2022年発売
漢詩を作りたい人、必携。第一人者による詩語集の決定版!1200におよぶ分類で延べ25000語を収録。日本ならでは、現代ならではの詩語も多数収録。平仄・読み・語義・韻目も記載。韻目や詩語の読みから引ける5つの索引を完備。
あらゆる感情が失われている人々の中でなぜ殺人が起きたのか? 真相は五十七通りの中にある 現役医師コンビによる本格ミステリ 徐々に感情が失われていく病「アエルズ」に罹患した、元麻酔医・伝城英治。同じ病状の8名で、千葉県の一軒家で共同生活を送る「情無連盟」から加入の誘いをうけたのだが、見学に行った矢先に連続殺人事件に巻き込まれる。不可能状況下、あらゆる欲求が失われている「情無」たちが集う家で、なぜ事件は起こったのか? 現役医師であり、ミステリーズ!新人賞受賞作家である著者が相棒と共に描く、本格犯人当て長編。
嫌なやつは、みんな「マレ様」が殺してくれる。 安息を求める人々が集う「とらすの会」。 皆の輪の中心で微笑む美しい「マレ様」に 殺したい人間の名を告げると、 必ず凄惨な死を遂げる。 ホラー界の新星が描く、美しい異常。 「とらすの会」の人は皆優しくて、居心地が良かったんです。中でもマレ様なんて嘘みたいに綺麗で、悩みを聞いてぎゅって抱きしめてくれました。でも“会議”では、誰かが「許せない人」への恨みをマレ様に訴えて、周りの人たちも口々に煽って……翌日、その「許せない人」は死体で見つかるんです。それが怖くて行かなくなったら、裏切者って責められて……。時間がないです、私、殺されます── 錯乱状態に陥った少女は、オカルト雑誌のライター・美羽の眼前で突然、爆発するように血肉を散らして死んだ。スクープを狙った美羽は「とらすの会」を訪ねるが、マレ様に出会ったことで、想像を絶する奈落へと突き落とされる── 『ほねがらみ』『異端の祝祭』がSNSで話題を攫ったホラー界の新星が描く、美しい異常。
中島京子・初の児童文学エッセイ集 空想が日常の子ども時代、だれもが異世界へと旅する時間を持つ。物語に没頭する喜びは、ずっとあなたを支えてくれる。本を開いて、自分の中の子どもに会いにいこう。 『クマのプーさん』から『ゲド戦記』までーー作家を育てた18の物語。 【本文からの抜粋】 『プーさん』ほどに、完璧に、あの特別な時間と空間を、しっかりと閉じ込めた本はない。この本が世に出てから、まもなく百年が経とうとしているけれど、あいも変わらず子どもの心をとらえて離さないのも、大人にとってもことあるごとに読み返したくなるのも、『プーさん』の世界がホンモノで、そしてそれがわたしたちにとってたいせつなものであるからにほかならない。(第1章「プーの森で、ことばと遊ぶ」より) 生涯で『宝島』を読んでいないというのは、なんだろう、すごく大きな損失のような気がする。『宝島』を読むのは、物語に没頭するという、生きている喜びのうちもっとも楽しいことの一つの、圧倒的な体験なのだ。それなしに、生きることを、わたしはオススメしない。(第4章「物語に没頭する、圧倒的な幸福感」より) 子どものときに『不思議の国』や『鏡の国』に迷い込んだことがあれば、そののちもずっとその世界を持ち続けることができて、それは一生の友になるということだ。ワンダーランドは卒業を許さないのである。(第7章「ワンダーランドは卒業を許さない」より) このエッセイ企画がスタートしたときから、最終章を『ゲド戦記』に、と決めていた。 というのも、この長いファンタジー・サーガは、たしかに「わたしを育てた」物語なのだけれども、幼いわたしを、というよりは、現在も育て続けている、特別な物語だからだ。(第18章「二十一世紀の読者のために作り直された、ル= グウィンからの贈り物」より)
王国貴族のなかでも、御三家に数えられるシャッツ家に生まれたコイトスは、現代日本からの転生者だ。チートな能力はとくに得られなかったが、その恵まれた地位と、豊富な現代知識で、ノンビリと異世暮らしを楽しんでいる。魔法を学ぶことで、この世界にはない道具を作り出すのも楽しかったが、それ以上に、転生したからには叶えたい願いがあった。それはもちろん、美女とのハーレムな暮らしを手に入れること。残念なことに、貴族家は意外と身持ちが堅く、遊びは許されない。しかしその分、一人前となれば一夫多妻は問題ないという。年頃となり、同じ御三家の令嬢との婚姻話を切っ掛けにして、待ちに待ったその時がやってくる。女騎士ストラは、武門に名高いマハト家のお嬢様。コイトスとの相性もよく、まさに理想の女性だった。愛らしいエアファーは、知恵に優れるケントニス家の娘で、魔法使いでもある。御三家から来た二人の素晴らしい妻たちの協力もあって、隣国の王妃ラーフェをも見事に陥落させたコイトスは、夢であったハーレムな日々をついに手に入れて…。
MPGライデンプロジェクト最新リポート!!永久保存版『ザ★ヘッドマスターズ』設定資料集。特別企画・タカラトミー若手開発インタビュー集。
小説の悪役宰相レナトゥスに転生した主人公は、悪役ルート回避に奮闘し、一介の宮廷魔術師になることに成功。宿敵となるはずだった騎士ブラッドリーからは熱烈な求愛を受け、ついに心を通わせた二人は王宮のローズガーデンで口づけを交わす。しかし宰相となった義兄クラレンスにその現場を目撃されると、ブラッドリーは謹慎処分の後に原作通り危険を伴う西方砦へ長期赴任を命じられてしまう。その上、物語を歪めてしまった代償としてさらに大きな力が二人の間を引き裂こうとしー!?
平民のゼフが暮らす辺境の村に、ある日立派な服を着た神殿騎士がやってきた。長年見つかっていない聖女を探しに来たという騎士に従って鑑定を受けるが、結果はなんと42歳のゼフがーー「聖女」!? 訳がわからないまま騎士に連れられて王都の神殿へ向かうが、自分が聖女だと主張する美少女が待ち受けていたり、いきなり魔王が攻撃してきたり!? さらに、ただのおっさんな自分を崇拝する超絶美形神殿騎士・ヴィーラントと浄化の旅に出ることになるが…!?
造り手たちの物語と、人生が重なり合う。幼い記憶に残された、母親との思い出の香りを求めタイムトリップを続ける香織。旅の先で辿り着いた真実とはーワインの歴史が人を紡ぐ、心温まるファンタジー小説。
紗世子とゆたかは、小学生の頃から、毎日互いの家を行き来する幼馴染だった。男のような名前のゆたかを、紗世子だけは「ゆかちゃん」と呼ぶ。初めて出会った瞬間に抱いた想いを、それぞれの胸に秘めたまま、10年の時が流れた。高校生になったある日、紗世子は好きな「女の人」がいることをゆたかに告白し、付き合い始める。苦しみに耐えながら友達を続けるゆたかだが、それこそがまさに、紗世子が本当に望んだものだったー。膨らみ続けた純粋な想いは、むせ返る百合の香りのように強く、二人の少女を縛り付け、美しすぎる悲劇となる。
村上春樹氏推薦! 圧倒的な熱量で描かれる名作 20世紀初めのアメリカ西海岸オークランド。若い船乗りマーティン・イーデンは、裕福な中産階級の女性ルースに出会い、その美しさと知性に惹かれるとともに文学への関心に目覚める。生活をあらため、図書館の本を読み漁り、独学で文法と教養を身につけたマーティンは作家を志し、海上での体験談、小説や詩、評論を次々に書いて新聞や雑誌に送るが一向に売れず、人生の真実をとらえたと思った作品はルースにも理解されない。生活は困窮し、絶望にかられ文学を諦めかけたとき、彼の運命は一転する。 理想と現実の狭間で闘い続ける若者の孤独な栄光と悲劇を、自らの体験をもとに圧倒的な熱量で描くこの小説は、多くの作家や芸術家に影響を与え、読者の心を揺さぶり続けてきた。一世紀前の主人公の苦闘は、苛酷な格差社会の入口に立つ現代の若い読者にも切実に受け止められるだろう。
亡命ロシア文壇でナボコフと並び称された作家の代表作二篇、本邦初訳。追憶に輝くクレールという未来、戦場で殺したヴォルフという傷ーロシア革命で敗走する白軍に身を投じ、パリへと流れる「ぼく」の記憶の物語。
本来のヒロインであるソラリスとも同じ転生者として意気投合、婚約者アステールの弟ノヴァが拾った子猫たちの導き(?)によって求めていた本当の友人もでき、賑やかな学園生活を送っていた公爵令嬢スピカ。アステールへの告白も成功し正真正銘の恋人同士となった二人は、ラブラブ甘々な毎日を経て、ついにアステールの誕生パーティーを迎えることに。ドレスアップし気合を入れて臨むスピカだが、城内では不穏な影が蠢いていてー!鋭く察した賢猫リュカを追うスピカとアステールの運命、DEAD orニャLIVE!?猫まっしぐらな悪役令嬢と無邪気なリュカが繰り広げるモフモフファンタジーラブコメ、ラブ度200%の第3巻!
王国の王子、クリストハルトは、ある日神獣ラクートと名乗るアライグマに起こされると、とんでもない真実を語られる。この世界は神様は一時期ハマっていた乙女ゲームを参考にして造られたものだということ。自らが“物語”の都合で悪役クズ王子の役割を与えられていたこと。“バットエンド”により、この世界は幾度も終焉を迎えることを繰り返していたこと。それと同時に、クリストハルトは今まで繰り返し崩壊していた世界の記憶を取り戻す。地球から召喚された聖女の攻略をかいくぐり、悪役令嬢の国外追放を回避させ、男爵令嬢の色仕掛けをスルーし、自らも生存ルートを確保したまま世界を救うことはできるのか!?元クズ王子の七転八倒奮闘劇が、今、始まる!!
国を枯らさないため、ローゼリアとブロリアの二国間で「緑の塔」に入る人質を交換していること、自分が塔に入れる魔力持ちであることに驚きつつも、手料理をふるまい続けるシャーリー。 塔の中ではアルベールに、塔の外ではイリス、アデル、エドワルドに。 シャーリーの指ぱっちんで現代家電や食品が手に入るとわかり、ローゼリアの塔の中は文明で溢れていく。ある日、シャーリーとエドワルド、アルベールは地下に魔法陣を見つけるが──