンクで客をもてなす。スランプ中のシナリオ・ライター、不倫未遂のディレクター、恋するIT起業家……マスターは訪問客の星の動きを「詠む」。悩める人々を星はどう導くのか。美しいイラストにインスパイアされた書き下ろし小説。
ある朝、目を覚ますと手首から腕にかけて「神様当番」と太くて大きな文字が書かれていた! 突如目の前に現れた「神様」を名乗るおじいさんのお願いを叶えないと、その文字は消えないようで……? 「お当番さん、わしを楽しませて?」 幸せになる順番を待つのに疲れている印刷所の事務員、理解不能な弟にうんざりしている小学生の女の子、SNSでつながった女子にリア充と思われたい男子高校生、大学生の崩れた日本語に悩まされる外国語教師、部下が気入らないワンマン社長。 奇想天外な神様に振り回されていたはずが、いつのまにか主人公たちの悩みも解決していて……。 笑えて泣けるエンタメ小説です。 大人気ミニチュアアーティスト・田中達也さんがカバー写真を制作。 第1回宮崎本大賞を『木曜日にはココアを』で受賞した、青山美智子さんの最新作です。
好評シリーズの第四巻目! 人形を思わせる色男の岡っ引き、 佐七が次々と江戸の事件を解決していく推理劇 。 「 銭形平次 」 をはじめとする 五大捕物帳 の一つで 、 横溝自身も格別に愛着を持っていたシリーズです 。 本シリーズは研究者たちにより収集、 確定された全 180 篇をすべて収録した決定版です 。 「すっぽん政談」 「唐草権太」 「ほおずき大尽」 「小倉百人一首」 「双葉将棋」 「妙法丸」 「鶴の千番」 「半分鶴之助」 「お俊ざんげ」 「七人比丘尼」 「鼓狂言」 「お玉が池」 「百物語の夜」 「睡り鈴之助」 「団十郎びいき」 「河童の捕物」