2021年7月発売
「今の私は一塊の相撲取りよっ!!」 異世界×角界!! 新感覚相撲ファンタジー活劇!! 無実の罪を着せられ、婚約破棄を告げられたフローチェは、聖女に平手打ちを食らった瞬間、前世で女子相撲部だった頃の記憶と、相撲魂が蘇った。 ついでにこの世界が乙女ゲーム「光と闇の輪舞曲」の舞台とまるきり同じということにも気付く。 光の聖女ヤロミーラ率いるイケメン軍団を相手取り、相撲を駆使して切った張ったの大立ち回りを繰り広げるフローチェ。 相撲感覚に導かれ、王城の地下へと向かうと、そこには「光と闇の輪舞曲」で最推しだった可愛らしい猫耳美少年、リジー王子が監禁されていた。 猫耳ショタ王子を保護したフローチェは、聖女とその裏に控える黒幕との立ち会いに身を投じていくことになるがーー。 王国存亡の土俵際、フローチェは黒幕相手に金星を勝ち取ることができるのか!! 待ったなしの大一番が、今始まる!
淑女教育の敗北とまで言われた出来損ないの姫君、クレア。 いつ死んでもおかしくないと覚悟して敵国に嫁いだら、あら大変! なぜか大歓迎ムード&まさかの王太子妃という好待遇。 それもそのはず、彼女は「生ける知識の人」として待ち焦がれていたのである。 祖国では不用品扱いだった彼女は、内政改革に乗り出し、 まずは紙作りに着手。しかしそれをよく思わぬ人もいて…… 切り抜けるための策として自ら毒を呷ろうとするクレアだったがーー
「僕は今日から、君の保護者で友達だ。」 深い森を飛び出し、好奇心の赴くままに鍛治、剣、魔術を習得したハイエルフのエイサーは、成り行きでエルフと人間との間に生まれたハーフエルフの子供“ウィン”を引き取ることに。 とりあえず以前訪れた町を巡りながら子育てに励む。 師であるカエハやアズヴァルドとの再会、周辺国の不穏な動き、エルフとドワーフの確執、そしてウィンの成長… ーー旅の中で、時は流れ、変わりゆく。 親になっても相変わらず自由奔放なエイサーは、時々超過保護になりながら、子連れの旅路を行く。 コミックアース・スターにてコミック好評連載中! 原作:らる鳥・しあびす 漫画:成田コウ
朱雀救出作戦、いよいよ実行へ! ジーン王子によるキス未遂事件から一転、ハスブナル国の地下に囚われているという四神の一、朱雀を救出すべく、出陣することとなったサレスティア。青龍、白虎、玄武までが揃ったドロードラングご一行との直接対決やいかに⁉ 巻末に大幅加筆されたSSも必読!
「魔女の旅々」ドラマCD第5弾は白石定規先生による描き下ろしエピソード5篇を収録。 TVアニメで人気を博した、ヴィクトリカも新たに加わります。 【ドラマCDタイトル】 『昔と今の魔女の話』 第一章:弟子二人と師匠の弱点 第二章:変声機と師匠たち 第三章:変声機とこだわり強めのアヴィリアさん 第四章:変声機のとても悪い使い方 第五章:それからの話 【ドラマCDキャスト】 イレイナ:本渡 楓 フラン:花澤香菜 シーラ:日笠陽子 ヴィクトリカ:伊藤 静 アムネシア:小原好美 アヴィリア:岡咲美保 サヤ:黒沢ともよ (敬称略)
あるところに一人の魔女がいました。名前はイレイナ。 今回は珍しく、ひとつの都市に留まり続けています。 そこでイレイナが出会う人々はーー 人見知りが激しすぎるオカルト好きな少女、 幽霊屋敷で目撃されるという謎の美女、 高級レストランのオーナと癖の強いお客たち、 「魔法少女」を名乗る猪突猛進系の元気娘、 歌手デビューを迎えた淑女、 そして、記憶を奪い悪事を働く「朧の魔女」。 不思議な都市の謎に迫る、一連の事件に挑みます。 「あなたが怪しいと踏んでいるのですけど、どうでしょう?」 TVアニメ絶賛配信中! 旅の魔女が綴る別れの物語。
「リリシアとずっと一緒にいるために2億5000万ゴート貯めるというのは本気だ」 勇者を追放されたアレクだったが、リリシアと出会い冒険者となり、いまは新たな目標を見つけていた。 それは【若返りの薬】を手に入れること。 堕天しているとはいえ、リリシアは長寿の天使。 愛する彼女と共に歩んでいくのには、若返りが必要ーーそう彼は考えた。 奴隷商で出会った魔女がなんとその秘薬を作れるというのだが、その代金が2億5000万ゴートだというのだ。 ダンジョンに潜ってアイテムを得るか、それとも商売で儲けるか……。 どんな仕事を受けて稼ぐか考えていたアレクに、非合法な扱いで虐待されているという奴隷の救出依頼が舞い込む。 愛するリリシアとの幸せな未来のため、アレクは事態の解決に乗り出す!! 元最強勇者が、自由になって得た愛と新たな生活を綴る冒険譚第2巻!
智異山周辺で独立運動が新たな局面に入ろうとしている 吉祥の帰還で物語はどう動くのか 14巻 あらすじ 吉祥が出獄する直前、西姫は東学の流れを汲む運動の資金として新たな土地を提供した。智異山周辺での活動を再開した寛洙は官憲に居場所を知られる危険が生じ、釜山を離れる前に娘を連れてカンセの家に行く。 緒方次郎、柳仁実、趙燦夏の三人は晋州の崔参判家に吉祥を訪ねた足で、統営郊外の学校に行き、教師となった明姫に会う。悲惨な結婚生活からは逃れたものの、明姫は心の平穏を得られずもがいていた。 仁実と緒方は愛し合っていることを確信しながら、その関係に混乱するばかりだ。金持ちになったが親や本妻を粗末に扱う斗万に、父は意外な通告をする。日本で働いていたヤムはやつれきって平沙里に帰ってきた。 第四部 第二篇 帰去来 六章 誕生祝い 七章 寂寥 八章 母と子 九章 二人の女 十章 縁のない衆生 十一章 洗濯場 十二章 生き残るには 第四部 第三篇 明姫の砂漠 一章 姉妹 二章 ヤムの帰郷 三章 対面 四章 興味深い人物 五章 愛 六章 汚れなき愛国者 七章 父と娘 八章 晋州への旅 九章 儒者と農民、武士と商人 十章 明姫の砂漠 第四部 第四篇 仁実の居場所 一章 輝の葛藤 二章 初夜 訳注 訳者解説
人脈という名の武器を使いこなし、数々の世界的偉業の裏で暗躍してきた青年ネット。しかしある日、彼は自分勝手な国王に足手まといだと判断され、勇者パーティから追放されてしまう。一から冒険者を始めることにしたネット。しかし、騎士団長から人魚族の姫まであらゆる者達から慕われ、繋がりをもつ彼の冒険者生活は、当然規格外のものでー。「この人捜しは、叡智王と大賢者から力を借りればいいか」一方、国王は思い知ることとなる。勇者パーティは、実力こそあるが、とんでもない問題児だらけで、それを制御していたのは、ネットであったということを…。こうして、他力本願をモットーとする英雄が世界を手のひらで転がす新たな物語の幕が開く。
キスクでの激動を経てファルサスに帰還し、子供用の言語教材を作成する仕事についた雫。エリクと協力して引き続き日本帰還の手立てを探り続けていたが、その鍵となるはずの外部者の呪具、秘された歴史を記した本の一冊が予想外な場所から見つかることに。 一方、もう一冊の呪具を保持する邪悪な魔法士アヴィエラは、突如として大陸全土に向けて宣戦布告する。 「私の名はアヴィエラ。七番目の魔女。時代の終わりと始まりでお前を待っている」 決戦の地は、禁呪によって異界化した亡国ヘルギニス跡地。ファルサス王ラルス率いる連合軍が結成され、呪具の片割れを所持する雫も否応なく戦いに巻き込まれていく。 神話の時代に遡る言語の由来、子供達が言葉を失う流行病、この世界を観測する外部者の存在、そして現代日本からやってきた雫が言葉を解する意味。その全ての謎が一点に収束して明かされていく。長い長い旅の果てに、少女が知る真実とはーー。 言葉と人間を巡るロードファンタジー、堂々完結。
幼いころからお金を貯めることが趣味だった片倉唯、40歳。ただで受けられるからと受けたがん検診で、かなり進行した子宮がんを宣告される。医師は早めの手術を勧めるも、唯はどこかほっとしていたーー「これでやっと死ねる」。 趣味とはいえ、節約に節約を重ねる生活をもうしなくてもいい。好きなことをやってやるんだ! と。病院の会計まちをしていた唯の目の前にピンク頭の、どこからどうみてもホストである男が現れ、突然話しかけてきた。 「あのさ、おねーさん、いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」。 この日から、唯とこのピンク頭との奇妙な関係が始まるーー。
伊藤計劃+円城塔『屍者の帝国』の世界観にドストエフスキー『白痴』から「ブレードランナー」までを投入した「小ねずみと童貞と復活した女」、佐々木淳子の時間SFコミックとチェーホフとのリミックス「桜の園のリディヤ」など、ロシア文学+SFの全6篇。
ミュージシャンの夢を追って上京した男の波乱万丈の物語。2022年春、映画化決定!/「バンアパは理想が低い! サザンを目指せ!」マネージャーの怒声が赤坂の会議室を揺らした。傲慢、横柄、不遜を恫喝で和えた味のする言葉だった。体育教師さながらの体躯をしたマネージャーが、僕たち三人に鋭い眼光を向けている。ホワイトボードには『二〇一三年の目標』と書かれていた。(本文より)
お母さん、死んじゃったけど、心の奥にいるもん。悲しくなったらマンタのように飛んできて、ギュって包んでくれるもん。-あの場所に行けばきっと会える。母との約束をかなえる夏。2021年バレンタインプロジェクト最優秀賞受賞作品。
ドイツの実力派による〈トーマス・マン〉賞受賞作 大学を定年退官した古典文献学の教授リヒャルトは、アレクサンダー広場でアフリカ難民がハンガーストライキ中とのニュースを知る。彼らが英語で書いたプラカード(「我々は目に見える存在になる」)について、リヒャルトは思いを巡らす。 その後、オラニエン広場では別の難民たちがすでに1年前からテントを張って生活していることを知る。難民たちはベルリン州政府と合意を結んで広場から立ち退くが、彼らの一部は、長らく空き家だった郊外の元高齢者施設に移ってくる。 難民たちに関心を持ったリヒャルトは、施設を飛び込みで訪ね、彼らの話を聞く。リビアでの内戦勃発後、軍に捕えられ、強制的にボートで地中海へと追いやられた男。命からがら辿り着いたイタリアでわけもわからず難民登録されたが、仕事も金もなくドイツへと流れてきた男。 リヒャルトは足繁く施設を訪ね、彼らと徐々に親しくなっていく。ドイツ語の授業の教師役も引き受け、難民たちとの交流は、次第に日常生活の一部となっていくが……東ドイツの記憶と現代の難民問題を重ね合わせ、それぞれの生を繊細に描き出す。ドイツの実力派による〈トーマス・マン賞〉受賞作。
稀代の歴史小説作家の遺作となった全集未収録長篇小説『聖徳太子』に、“悪人列伝”シリーズの劈頭を飾る「蘇我入鹿」を併録。海音寺古代史のオリジナル編集版。 聖徳太子千四百年遠忌記念出版! 聖徳太子の究極の目的は、くりかえし書いて来た通り、旧来の社会組織を解体して、日本を新しく誕生させるにあった。 これは蘇我馬子をはじめ全豪族の権益の根本的否定である。彼らがもし太子のこの心を知れば、全力をあげて抵抗するに相違なかった。太子にはこれがわかっているから、胸中深く秘めて、決して他に見せず、馬子をふくむ豪族らには、 「日本を中国のような開明の域に進めるためには、これは必要なのだ」 とだけ説明して同意させ、しくしくと布石をつづけた。冠位十二階の制定もそれ、十七条憲法もそれ、遣隋使の派遣もそれ、留学生、留学僧の派遣もそれ。 仏法を興隆するためにみずからしきりに寺を建てたばかりか、豪族らにも建てることを奨励したのも、この目的のためもあったとしか思われない。(本書「日出づる国」より) 「聖徳太子」 聖徳太子誕生/仏と神/野心と欲情/天下大乱/殺し屋・東漢ノ駒/神かくし/摂政太子/日出づる国 「蘇我入鹿」
[商品について] ー「一等国」となるための旅路ー 誕生してまもない明治政府が急務とすることの一つに、江戸幕府が締結した諸外国との不平等条約の撤廃があった。1871年、その始めの一歩として、条約改正の予備交渉のために、岩倉具視を全権大使とする岩倉使節団が横浜を出発した。しかし、ようやく国際舞台に飛び出したばかりの日本は、老練な諸外国の外交手腕に翻弄され、条約改正交渉は難航していく。本書は、岩倉使節団の一行が西洋世界で何を見て何を学んだのかについて、その足跡を追いながら綴った作品である。日本の外交の源流を知る上でも、格好の内容となっている。 [目次] はじめに 第一章 岩倉一行、横浜を発つ フルベッキの進言 大隈重信、大使案 岩倉具視、大使となる くやしい大隈 ほか 第二章 グラント大統領に謁見 歓迎パーティ 伊藤博文のスピーチ サンフランシスコを発つ ゴールドラッシュの村 ほか 第三章 日米会談、決裂 大久保と伊藤、日本へ 再び「ニューヨーク・タイムズ」 大久保ら、ワシントンに戻る 日米会談、決裂 ほか 第四章 ロンドンは「からっぽ」 ボストン出航 ある投書 タイムズの社説 ロンドン到着 ほか 第五章 ヴィクトリア女王に謁見 銀行倒産 留学生問題 日英会談 岩倉の人物評 ほか 第六章 フランスからオランダへ 図書館と博物館 パリの下水道 天文台 パリの裁判所 ほか 第七章 ドイツ皇帝に謁見 ベルリン市民 ドイツ皇帝に謁見 ベルリンの病院 ビスマルクの演説 ほか 第八章 イタリアをまわる 代理公使の手紙 スエーデン国王に謁見 教育と宗教 スエーデンの週刊誌 ほか 第九章 「帰国せよ」の電信 ウィーン万博 オーストリア皇帝に謁見 スイスのベルン スイス大統領に謁見 ほか 参考文献 著者略歴 [出版社からのコメント] 日本が世界の一等国の仲間入りをするには、不平等条約の撤廃だけでなく、憲法をはじめとした法律や政治体制など、近代国家としての内実を備える必要がありました。本書に登場する伊藤博文が大日本帝国憲法の制定に力を注いだように、条約改正という外交目的の点では失敗した岩倉使節団は、その後の日本の近代化の種を多く持ち帰った旅でもあったと思います。多くの方が本書が喚起する問題について、考える時間をもっていただければ嬉しく思います。 【著者プロフィール】 志岐 隆重(しき・たかしげ) 1938年生まれ。 1962年広島大学卒。 以後、長崎県立高校教諭(社会科)。 1999年退職。長崎市在住。 〈著書〉(歴史ノンフィクション) 『島原・天草の乱』葦 書 房 『天正少年使節』長崎文献社 『長崎出島四大事件』長崎新聞社 『トーマス・グラバーと倉場富三郎』長崎新聞社 『十二回の朝鮮通信使』長崎文献社 『元と高麗の侵攻』長崎文献社 『後藤象二郎と岩崎弥太郎』長崎文献社
[商品について] -開国の波に翻弄された二つの人生ー 遭難によって捕鯨船によって救助され、そのままアメリカへと渡った中浜万次郎は、ゴールドラッシュで帰国資金を稼ぎ10年の歳月を経て帰国した。その翌年、アメリカのペリー艦隊が日本にやってきたことを受けて、幕府は万次郎を呼び寄せて幕臣とし、ペリー艦隊の再訪の際の交渉担当の一員として通訳に起用することを考えていた。一方、万次郎が日本に帰って来たころ、同じように遭難によってアメリカ商船に救助された浜田彦蔵は、サンフランシスコに連れて行かれ、アメリカ政府の対日交渉に利用に利用されようとしていた。 日本の開国に重要な役割を果たしたジョン万次郎と、開国によって帰国し日本で最初の新聞で「海外新聞」を創刊したアメリカ彦蔵、数奇な運命をたどった二つの人生を辿る歴史ノンフィクション。 [目次] ジョン万次郎 篇 はじめに 第一章 ホイットフィールド船長 第二章 捕鯨船フランクリン号 第三章 一〇年ぶりの帰国 第四章 ペリー来航と万次郎 第五章 「万次郎を起用するな」 第六章 咸臨丸の万次郎 第七章 万次郎、大活躍 アメリカ彦蔵 篇 第一章 栄力丸と彦蔵 第二章 税関長サンダース 第三章 彦蔵の受洗と帰化 第四章 リンカーン大統領 参考文献 [出版社からのコメント] 江戸幕府の締結した不平等条約は明治維新の原動力のひとつとなりましたが、同じように遭難によって救助されアメリカに渡った二人の日本人が、それぞれ日本の開国にかかわりながらどの様な人生を歩んで行ったのか、本書を通じて歴史の面白さを味わっていただければ嬉しく思います。 【著者プロフィール】 志岐 隆重(しき・たかしげ) 一九三八年生まれ。 一九六二年広島大学卒。 以後、長崎県立高校教諭(社会科)。 一九九九年退職。長崎市在住。 〈著書〉(歴史ノンフィクション) 『島原・天草の乱』葦 書 房 『天正少年使節』長崎文献社 『長崎出島四大事件』長崎新聞社 『トーマス・グラバーと倉場富三郎』長崎新聞社 『十二回の朝鮮通信使』長崎文献社 『元と高麗の侵攻』長崎文献社 『後藤象二郎と岩崎弥太郎』長崎文献社