2021年発売
これがどんな本かって?トールキン、ベケット、トウェイン、宮崎駿が世界の終わりに一緒に酒を呑みながら、最後の焚き火を囲んで語ってる、そんな話さ。フランスでイマジネール賞をケン・リュウ、ニール・ゲイマン、ケリー・リンク等に続き受賞、『モヒカン族の最後』と『百年の孤独』を『バトル・ロワイアル』な語りで創造したエストニア発エピックファンタジー大作!
魅惑のワンダーランドの完全ガイドブック。チェシャ猫、ハートの女王などの奇妙な住人の紳士録から、ヴィクトリア朝の魅力的な文化が支える舞台裏まで、おかしな世界の出自を探り、奇妙な論理を読み解く本格的アリス読本。
絵を描けなくなった画家が、探していたものとは何だったのか。旅の宿で出会った女性の存在を通して語る、漱石の芸術論、東洋思想、宗教哲学、文明論などを解説。人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。矢張り向う三軒両隣りにちらちらする唯の人である。(『草枕』より) 人は一人では生きられない。他の人と関わり合うことによって存在しているのだ。 はしがき/序論/一、余の芸術論と仏教思想の章/二、漱石の風景描写の章/三、那美さんの章 /四、余と大徹和尚の章/五、余と那美さんの章/後序/あとがき
いつかこの世に『黒の書』が舞い降り、病を撒き散らす。だがそれに抗う『白の書』が世界を救う。--『イニシエの歌』より 『NieR Replicant ver.1.22474487139...』のノベライズ。 2017年に発表の長編、『NieR RepliCant Recollection(ゲシュタルト計画回想録)』を加筆修正した完全版! 2倍のボリュームにヴァージョンアップしてお届けする第1巻目です。
よって、この報告を以て、ゲシュタルト計画の最終段階への移行を開始する。以上。 『NieR Replicant ver.1.22474487139...』のノベライズ。 2017年に発表の長編、『NieR RepliCant Recollection(ゲシュタルト計画回想録)』を加筆修正した完全版! 2倍のボリュームにヴァージョンアップしてお届けする最終巻です。
皇子カダルには、幻影を操るスキルがある。しかしそれだけでは王位には遠く、継承順位も低いままだ。それでもよいと思い、幼馴染みメイドのイサーラと優雅に暮らしていたが、父王の急逝によって状況は一変。争う兄妹達を押さえ、王となる決意を固めた彼は、スキルの新たな能力を目覚めさせ…。
転生し、魔王討伐を果たしたアキノリは、平和になった世界を離れ、新たな異世界へとやって来た。勇者としてではなく、平穏な生活を求めてのことだったけれど、この世界は男女の価値観が逆転しており、精力旺盛な彼はモテモテになって…。
無情な現実に引き裂かれる男女の合間をドラマティックに物語る、本邦初訳の未完小説『過去への旅』。作者の生涯最後の日々に完成した、チェスをめぐる孤独と狂気の心理を克明に描く『チェス奇譚』。ツヴァイクの生涯を貫く〈内的自由〉の思想を映した二つの傑作中編。 過去への旅 チェス奇譚 シュテファン・ツヴァイク[1881–1942]年譜 解説 ツヴァイクの生涯と思想ーー精神の自由に殉じて
道は違えど、想いは重なると信じていたーー。 魏無羨が十代の頃、藍忘機と協力して妖獣を倒したことで二人の距離は少し縮まった。 しかし、それがきっかけで雲夢江氏は岐山温氏により壊滅に追い込まれてしまう。 襲撃から生き残ったものの、突然姿を消した魏無羨を捜し続ける藍忘機と江澄。 そして再会した時、彼は笛音と翳りを身に纏い鬼道を操るようになっていた。 その強大な力を恐れ持てはやす者たちに反して、 藍忘機だけが彼をまっすぐ見つめ、正道へ引き戻そうとする。 会えばいつも喧嘩別れになる二人だったが、何度突き放しても藍忘機は諦めずーー。
暴力、スピード、死ー心に傷を負い戦争から帰還した青年の絶望と破滅。ガルシア=マルケス、中上健次ら次代の巨匠へ影響を与えた世界文学史上最高の物語群の始まりとなる傑作の「真の姿」。『サートリス』オリジナル版。記念碑的大作、初の邦訳。
季節は冬、来たる冬眠に向けてせっせと準備していたリス獣人のリック。いざ明日から冬眠休暇……という日の夜、運悪く、住処であるアパートが火事になってしまう。家も、買い込んでいた木の実もふかふかの毛布もクッションも、何もかも失ってしまったリック。悲しみに暮れる彼を見かねて、ある親切な消防士が声をかけてくれた。「明日から冬眠休暇に入る同僚がいる」と……。大型熊獣人×小型リス獣人の冬眠BL。 小説投稿サイト「ムーンライト」にて人気を博した癒しの獣人BLがついに書籍化! 大人気漫画家・犬居葉菜先生のイラストで贈る、伊達きよ先生の最新作!!
ひとりで生きるために己の体すら売ってきた。明日が見えない夜にも、遠くの星に憧れるように高野先生を好きだと思うと頑張ることができた。けれど、心身を曇らせる行為とそんな自分を密かに温めてくれる想い、そのどちらも隠そうと嘘を重ね続けーーあろうことか、仕事のトラブルで憔悴する瀬越先生へ抗えず体を差し出していた創。本当はとても優しい、今は弱り切ったひとにひどいことをさせて苦しめている。苦しんでほしくない。罪の意識ではち切れそうになった創は同時に、自分は高野先生に触れたい、触れてほしいのだと気づいてしまった。寄せては返す波のように止め処ない事態と感情は、創の痩せっぽちな体には収まらず溢れて……。
第二、第三の人生を自分らしく生きることに悩みを抱える女性は多い。夫婦、子供、友人との関係など、明るく軽やかな日々を送る心意気と気遣いとは何か。新たな希望のときを踏み出す一歩。
【概要】 世にも精緻な文の祝祭がここに──。 西崎憲プロデュースの短文集シリーズ〈kaze no tanbun〉第三弾。「夕暮れの草の冠」をテーマに、稀代の文章家17人が、小説でも詩でもない「短文」を書き上げました。作品同士が響き合い、さらに余白に配された超短文「エピグラム」によって一篇の物語のようにも読める、かつてない破格のアンソロジーです。 【著者】(五十音順) 青木淳悟/円城塔/大木芙沙子/小山田浩子/柿村将彦/岸本佐知子/木下古栗/斎藤真理子/滝口悠生/飛浩隆/西崎憲/蜂本みさ/早助よう子/日和聡子/藤野可織/松永美穂/皆川博子 【kaze no tanbunとは】 「自分の生涯においてこれを作ったと自慢できる本を作りたい」。日本翻訳大賞の発起人であり、電子書籍レーベル「惑星と口笛ブックス」主催で、「BFC ブンゲイファイトクラブ」などを企画する西崎憲の発案からスタートした、全篇新作の〈短文〉アンソロジーシリーズ。「短文」とは「小説でもエッセイでも詩でもない、ただ短い文。しかし広い文」(西崎氏)。シリーズ通してブックデザインは奥定泰之。第一作「特別ではない一日」(2019年)、第二作「移動図書館の子供たち」(2020年)、「夕暮れの草の冠」(2021年)。 【「切手小説」プレゼント企画】 本書の執筆者17人による「切手小説」が印刷された、オリジナル切手シートを各種1名様、合計17名様にプレゼントします。 ・本書挟み込みの応募用紙からハガキ部分を切り取って、住所・氏名・電話番号・メールアドレス・希望する小説の執筆者名・本書/シリーズのご感想を記入し、63円分の切手を貼り送ってください。 ・本景品は、日本郵政の「オリジナル切手サービス」を利用して作成する、84円郵便切手×20枚・シール式の切手シートです。実際に切手としてご利用いただけます。 ・発表は当選者への通知をもって代えさせていただきます。 ・締切は2021年8月31日(火)消印有効 小山田浩子「コンサートホール」 木下古栗「僕の人生の物語」 円城塔「ドルトンの印象法則」 斎藤真理子「編んでる線」 蜂本みさ「ペリカン」 藤野可織「セントラルパークの思い出」 松永美穂「たうぽ」 日和聡子「白いくつ」 青木淳悟「旅行(以前)記」 早助よう子「誤解の祝祭」 大木芙沙子「親を掘る」 西崎憲「病院島の黒犬。その後」 岸本佐知子「メロンパン」 柿村将彦「高なんとか君」 斎藤真理子「エディット・ピアフに会った日」 滝口悠生「薄荷」 飛浩隆「緋愁」 皆川博子「夕の光」
没後40年、いまなお読者を魅了してやまない横溝正史。その横溝正史の、大人向け探偵小説以上に波乱に富む横溝正史の少年探偵物語を全7冊で贈るシリーズがついに登場。 おなじみの名探偵・金田一耕助をはじめ、由利麟太郎、三津木俊助、探偵小僧・御子柴進といった〈横溝正史オールスターキャスト〉が縦横無尽の活躍を見せる! 角川文庫など従来版では改変が多くオリジナル版での刊行が待たれていた作品から、横溝正史のストーリーテラーとしてのもう一つの側面を見せる海洋冒険ものにいたるまで、刊行時の雰囲気を伝える挿絵を多数収録して完全復刻。一般のミステリファンにとってはもちろんのこと、マニアにとっても新鮮な横溝体験が待ち受ける! シリーズの開幕を飾るのは怪獣男爵ーーゴリラの身体と天才科学者の頭脳を併せ持つ稀代の大犯罪者である。その異形の怪人を小山田慎吾博士が迎え撃つ表題作に始まり、ご存じ名探偵・金田一耕助との死闘を描く『大迷宮』『黄金の指紋』へと続く〈怪獣男爵〉三部作を一挙収録。 怪獣男爵 大迷宮 黄金の指紋 巻末資料 『大迷宮』(1952年版)あとがき 『大迷宮』(1952年版)カバーそで文 『日本少年少女名作全集14』まえがき 『少年少女名探偵金田一耕助シリーズ』まえがき 角川スニーカー文庫版解説 新井素子
意識を失ってる女性にキスするなんて、ぞっとする。お金持ちになる方法は、王子との結婚だけじゃない。米国女性コメディ作家が語り直す、陽気で爽やかな現代のおとぎ話。
読字障害というハンディキャップを抱えながらもアメリカ留学の後、作家・評論家としてTVで活躍する三条公彦。三条の秘書として雇われた菊井早紀はその謎多き私生活と過去が気になっていた。そんな折、パン店経営者の妻・宮崎璃名子の白骨遺体が発見される。行方不明となった新田文菜の捜査にあたる刑事の宮下と小野田は、文菜と璃名子の不審なつながりに気づく。人気評論家の三条は二つの事件に関わっているのか? 宮下たちは捜査を進めるがーー。 ラストまで目が離せない、瞠目のクライムサスペンス!
シエーロを出たクリス一行は、エイフの受けている「ニホン組監視」の任務を破棄するため王都へ向けて出発した。しかし王都でのトラブルを危惧したエイフは道中にある魔法都市ヴィヴリオテカにクリスを置いて一時別行動をとることに。エイフを待つ間、ヴィヴリオテカを観光していたクリスは魔法使い見習いのイザドラと巨大な亀の妖精ニウスに出会う。そこでクリスは【家つくり】スキルのことを知ったテント暮らしをしている移民イザドラに「ニウスが背負って歩ける折り畳み式の家を造ってほしい」と依頼され……!? 努力家少女のDIY異世界奮闘ファンタジー、第3弾!
神社の娘、宮子の初めての友達は、『幽霊』だった。 幼い頃から“視える”力を持つ宮子にとって、それはごく自然なことだったのだ。 ある日宮子は、母親を凄惨な事件で亡くし、壊れそうな心と向き合うため修験者の弟子となった少年・寛太と出会う。 「あいつは死んでいる。お前ももう、わかっているんだろう?」 寛太に現実を突きつけられた宮子は、この世に未練を残す魂ーー友達を【あるべき姿】に戻すことを決意するのだった。 以来、互いに“視える”ことで感覚を共有し、“正しく”心を育てる寛太に惹かれていく宮子。 そんななか、寛太の母親を殺した犯人の判決が下される。 宮子は憎しみと後悔で揺れ動く寛太の救いになりたいと願うが、寛太は「女人に触れない」というさらに厳しい戒を己に課してしまいーー!?