2022年12月26日発売
竜と人間が共存する世界。 体に『竜のみしるし』を持つ令嬢クラリスは、王命により寡黙なエリート竜騎士と結婚した。 学生時代は親しかったのに、彼は「俺は、君に手を出す気はない」と告げる。 夫の意思を理解したクラリスはお飾り妻として新婚生活を送っていたが、ある朝目覚めると、枕元に竜の卵が? しかもそのまま孵って、竜の赤ちゃんが生まれてしまう! 「ま、まさか、君には誰か愛する者がいたのか?」 「落ち着いてくださいませ旦那様、竜人の子は卵では生まれません」 動揺しまくる彼とともに親竜が見つかるまで竜の子を育てることになったけど、なぜか溺愛生活も始まって!? 子育てから始まる、じれじれ異世界ピュアラブ!
「難しい事を考えるのは止めようよ。今日の牡丹、めっちゃ綺麗なんだしさ」安達牡丹は、小学校の頃に同級生からイジメに遭い学校に行けなくなった。彼女の人生に光を与えてくれたのは、中二の時の同級生、並木蛍。お互いを認め合える関係を見つけた彼女たちは、心も身体も大人になることを切望しながら歳月を重ねる。私はどうなりたいのか?私にとっての幸せとは?葛藤の中で、出会いと別れ、始まりと終わりを重ねる牡丹は、留学生として同じ大学に通っていた朴ソラの誘いをきっかけに韓国で働きはじめるがー。ある平凡な女の子の30年間の成長物語。
男は四阿いっぱいの雪の中で凍死していた。 “逆”雪密室の謎に挑むのは権刑部卿と陰陽師! 日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞W受賞の俊才が 魔術が存在する日本を舞台に贈る傑作推理長編 その男は、四阿(あずまや)いっぱいの雪に埋もれて凍死していた。この異常な状況は、おそらく魔術によるものだ──それも上級魔術師の。事件関係者は、調略に長けた軍人、毒見役の陰陽師、そして“タレント”を持つ近衛将曹ら、一癖も二癖もある者ばかり。魔術を行使して人を殺めると、その証が術者の相貌に顕われるが、関係者にその気配はない。では、誰が、なぜ、そしてどうやって殺人を為し遂げたのか? 菊の御料所で発生した不可能犯罪を調査するのは、権刑部卿・明智小壱郎光秀(あけちこいちろうみつひで)と、陰陽師・安倍天晴(あべのてんせい)。 『短編ミステリの二百年』で日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞を制した著者が、魔術が存在する“日(ひ)の本(もと)”を舞台に贈る傑作本格ミステリ。
作家デビュー三十周年記念出版! 高木彬光の未発表作品へのオマージュとして書かれた大長編「悪霊の館」が著者校正を経た完全版テキストとして復刊。 悪霊の館 デビュー三十周年と『悪霊の館』 二階堂黎人 解説 柄刀 一(作家)
白亜の海岸で化石に混じって見つかった少年の骨。彼の死は肥沃な黒い土地を巡る悲劇の犠牲なのか……。有罪と無罪の間で苦悩する名探偵フォーチュン氏。 ブラックランド、ホワイトランド 訳者あとがき 解説 絵夢恵
山野浩一が生前に執筆した唯一の長編小説、復刻! 「本書は忘却から掬い上げられてしかるべき強度を誇る」 (岡和田晃「山野浩一『花と機械とゲシタルト』論ーー解説にかえて」より) ====== 【目次】 登場人物・用語一覧 第一部 我と彼と彼女 第二部 猿と汝とゲシタルト 第三部 機械と水とパラコンパクト空間 第四部 花と廃墟とイリュージョン あとがき 岡和田晃「山野浩一『花と機械とゲシタルト』論ーー解説にかえて」 登場人物・用語一覧 第一部 我と彼と彼女 第二部 猿と汝とゲシタルト 第三部 機械と水とパラコンパクト空間 第四部 花と廃墟とイリュージョン あとがき 岡和田晃「山野浩一『花と機械とゲシタルト』論ーー解説にかえて」
戦国期を彩る桶狭間、三方ヶ原の戦い、長篠・設楽原の戦い、神君甲賀・伊賀越え、小牧・長久手の戦い……武将の趨勢を変える多くの戦や出来事の影には忍者がいた。元康時代から名を変えた徳川家康と甲賀忍者・大原大和の人生が戦国の世に交錯する。 実際に甲賀忍者の末裔である筆者が、口伝と歴史書を紐解き、家康(2023年NHK 大河ドラマ主人公)とそれを支える大原一族の姿を活写する痛快・歴史小説。滋賀県文学祭 文芸出版物受賞作品。 電子書籍版も発売中。詳しくは各電子書籍サイト(Amazon等)でご覧ください。 忍びの序章 鈎(まがり)の陣 第一章 元康の桶狭間の戦いと清洲同盟 第二章 上ノ郷城の鵜殿退治 第三章 信長の甲賀支配 第四章 信玄と三方ヶ原の戦い 第五章 長篠・設楽原の戦い 第六章 甲賀の大原、遠江の家康、伊賀の信長 第七章 神君甲賀・伊賀越え 第八章 小牧・長久手の戦いと甲賀ゆれ 第九章 伏見城の戦い 終章 おわりに 主な参考文献