小説むすび | 2022年12月20日発売

2022年12月20日発売

ワンダーランド急行ワンダーランド急行

似ているが……ここは私の世界じゃないーー 作品初出は、コロナ禍で行動制限中の日経新聞 主人公が迷い込んだ異世界が現実を先取り? ある朝、通勤と反対方向の電車に、魔が差して乗ってしまった。山の中をさまよい、戻ってくると、誰もマスクをしていない! 今朝の会議はユーツ。こんな生活、いつまで続けるんだ…… ぐだぐだ考えているうちに出てしまった下り電車は「急行」。 次々と通過していく駅を見ながら40歳の野崎修作は「ろくでもない毎日からの脱出」とサボりを決める。スーツで山に登り、「日常」に戻ると…… ん? 何かおかしい、街も家も会社も。 どこかで聞いたような疫病が世界を分断していた。新宗教の持つ票があらゆる選挙を左右するらしい。「正義」に縛られた人たちはネット上で…… ここは私のいるべき場所じゃない。 私の世界へ帰るのだ。 I.異世界の扉はどこにあったのか? 2.似ているがここは私の世界じゃない  3.どうすれば元の世界へ戻れるだろう 4.私は私の世界へ帰るのだ 5.異世界は今日も雨だった  6.そしてまた旅が始まる

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